原田治ノート

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2009-12-03 京都・珈琲屋さんと絵具屋さん

osamuharada2009-12-03

紫野の「はしもと珈琲」で桜井さんが淹れる旨いウィンナー・コーヒーを飲んでほっこりしていたら、アキオブレンドこと猪田彰郎さんから電話があった。桜井さんは珈琲職人猪田さんのお弟子さん。早速ぼくに替って、猪田さんがアキオブレンドをご自分で淹れてくださる由。次の日、猪田さんの姪御さんが経営するお花屋さん「Flona」に伺った。約束した時間に、河原町通今出川通の角まで行ったら、すでに10mほど先のお店の外で、白衣に黒のタイをしめた猪田さんが満面の笑みを湛えた翁顔で手を振り待っていてくれた。久々に飲む猪田さん直々のコーヒの旨さは格別で、元気溢れるとでも言いたいくらい溌剌とした若々しい味覚だった。コレですよ、ぼくが三十年ほど前に「イノダコーヒ三条店」にて目覚めさせられたフレッシュな珈琲の味というのは。 現在七十七歳の猪田さん、なんと次なる目標は八十歳になられたら「イノダコーヒ三条店」で現場復帰を果たすことだという。そのため毎日水泳をして、腕の力が衰えないよう準備もしておられる。この活力が美味しさの秘訣なのでしょうね、楽しみだなァ。 アキオブレンド→(id:osamuharada:20061014)

珈琲を堪能した後に、猪田さんが仲良しの日本絵具製造販売のお店「彩雲堂」のご主人を紹介してくださるというので、一緒に出かけました。ここは富岡鉄斎も画材を調達した所で、表の看板の文字も鉄斎の書。狭い店内の壁には美しい粉絵具がしまってある棚があり、その上に看板のもとになった鉄斎書の扁額「彩雲堂」が掛かっている(写真)。 百二十年くらい昔の創業で、最初は「伊勢屋」という平凡な名前の店だったところ、鉄斎の命名により「彩雲堂」となったそうだ。さすが絵具屋さんにピッタリの見事な名前じゃないですか。 絵具についてのアレコレをご主人から拝聴。特に群青と緑青の岩絵具の美しさは、見ているだけで絵が描きたくなる。しかしニカワで溶いたら、その色の輝きは鈍るんだから、ヘタな絵など描かずに、絵具だけをそのまま飾って鑑賞したくもなるよね。 油絵具のウルトラマリンとは原材料が違う日本の群青色。NHKで放送していた、敦煌莫高窟壁画の群青と緑青も、まったく同じ色合いだったことを突然思い出し、さらに遥かシルクロードを通じてこれらの絵具も日本に伝えられた歴史に思いを馳せました。鉄斎命名「彩雲堂」という言葉が持つ、豊かな空想力のせいだったのかな。 以前書いた彩雲堂さん→(id:osamuharada:20070715)