原田治ノート

2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2015 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2016 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 |

2014-01-30 冬の沖縄日記

osamuharada2014-01-30

ついこの間、やったばかりのような気がするけれど、再び冬の沖縄で、東京都知事選を不在投票することに。前回は政党の組織票だけで圧勝したが、結局カネまみれの選挙ではダメだということを、イノシシ都知事が証明してくれた。鞄に現ナマが入るか入らないかで、いいトシしたおっさん達が大喧嘩した「お笑い東京都政」。東京都民であることがつくづく恥ずかしい。

もう都知事選などコリゴリだと思っていのたが、「原発即ゼロ・再稼動なし」でワンイシューの人が新たに出たからには、またヤツガレも投票する気になってきました。バカげた政党政治などとは関係なく、右でも左でもない。東京電力の原発さえ止めてくれればそれだけでいい。これならダメもとでも清き一票を投じられる。

ともあれ、暖かい沖縄で、また邪馬台国が沖縄本島北谷沖にあった説を検証しています。こんどは倭人伝に書かれた卑弥呼の女王国から北に属する21の国。これらがほとんど沖縄本島中部に密集していたという仮説をたてて、1700年前の小国の名と、現在の地名を比定することにハマっているわけです。倭人伝には《 女王国より以北、その戸数・道理は得て略載すべきも、》とあって、次に21の国名が列挙されている。

例えば【烏奴國】は「おな国」と読み、本島中部には【恩納(おんな)】という地名がある。【鬼奴國】は「きな国」で、読谷村にはまさに【喜名(きな)】という地名がある。本島中部に大半の国が密集していたと考えて調べると、すぐに12国は比定できちゃう。今に残るグスク(城)も多い本島中部。しかしその土地の大半は米軍基地であって、嘉手納の飛行場や弾薬庫地区にキャンプなどがひしめいている。そのすぐ南には普天間基地がある。しかも基地内の詳細な地名は地図に載っていないのね。その【嘉手納(かでな)】の古きは、【華奴蘇奴國】の「かなそな国」かもしれない。現在、辺野古をめぐって、強引で不遜なアベ政権と闘っている名護市ですが、【名護(なご)】は、女王国の北にあるもうひとつのほうの【奴國】「な国」だと思う。しかしほとんどが米軍基地内というのでは、フィールドワークはとても無理なようです。明日は、戦前までの古地図をどこかで探してこようかな。

2014-01-23 倭人の織物

osamuharada2014-01-23

暖かな沖縄の冬、窓の外にはピンクの花が木に咲いている。熱帯・亜熱帯のアジアに分布する「大花蘇芯花」。

古本屋で見つけた『沖縄の織物』という本を読みすすむうち、「ティサージ」(手巾)という、沖縄本島の読谷(よみたん)や竹富島、与那国島が産地の織物について書かれていた箇所があった。そこでまた【 魏志倭人伝 】の一節を思い出して、ひらめいちゃったのです。

倭人伝の邪馬台国には、【男子】のヘアスタイルが、みな髪を髷に結い、さらに【 木緜を頭にかけ 】と書いてある。そして沖縄のティサージも、男の頭にかける織物だったのですよ。 ね、沖縄=邪馬台国説にとってこれは有力情報ではないですか。ティサージは、手ぬぐいサイズの、髪や肩にかける装飾用の織物のことで、「ウミナイ・ティサージ」(祈りの手巾)は、娘たちが旅立つ肉親や兄弟に道中の安全を祈って贈ったもの。また「ウムイヌ・ティサージ」(想いの手巾)は、胸に秘めた想いのたけを託して恋する男に贈ったものだそうです。ウチナーンチュも倭人も、いずれも男が頭にかけていた。【 男子皆露紒以木緜招頭 】

戦後、失われつつあった「読谷花織」の伝統技術を、苦労して復活させたかたがいて、現在もティサージは織られていますが、戦前までのティサージは、ふつう木綿で織られていたものだと語っています。倭人伝には【 木緜 】の存在が書かれている。ところが、弥生時代の遺跡からは絹か麻だけしか出土しない。木綿だけが出てこないのです。とくに北九州は絹織物が多数発掘されて、これがまた九州=邪馬台国説の根拠になっているワケだけれど、考古学者がいくら頑張っても、北九州も吉野ケ里遺跡からも木綿だけは出ないのね。そもそも木綿が日本で一般に普及するのは、邪馬台国から1300年も後の、江戸時代になってからなのです。ところが倭人伝には、【 禾稲・苧麻を植え、蚕桑緝績し、細苧・縑緜を出だす 】と、絹や麻と並んで、木綿の栽培も行われていたとある。邪馬台国から魏の王へは【緜衣】という木綿のきものまで献納していますよ。

弥生時代最大の吉野ヶ里遺跡では、発掘品のなかの高級な絹織物に「まつり縫い」といった縫製技術までがあったそうですが、倭人伝のほうには【 その衣は横幅、ただ結束してあい連ね、ほぼ縫うことなし 】とあり、「ほとんど縫製しない」と特筆してあるのです。邪馬台国の倭人は、弥生人とは別の場所に実在していたのは確かだと思います。

ついでながら、もひとつ。邪馬台国=畿内説のほうの、おかしなところ。近年発掘された奈良の「箸墓古墳」が、3世紀後半の卑弥呼の墓じゃないのか、と大騒ぎをしていたわけだけれど、この墓からは馬の鐙(あぶみ)が出土されている。ここの首長は馬に乗っていたらしい。しかし残念ながら、邪馬台国には「馬」がいなかった。【 その地には牛・馬・虎・豹・羊・鵲(かささぎ)なし。】とわざわざ書いてあるのです。もはや邪馬台国= 畿内説 or 九州説というものは、御用学者たちが【魏志倭人伝】のほうに誤記があるのだ、として勝手に作ったフィクションにすぎないといえるでしょう。

前に書いた、倭人伝の話→id:osamuharada:20130203 id:osamuharada:20131207

2014-01-18 書道コンクールと税金

osamuharada2014-01-18

山の温泉へ向かう道すがら、ローカル線の駅舎にて、小学生の書道コンクール受賞作が展示してあったのを見て(この写真)、思わず吹きだしてしまった。ネットで検索してみたら国税庁が主催する全国的なコンクール。他にも「増税」や「確定申告」「振替納税」という文字があったそうで、冗談なんかじゃなく大マジメ。もし「脱税」と書くような小学生がいたら、書はうまくとも落選は確実だな。

今年は、めでたく消費税の「増税」を記念して、テーマを【徴税】にしてみたかったのでしょうか。この調子でいくと、来年の小学生書道コンクールは、防衛省の主催で、いよいよ【徴兵】がテーマになるかもね。「七生報国」だの「八紘一宇」「靖国神社」と書けば、イシバ大賞なんてのが貰えそうだ。「皇軍」「撃ちてし止まむ」「神風特攻隊」とでも書けば、タモ神大賞もありうる。ただし「反戦」「徴兵拒否」などと書いたら、小学生といえども往復ビンタの【懲罰】がくだりそうだよね。ついでに担任の先生は【懲役】に処せられる。

古本屋で買った『うたでつづる 明治の時代世相』(大久保慈泉著)という本を読んでいたら、【血税】について書かれていた。これは国民が血と汗で稼いで納めた税金というような意味だろうと思っていたが、違っていました。この言葉は明治五年に出た【徴兵令】の文中に初めて出てくるという。《 人たるもの もとより 心力を尽くし 国に報ぜざるべからず 》とあって、税金を納めるかわりに兵隊となり、お国のために戦って血を流せということ。欧米の《 西人これを称して「血税」といふ 》らしく、《 その生き血をもって 国に報ずるの謂いなり 》と。つまりは国民皆兵のことなんだけれど、ところが《 これに驚いたのが地方人である、「血税というからには、税金を血液でとるのだ、その証拠には生き血を国に報ぜよといっている」とさわぎだした。「さかさにつるして血を取り、西洋人に飲ませる」とか「軍隊の赤い毛布は血で染める」などと噂が全国にひろがり、各地に一揆が起こり 多くの死傷者を出したのである。》っていうようなトンデモないことになってしまったのね。これが明治六年に起きた「血税騒動」。よく考えたら、兵役が【血税】っていうのも凄い言葉だね。この言葉なら小学生書道コンクールで金賞がとれちゃいそう。

2014-01-12 エスプレッソマシン・カー

osamuharada2014-01-12

地方都市で、散歩がてらに古くて大きな古書店などを見つけると、たちまち古本数冊は買い込んでしまうクセが出る。買ったばかりの本をすぐに確認したくなるのもクセで、どこかにいいCaféでもないかなと探してみる。最近はどこの街でも若い人がやっている自家焙煎のコーヒー屋がすぐに見つかる。新しいスタイルのコーヒー屋がただいま流行中のようです。みずから Coffee Roaster (珈琲豆を焙煎する人)とか呼んでいるらしい。産地別コーヒー豆の展示方法や、ステンレス製の焙煎機や、大きなエスプレッソマシンなど、まずは見た目のかっこよさが売りのようだ。味覚はスタバと大差ないのだが、エスプレッソやカフェマキアートなどならまあ無難だと思う。Wi-Fiフリーだし、たいていスタバと違ってすいている。

去年ニューヨークへ行った時に、川向こうのブルックリンあたりで若者の間に流行っていた、味にこだわる新スタイルのコーヒー屋。日本のはその物真似にすぎないが、清潔感があって、気楽にエスプレッソなど飲みたくなったときには便利だ。 知らない土地のレトロな喫茶店では、よそ者には居心地が悪いし、煙草くさい。昔かたぎのサイフォンで入れる珈琲専門店の、豆はブルマンだのキリマンジャロだのとオヤジがカウンターで薀蓄たれる店もめんどくさい、おまけにジャズやボサノバ流されるのもうざったい。いまやもう流行おくれになってしまった本屋&カフェというスタイルになると、よそで買った古本はひろげにくい。外でコーヒーなんぞもう飲みたくなくなってきていたが、新スタイルのほうはまあいい感じ。しかしこれも流行だからすぐに終っちゃう可能性(経営的にキツそうだし)があるけれど、しばらくは、ちょっと街で一服するのにはいいかも。ところで日本人はいつからこんなコーヒー好きになったんだろ。

散歩のお供に孫を連れ歩き、コーヒー屋にもつきあわさせているうちに、見よう見まねで得意の【 LEGO 】を組みたてて「 これね、エスプレッソマシン・カーってゆうんだよ。」と新作オリジナルのカーをくれた(写真)。お、こりゃなかなかオツじゃないか、軽自動車をカスタマイズして作ったら流行りそうだぜ。どこも家賃が高くて採算取れていないんだから、これなら結構イケるかも、なんてアイデアを誉めてやったが、4歳の孫はそっち方面にはどうやら無関心のようだった。

2014-01-04 凧あげと映画

osamuharada2014-01-04

このところ、幼稚園の正月休みで退屈しきっている孫につきあい、ガラにもなく凧あげにうち興じていました。

当ブログで新年のご挨拶をしようとは思いつつも、去年から知人友人の訃報に接すること、あまりにも続き、とてもことほぐ気分になれず、ついつい書きそびれておりました。あらためましてのご挨拶。

気まぐれではじめて、習い性となってしまったこのブログも今年で十年目。すっかりジジイになりましたが、毎日24時間休みなく、必ずどなたかがここをお読みくださっていることに勇気づけられ、長々と続けることができました。さらに調子にのって、今年もまたやらかしますのでヨロシクお願い申し上げます。

憂さ晴らしの映画鑑賞もあいかわらずです。アイマックス大画面で3Dの『 ゼロ・グラビティ』。ほとんど CG で作られたスペースもので、遊園地のジェットコースター並みの面白さがあるだけ。それも主演のサンドラ・ブロックが、ドラマ中ほどで「宇宙なんて、大っ嫌い!」というセリフには興醒めさせられた。じゃ、こんなめんどくさい映画撮るなよと言いたくなっちゃうぜ。話のスケールがちっちゃすぎて、ただの人情噺でオシマイなのよ。壮大なスタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』を、誰かデジタル・リマスタリングして大画面3Dで見せて欲しいと切に思ったね。 もう一本は、ヒット作の『鑑定士と顔のない依頼人』。ミステリー映画というのに惹かれて観てみました。ヒロイン登場までが、くだくだしく引き延ばされてヘンに期待感を煽られたが、いよいよ出てきた当の女優が、そこらにいそうな女学生風で、これにまた興醒め。ミステリーだというなら、もちっとミスチックな魅力ある女優さんを選んで欲しかったね。とまた悪口ばかりですが、仕事じゃないし、世間体も気にせず、これができるからブログは楽しい。つまりブログがヤツガレの憂さ晴らしなのであります。