『古今亭文菊 落語会』お知らせ

osamuharada2014-05-08

お待たせいたしました!久しぶりのパレットクラブ寄席。六月五日 『 古今亭文菊 落語会 』のお知らせです 。笑うかどには福きたると申します。皆さまお誘いあわせのうえ、お気軽にご来場くださいませ。
古今亭文菊落語会は、今回でちょうど第二十回目とあいなります。二〇〇七年の五月が初回でしたから、はや七年たちました。その間、二つ目の菊六時代から真打・文菊へ、と異例の早さでその才能が評価されてきました。古典落語の本道を正しく守りながらの急成長株というわけですね。
江戸時代から続く伝統文化を、若い世代が大切に保持してゆく姿は頼もしくもあり、西欧化一辺倒の現代ではとても貴重なことのようにも思えます。真打・古今亭文菊、これからも末ながく皆さまのご贔屓お引き立てのほど、おん願い申し上げたてまつります。(席亭)
  提 灯 の と も り そ め た る 祭 り か な  万太郎

     
     第二十回 『 古今亭文菊 落語会 』  六月五日(木)
     午後七時開場、七時半開演    木戸銭・千五百円


本日よりメールにて御予約うけたまわります。→information@pale.tv
場所・PALETTE CLUB 東京都中央区築地4-11-10 電話(03)3542-8099 地図
前回の文菊落語会はコチラ
追記 : 今回まずは『たがや』そういえばもうすぐ花火の季節でしたね。まくらで俗曲「縁かいな」が個人的には懐かしい。むかし端唄小唄はレコードでよく聴いていた。《 夏 の 涼 み は 両 国 の  出 船 入 船  屋 形 船  あ が る 流 星  星 く だ り  玉 屋 が と り も つ 縁 か い な 》 これが好きで、若い頃よく色紙や扇子に花火の絵をそえて、この唄を書いたっけ。
人々でごった返す両国橋での剣劇シーン。文菊の、チャンバラを落語でやるにはどう工夫したらよいか、との解説入りチャンバラが可笑しかった。歌舞伎ならこうやるでしょとか…。 志ん朝でよく聴いていた『たがや』も懐かしい。
次には上方落語の江戸ヴァージョン『 不動坊火焔 』。これも枝雀で聴いていた大好きな噺で懐かしい。後で文菊より、オジサンのようになんでも昔の名人上手を聴いてた人がいるとやりにくい、と言われた。ぼくは文菊の口からオジサンと呼ばれると、志ん生の「付き馬」に出てくる早桶屋のオジサンを思い出してはまた懐かしくなってくる。この日は文菊師匠に、ぼくの書棚にあった円生の「寄席楽屋帳」「明治の寄席芸人」「寄席育ち」(いずれも青蛙房刊)三冊をプレゼントしてあげましたよ。次回は秋頃を予定しています。(席亭)