灰皿趣味

osamuharada2014-10-16

パイプには灰皿が付きもので、島のアトリエの作業デスクとテーブル、仕事机、書斎机、BAR、リビングルーム、茶室などあちこちに置いてあります。陶器の他にガラス製や真鍮製もあるから、いま勘定してみたら二十個を超えていた。東京にもあるからざっと三十個くらいになるだろうか。いつのまにか増えちゃった。 逆に机の上に灰皿がないと、机という感じがしなくて落ち着かない。いつしか机と灰皿がセットになっていた。
パイプに合わせると、デザイン的には、どうしてもヨーロッパ物のほうが多くなる。アメリカ製はPOPすぎてあまりパイプ向きとはいえない。イギリス、フランス、イタリア、スペインのものが気に入っています。そして、ひとつずつに想い出がそれぞれある。旅行のスーブニールもいくつかある。下段右からフィレンツェのHarry's Bar。二つ目は、パリのトゥール・ジャルダンの灰皿。
このごろはパイプもたまにしか使わなくなってきたし、灰皿もこれ以上(机の数だけ)は必要ないから、コレクターとしては失格ですね。なんとなくヒマつぶしに、集合写真に撮ってお目にかけようと一堂に並べてみたら、共通して自分の好みというものがはっきり解っただけなのですが、だからといって何の役にもたちませんよね。どこも禁煙だし、喫煙具などに凝る男性だって、もう世の中にはいなくなっているでしょう。いまやレトロになってほぼ無用の灰皿。
前衛詩人・北園克衛のエッセイから、パイプにまつわる話を引用→ [id:osamuharada:20081020] ・銀座のパイプ→[id:osamuharada:20100507] ・ 長崎の灰皿→[id:osamuharada:20060720]