原田治ノート

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2015-05-11 水丸さんと酒

osamuharada2015-05-11

むかし水丸さんと京都で飲んだときは、お気に入りの〈〆張鶴〉が置いてある祇園の店にいった。水丸さんは料理より酒で店を選ぶというようなフシがあった。またあるときぼくの仕事場へ、こんな酒のラベルを書いたんだよ、と嬉しそうに一本持ってこられてみんなで飲んだこともあった。〈かげろうの花〉という酒。「かげろう(陽炎)」は、いかにも水丸さん好みの言葉だったな。

安西水丸とその弟子たち・展】の初日に、その二本を別々のところからいただいたので、夕方にいらした和田誠さん、お弟子さんたちとともに口を開けて献杯をしました。

「かげろうの花」の瓶の裏側のラベルに、水丸さんの文章が載っている。懐かしくなったので、ここに書き写させてもらいます。 《 いつのころからか日本酒が好きになった。ぼくは和食で酒を飲むのが好きで、そんなこともあって、しだいに酒の好みは日本酒になった。ところが、日本酒といってもさまざまで口に合うのもあれば、まったくだめなものもある。一流の割烹の一流の料理人でさえも、あまり酒というものには気や心をくばらないとみえ、料理はすばらしいのに、意外と酒がだめだったりする。それとなく酒について尋ねることがあるのだけれど、“こちらとは長いつきあいでして” などといった返事がかえる。どうも長いつきあいが、酒の質をおとしているようにおもえてくる。数年前、関矢さんの依頼で〈かげろうの花〉のラベルを書いた。書いてみようとおもった。第一の理由は〈かげろうの花〉という名前が気に入ったことだ。ところが、なんとこの酒のいけること絶品だ。いい酒のラベルを書いたとおもっている。》

【安西水丸とその弟子たち・展】は今月二十四日まで。→http://www.pale.tv/

写真はパレットクラブBARにて。→http://osamuharada.tumblr.com/