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2015-08-15 ぼくのデザインノート

osamuharada2015-08-15

【 ぼくのデザインノート 】

イラストレーターとデザイナーは別の職種なのですが、両方を兼ねることもできます。かつてぼくが自分でつくったキャラクターを自前でデザインしていた時期は、1970年代後半から’90年代前半までのことでした。年齢でいうと三十から四十半ばまでかな(ずいぶん昔のことで呆然)。

1992年頃には【 OSAMU GOODS STYLE 】という小雑誌をつくりました。自分で描いたキャラクターを自分で商品デザインして、さらにそれを自分で雑誌に仕立てる。つまりこれらがすべて自分流の「スタイル」というわけね。この雑誌づくりでは、表紙撮影や編集デザインも楽しみました。ほとんど遊び半分なのでしたが…。当時はデザインするにも、製図板や三角定規に鉛筆といった超アナログな時代です。大きな黒幕の張られたトレスコープの中にもぐり込んで、写真の縮小拡大や文字のレイアウトをしました(夏は地獄)。文字は自分でレタリングをするか、写真植字(写植屋さんに注文する)しかない頃でした。しかも製版代や印刷代は高額で、とても商売なんかにならなかった。

その小雑誌【 OSAMU GOODS STYLE 】の一部ですが、マイ Tumblr に保存(30点)してみました。おひまなときにご覧ください。→http://osamuharada.tumblr.com/

【 デザインのパクリ問題 】いま話題騒然の一件について。

専門的な話ですが(興味ない方はパスしてね)、誰かのデザインに「インスパイア」されて制作をした場合、どこか似たようなデザインになってしまう可能性もありますよね。注意点は、その誰かに損害をあたえるかどうかで、著作権法に触れちゃう場合があること。いま話題の東京五輪マークのデザイナーは、ベルギーの国立劇場マークなんぞ見たこともないから無罪であると主張している。見なければ「インスパイア」もされないから、偶然似ていたと言い逃れはできるかも。さてどうなることやら、同業者としてはちょいと気になる問題です。

「インスパイア」されても、当のデザインに対する憧れや尊敬で「オマージュ」として制作されたものは、出典を明らかにさえしていれば問題になることはないのです。相手にとっては「トリビュート」されたことにもなっちゃうしね。前掲の、ぼくの小雑誌「OSAMU GOODS STYLE」の表紙デザインは、アメリカの雑誌 LIFE への「オマージュ」です。週刊誌 LIFE(1936〜1972)の表紙デザインは、ながらくぼくの憧れの的でした。

出典が明らかでも、「パロディ」の場合は、風刺や諧謔が目的なので、相手から「名誉毀損」で訴えられる場合もあるし、逆に「表現の自由」で対峙することもあります。フランスのシネがいい例ですよね。→id:osamuharada:20150701

しかし「パクリ(盗作)」とは、出典を隠しておいて、こっそりパクっちゃうわけだから姑息だよね。しかもそれを自分の商売に利用したのであれば問題になるでしょ。ところで東京五輪デザイナー氏、こんどはサントリーの仕事で「コピペ」問題が発覚したという。ヤバくなると子分のデザイナーをシッポ切り(アベみたいだね)するとは、最高責任者のアートディレクターとしてプロ失格でしょう。今後「コピペ」は、デジタル時代のまったく新しい著作権侵害問題へと発展してゆきそうな感じですね。


〔8月30日: 追記〕小雑誌【 OSAMU GOODS STYLE 】には、もう一冊(6号目が)あったのを思い出しました。遅ればせながらTumblrに15点ほど追加します。この頃、キャラクターなしのデザインだけでオサムグッズもつくりました。しかもフランス語。何だったのだろう? http://osamuharada.tumblr.com/ (←拡大できます)