滅多にお客さんの来ない町の古本屋さんは何故つぶれないのか?

こないだ見た「週刊オリラジ経済白書」で面白い企画があったので、メモとして。
※みんな「オリラジ」ってだけで見ていないと思いますが、この企画は面白かったです。


大型ショッピングセンターなどが出来た影響で、地域の商店街にある小売店はどこも売上が落ちている・・・というイメージがみなさんあると思います。いわゆる個人商店なんかは、明らかにお客さんが入っていないに、どうしてつぶれないの?ちゃんと食べて行けているの?という疑問をスタッフが調査。
実はこんな秘密が隠されていた・・・というコーナー。


第一弾としてやった「布団屋」が好評だったらしく、先日の放送は第二弾で「古本屋」「くだもの屋」「瀬戸物屋」の3つでした。以下にそれぞれを紹介します。(うろ覚えなので、間違っていたらすいません)


■古本屋
・目録販売
(いわゆる通販。全国のマニア常連顧客向けに年に数回リストを直接配布、そこから注文を得る。紹介された本屋さんでは売上の半分近くを占めるという。)
・業者間での売買
古書店業者が参加するプロの市場での売買。自分の地域や抱えている顧客には不人気なものは売り、自店で売れそうなものを買い取る)
・宅買い
(いわゆる訪問販売。引越しなどで大量に本を処分する家にいって直接買い取る。中には思わぬ掘り出し物も)
*年間売り上げ:約600万円


■くだもの屋
・かご盛り
(葬式や法事、お見舞いなどで使う「かご盛り」。ひとつ5千円〜数万円。スーパーなどではこれを作れる人がいないそうです。)
・お中元、お歳暮
(こちらも単価が高い。缶詰が人気とのこと)
・お寺、葬儀屋との取引
(お寺へお供え物などを販売。月に2−3回と定期的に販売できる。一個数千円のメロンを24個販売することも!)
*年間売り上げ:約1200万円


■瀬戸物屋
・在庫が骨董品になった
(30年ぐらい前の品が時を経て骨董品に。アラレちゃんとかガンダムの絵が入ったキャラクターもののグラスなどが高いそう)
・役所や学校との取引
(役所や学校では古くなると大量に買い換えるので、大口顧客だという)
・町の飲食店
(出前などでよく器が破損するので、常に買い替え需要がある。また新規開店するお店には大量に販売できる。一軒70−80万円の売上になるそう)
*年間売り上げ:約1800万円


■布団屋
・布団のレンタル(地域の旅館や民宿向けに大量に布団を貸し出し)
・布団の修理(文字通り、古くなった布団の修理)
・電話注文(実は店頭にお客さんくるのは稀で、注文のほとんどは電話でくる)


どの店も3日間定点カメラで店先を撮影していましたが、どこも十数人のお客しか出入りが無く、傍目から見れば「大丈夫なの?」と心配になる店ばかり。実はこんな感じで売上を経ててたんですね。