そして空には飛行船

 本日付の新聞が「日本飛行船」の破産手続きの開始を報じていた。最近あまり見ないなぁ、と思っていたが、やはりこういった事態だったわけだ。
 めずらしく実家近くを飛んだときに、父が妙に関心を示していたので、料金はどのくらいなのかを調べてみたことがあるが、いやはや庶民ではどうすることもできないレベルではあった。
 昔々の70年代あたりか、やはり飛行船が東京の空を飛んでいた時期があった。その船体には「キド・カラー」の文字があったはず。そう知る人ぞ知る、日立のカラーテレビの名称だ。
 今回の飛行船は、ツェッペリンNTという名前だったそうだ。負債総額は14億と少々、やはり今日報じられたカルロス・ゴーン氏の年収の2年分にもならない。比較してもしょうがないのだけれど、経営者の懐の暖かさよりも、空に飛行船があるほうが、きっといろいろといいはずだと、ちょっと思う。