思い出の版元

 18日の「UP」の話題の続き。
 その日書いたように、「UP」は東大出版会のPR誌で、ユニバーシティ・パブリッシュの略だったか(確かめもせずスミマセン)で、学生時代にはそこから出ていた経済学関係の「UP選書」をよく読んでいたというか、よく買っていた。
 するとオヌシは宇野派か、なんて思う方もいるかもしれない。そう、あの当時(どんな当時かな)は、そんな感覚だったと思うけど、今では出版状況もかなり様変わりしているんだろうなぁ。
 ただ大内力さんの個人体系をどうにかやりきったということは、褒めてあげたい。まあ私から褒められても、しかたないかもしれないけど。
 しかし大学出版会があまたある中で、東大だけが「UP」を名乗るというのも、そうとうの根性ではある。歴史を紐解けば、起業当時は他の大学には出版会がなかったのかもしれないってことなのかもしれない。そもそも東大そのものも開学当時は他に大学がなかったから、帝国大学といえば東京、というか他にも(京都だっけ)帝国大学ができて、初めて東京を冠して東京帝国大学になったはず。つまり生まれながらの唯我独尊的な存在なのだろうな。いい意味でも、もちろん悪い意味でも。
 その版元から近日中に『ロシア宇宙開発史』が出る。5670円だ。うーむ、まあとにかく書店で確認しよう。そんな書店を探すのがまずはたいへんなんだけれど。