ペースメーカーと携帯電話

今のペースメーカーは携帯電話に影響されないらしい: H-Yamaguchi.netを読んでの感想。

よく電車でペースメーカーの人に影響するので携帯電話を切りましょうというアナウンスがされたりするが、個人的には結構疑問を持っていた。そりゃ、昔のペースメーカーを作成したときには考慮されていなかった電磁波をペースメーカーは浴びるのだから、誤動作する可能性はあるには違いないが、電磁波は理論上でも距離の二乗に反比例して弱くなり、実際には三乗に反比例とも四乗に反比例とも言われているのだから、密着させない限り強い電磁波にはなり得ないのではないかと思っていた。

無線の専門家でも携帯電話の仕組みに詳しいわけでもないので推測になってしまうが、携帯電話で通話できると言うことは、端末→基地局はもちろん基地局→端末の両方向で電波が到達しているということになるので、携帯圏内にいる人は基地局からの電波を浴びていると考えられる。問題は電波強度になるが、電車の中で受ける電波強度が上り方向と下り方向でオーダーが違うほどであるとは想像しにくいので、ペースメーカーが誤動作するとしたらどこでも誤動作することになってしまうが、そのような話は聞いたことがない。同様に、ペースメーカーを埋めている人は東京タワーの半径何メートルに近づいてはいけないという話も私の知る範囲では聞いたことがない。もちろん意識していないので聞き逃している可能性はあるので、その辺に詳しい人がいたら教えていただきたい。

また、新しいペースメーカーは携帯電話の電磁波を考慮して作成されているので、以前のものよりも影響が小さくほとんど誤動作を起こさないという趣旨のことがかかれているが、まあ、その通りでしょうと思う。もし、メーカーが携帯電話がこのように普及しているのにそれを考慮した商品を作っていなかったらそれこそ問題であり、PL法で責任をとらされるかのせいがあるのではないかと考えるのが普通だからだ。