氣志團「萌え萌えROCK'N'ROLL」

レンタル屋で氣志團のCDを借りてみたら、「萌え萌えROCK'N'ROLL」なんて題名の歌が入っててビックリ。

“「萌え」文化のメジャー化”が段々進行し始めているような気がするのは私だけだろうか。

http://d.hatena.ne.jp/osito/20041010

三年前に私はこんな記事を書いた事があるが、まさか、おたく文化とはまるで対局のように思える、マッチョなヤンキー文化で、まさか「萌え」なんて言葉を見かけるほどの時代になろうとは、思ってもみなかった。


さて、いつものように、吉野家コピペよろしく「お前は本当に“萌え”と言いたいのか、小一時間問い詰めたい。お前、萌えって言いたいだけちゃうんか」と、いつ突っ込みを入れようかとワクテカしながらその曲を聴いてみると、何と、そんな事は全然ない。
それどころか、「萌え」の概念をちゃんと理解した歌詞である上に、「萌え属性」についても、「眼鏡」「ポニーテール」そして恐らく「優等生」まで、ちゃあんとしっかり押さえてる。それから「妹」属性までギャグとして入れてるとは芸が細かい。*1
Yahoo!ミュージック - 氣志團 - 歌詞 - 萌え萌えROCK'N'ROLL


もちろん、一般人に一部のおたく用語が普及したからといって、一般人がおたく文化を理解したという意味ではない。それは「メイド喫茶」という言葉の知名度と同じくらい「涼宮ハルヒの憂鬱」とか「らき☆すた」といった題名が一般人にも広く知られるような時代が来てから言うセリフだが、それは何年先の話になるやら。
でも、この氣志團の歌を聴いて、改めて思った。「萌え」はおたくの専売特許では決してないのだ、と。一般人には一般人の「萌え」があり、ヤンキー兄ちゃんにはヤンキー兄ちゃんの「萌え」があるのだ。そういえば、昔流行ったヤンキー漫画「ろくでなしBLUES」の喧嘩っ早い主人公「前田太尊」は、今でいう「セーラー服萌え」だったり「ポニーテール萌え」だったりしてたっけ。

*1:メイドさんに萌え」「お帰りなさいませ、ご主人様ぁ」ばっかりが萌えだと思ってるテレビ局には爪の垢を煎じて飲ませてやりたいほどだ。