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2017-07-09

[][]「『小生』は目上に使用しない」説の賛否両論 「『小生』は目上に使用しない」説の賛否両論 - 「変人」は褒め言葉 を含むブックマーク 「『小生』は目上に使用しない」説の賛否両論 - 「変人」は褒め言葉 のブックマークコメント

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(2017/07/10更新:「間違えやすい言葉づかい 正しい日本語の実例345」(土屋道雄)の引用文と分類を修正)


食べログの「小生さん」位いいだろ!

私はこれまで自分の事を「小生」と呼ぶ事はほとんどありませんでしたが、ネットで「食べログで自分を『小生』と書いてる奴はキモい」と馬鹿にする人が最近多いので(参考 【コラム】食べログの口コミの「小生」率は異常 | ロケットニュース24食べログ小生を許すな)、そんな風潮への抗議を込めて、私も時には「小生」と書く様になりました。


そんなわけで興味を持った、絶滅危惧種の第一人称「小生」ですが、調べてみると、「『小生』は目上に使用しない」説が存在する事も最近になって知りました。これは最近の本の一例です。

何でもわかりやすくする技術、伝える技術(安田 正  クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 2011年)

また、比較的若い方が「小生」という言葉を使っているのも見かけますが、小生は目上の人が目下の人に対してへりくだって言う言葉です。

こうした意味を理解せずに、若い人がむやみやたらに使用すると、「なんて生意気なんだ」と、思わぬ悪印象を与えてしまう恐れがあります。

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私は子供の頃から、昔の本から今の本に至るまで色々な本を読み漁る本の虫でしたが、「『小生』は目上に使用しない」説などこれまで見た事も聞いた事もありませんでした。それに、肝腎な「どうして」目上に使用しないのかについて説明がありません。

「これはきっと、『「ご苦労様」や「了解」を目上の人に使ってはいけない』と同じく、根拠が怪しいか賛否両論ある説ではないか、きちんと裏をとらないと」。


調査方法

昔は図書館で一冊一冊本のページに目を通して調べる必要がありましたが、今ではもっと便利な方法があります。Googleブックスです。キーワードを入力すると、そのキーワードの含まれる本の一覧が表示されますし、本によってはGoogle電子化したページを読む事が出来る場合もあります。

国立国会図書館デジタルコレクションも便利です。戦前の文献を中心に、電子化したページを自宅から読む事が出来るのは本当に便利です。

蛇足ながら、明治後期〜昭和初期は手紙文が候文と口語文の両方で書かれた時代で、当時発行された、手紙文の書き方の本を読むと、それぞれの書き方がわかって興味深いです。本によっては同じ内容が候文と口語文の両方で書かれてるので、候文の書き方を学ぶのに役立ちます。)

Googleブックスにあるが電子化したページが表示されない本については、国立国会図書館サーチを活用すると、国会図書館にあるかどうか確認出来ます。今回は実際に国会図書館で一部の本も借りて調べてみました。


手始めに国語辞典から

最初に、地元の図書館で色々な国語辞典を調べてみました。

・「『小生』は目上に使用しない」説を支持する辞書→言泉(1986年第1版、小学館発行)、新明解国語辞典(1981年、三省堂

・同説についてノーコメントの辞書→岩波国語辞典、福武国語辞典、大辞林講談社日本語大辞典大辞泉広辞苑大言海

・同説を否定した辞書→特になし。


言泉での「小生」の説明

「自称。男子が同輩以下の者に自分をへりくだっていう語。」


新明解国語辞典での「小生」の説明

「〔手紙文などで〕男子が自分をへりくだって言う語。〔目上の人に対しては使わない〕」


大言海によると、「小生」は中国の言葉に由来する様な事が書かれてました。

『韓愈、與(二)孟東野(一)聯句「小生何足(レ)道」』


後日、新明解国語辞典は初版からこの説を支持してるのかどうか裏を取る為に国会図書館に行ってみましたが、初版にもこの説明がありました。


新明解国語辞典(三省堂 1972年 初版第一刷) p533

「〔手紙文などで〕男子が自分をへりくだって言う語。〔目上の人に対しては使わない〕」

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「新明解国語辞典」のご先祖である「明解国語辞典」や、同じ三省堂の「三省堂国語辞典」でどうなのかは今後調べる予定です。


「『小生』は目上に使用しない」説を支持する文献

「『小生』は目上に使用しない」説が広く知られる様になったのは21世紀になってからで、ここ最近の文献は沢山あるので省略。ここでは、20世紀以前の文献を時代の新しい順に並べてみました。

講座日本語と日本語教育 第7巻(明治書院 1990年) p168

漢語「小生」についても「目上の人には用いない」と注する辞書は少ない。

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敬語「用例中心」ガイド(堀川直義 明治書院 1969年 初版) p59

小生

 男性が主として手紙に用いる自称の謙譲語である。謙譲語ではあるけれども上位者に対して使うのは失礼とされる。同輩、または会社に対して用いる。

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手紙書く時これは便利だ(日本手紙学会 隆生社書店 1931年)p79

〔注意〕「山本生」の如く「生」の字をつけるのは、目上に対しては用ひられない。「生」は「小生」「野生」などの「生」と同じで、遜語である。が、目上に対し「小生」の文字が使へぬやうに、「何々生」と書くのはよくない。

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現代作文講話(文章講習会 編 東盛堂書店 1917年) pp139-141

第一人称 自分を云ふ

師:私

友:私 小生 小子 僕

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近世少年日用文範(教育新聞社 1909年) pp30-31

同輩に対し自分をいふ時は

生、私、小生、拙者、迂生、不肖、拙生、野生。

師に対し自分をいふ時は

迂生、不肖、野生、私。

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※「手紙書く時これは便利だ」では『「生」の字をつけるのは、目上に対しては用ひられない。』とありましたが、もしこの本の説明通り「迂生」「野生」は師に対しても可なのであれば、「(名前)生」「小生」だけ特別なのかもしれません。


異議あり! 「『小生』は目上に使用してもいい」?

「『小生』は目上に使用しない」説は明治時代からあった事がこれでわかりました。これでいいですね。ファイナルアンサー?


――異議あり! 実は今回の調査で、逆の説、つまり「『小生』は目上に使用してもいい」説もある事がわかりました。


敬語で恥をかかない本(草壁焰 日本文芸社 1983年) p211

小生は、上位者にも使えるが、強く敬意を表わすときは「わたくし」のほうがよい。

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金田一京助全集 第四巻 国語学III(金田一京助 三省堂 1992年) pp54-55

若い人たちの中には、どうかすると親への手紙に「小生」と書く人がある。改まらずに、私と書くのが一番よいのに。小生は謙辞ではあるがよそよそしい。

※「『小生』は目上に使用してもいい」との主張ではない事に注意。しかし「目下に対する言葉」どころか逆に「よそよそしい」と評価してる事に注目。

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間違えやすい言葉づかい 正しい日本語の実例345(土屋道雄 芳文社 1982年 初版) p64

ついでながら、「私」の謙譲語である「小生」も同輩もしくは自分よりやや目上の人にしか使えない。つまり「小生の今日あるは先生のお蔭であります」などとは書けない。「私の……」と書くべきである。

※かなり目上の人には避けるべきとするものの、「貴兄」と同じく「自分よりやや目上の人」なら大丈夫らしい事、「目下の人」が対象に入ってない事に注目。

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正式書翰文活法上田景二 明誠館 1913年) pp28-30

一。自分の称呼

(一)目上に対しては(先づ降而。下て。次に等の接続詞を用ひて)

○小官○下官(上官に対していふ)

○私儀○下拙○拙者儀○私共○不肖(父に対して)○私事○小生○小子(師父に対して)○(自分名)事。等。

<中略>

(二)同輩に対しては(矢張り先づ次に、降ての如き語を用ひて)

○不侫○私○拙者○寒生○野生○愚生○愚老○拙老。等を用ひ

<中略>

(三)目下に対しては(続いてといふ如き語を先づ用ひて)

○自分○身共 此方○我事○愚老○拙老などと称し。

※目上に対して「小生」、同輩や目下には逆にそれ以外の言葉を推奨

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坊つちやん夏目漱石 岩波書店 1939 18刷) p114

……諸先生方が小生の為に此盛大なる送別会を御開き下さつたのは、まことに感銘の至りに堪へぬ次第で――ことに只今は校長、教頭其他諸君の送別の辞を頂戴して、……

※うらなり先生が校長や教頭の居る送別会の席で自分を「小生」と呼ぶ場面が「坊つちやん」にありました。

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この様に、「『小生』は目上に使用しない言葉」か否かについては、私の知る限り、明治時代あたりから賛否両方の意見があった様です。もし興味深い情報をご存じの方は是非コメントをお寄せ下さい。今後も調査を続ける予定です。


最後に、「『小生』は目上に使用しない言葉」と言って避けるなら、「僕」は如何ですか。「僕」も改まった文章としては目上に使用するのがあまり適切ではないかもしれませんが、それでも仲の良い目上の人が相手であれば、状況によっては自分を「僕」と呼ぶ事もあるかも知れません。「小生」も、もしかしたら似た感覚なのかもしれない、と私は想像します(が、まだ調査途中なので、はっきりとした結論ではありません)。


おまけ:助詞の「〜は」「〜へ」を「〜わ」「〜え」と書くのは「許容」だった(過去形)

蛇足ながら、今回の国会図書館での調査で発見した資料を。1986年に改訂された「現代仮名遣い」ではその文言がなくなりましたが、1946年に内閣告示された「現代かなづかい」では、助詞の「〜は」「〜へ」を「〜わ」「〜え」と書く事は「許容」だった様です。「〜わ」「〜え」「こんにちわ」「こんばんわ」と書く人が時々居ますが、「現代かなづかい」の「許容」の書き方と同じです。

金田一京助全集 第四巻 国語学III(金田一京助 三省堂 1992年) pp316-317

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2015-07-27

[][]たんきゅんデモクラシーの「夏休みの友」に行ってきたよ たんきゅんデモクラシーの「夏休みの友」に行ってきたよ - 「変人」は褒め言葉 を含むブックマーク たんきゅんデモクラシーの「夏休みの友」に行ってきたよ - 「変人」は褒め言葉 のブックマークコメント

先輩である「たんきゅん」のイベントレポートは下記をご覧下さい:

たんきゅんの車内ライブに出掛けてきたよ - 「変人」は褒め言葉

一晩限りの中学生! #たんきゅんの夏期講習 に行ってきたよ - 「変人」は褒め言葉

たんきゅんの冬期講習に行ってきたよ - 「変人」は褒め言葉

 2013年4月開催「超文学フリマ」にサークル参加してアナログレコードを頒布してた事から気になって追っかけてきた、女子中学生の制服で歌って踊る「みやまゆ」「チャンユメ」のガールズポップデュオ、「たんきゅん」。残念ながら2014年3月の「たんきゅんの卒業式」をもって活動終了したのですが、その年の12月も終り頃に、新たに後輩ユニット「たんきゅんデモクラシー」(以下「デモクラ」)がデビューしました。

 メンバーは、見た目は小学生っぽい二人と猫っぽい二匹、でも設定上はみんな女子中学生の「くるみ」「それいゆ」「すずり」「はんし」の四人。プロデューサーや主な楽曲提供者はたんきゅんの時と同じだったので、私にとってペットロスならぬ「たんきゅんロス」をうまく埋めてくれるユニットでした。


2014年12月30日「すこしふしぎフェス」

 この日は渋谷ライブハウスで、郷拓郎のバンドdetune.や、花子さんアニメ主題歌を歌った事でも有名なマユタンなどが出演するライブイベント「すこしふしぎフェス2014」がありました。郷拓郎とマユタンは先に述べた「たんきゅん」の「プロデューサー」でもあり、残念ながら彼等は彼女達のライブを生で見た事はないけど、なぜかプロデューサーの二人に何となく顔の似た、みやまゆ・チャンユメの「女子中学生」二人がステージに立って歌ったり踊ったりしてたりと、まあそんな「お約束」をアハハと笑って楽しめる世界でした。そしてこの日のライブのメインイベントが、「たんきゅん」の総入替されたメンバーのお披露目公演。

 ステージに現れたのは、小学校高学年にしか見えない美少女の「それいゆ」、小学校低学年にしか見えないあどけない「くるみ」の二人の「女子中学生」。そして「今日はお休み」との事でプラカードでの出演でしたが、どう見ても黒と白の猫みたいな「女子中学生」の合計「四人」。

 「たんきゅんデモクラシー」を名乗るこの第二期メンバーは、「たんきゅん」第一期と路線が全く逆でしたが、それでもこの「お約束」を受け入れた上でとても楽しめたイベントでした。甘酸っぱくてちょっとアンニュイ(物憂げ)な少女時代を描いた、郷拓郎による歌詞メロディは素敵でしたし、それが幼くて初々しくて、でもしっかり練習した感じの二人の歌によって表現されるのが何だか新鮮で、二人の成長を見守りつつ、是非とも応援したい、と思ったのでした。それに、どことなく昭和レトロな雰囲気も。二人の名前「それいゆ」「くるみ」は中原淳一による婦人雑誌の名前「それいゆ」(soleil=フランス語で太陽の意)*1松本かつぢ漫画「くるくるクルミちゃん」や昭和の子役「小鳩くるみ」を彷彿とさせるもので、セーラー服におかっぱ頭の二人のスタイルもまたレトロ。

 「子供」と「動物」の組合せは何だか「あざとい」けど、むしろ「その『あざとさ』がむしろいい!」と感じさせられる、何だか不思議な世界。可愛いだけではない、郷拓郎の曲の不思議な世界の余韻を反芻しながら、会場を後にしたのでした。


2015年3月15日 「たんきゅんデモクラシーの清く正しく宣言!」

 この日には明大前のライブハウスでデモクラのライブが。昼の部・夜の部とありましたが、両方を見る事にしました。

 前回はライブハウスに来る様な若者ばかりでしたが、今回のファン層の幅広いこと。一般にアイドルの女の子のファンは成人男性ばかりの事が多いものですが、今回のデモクラのライブはちょっと違って、子供連れの家族や大人のお姉さんが結構沢山来てました(子供連れが多かったのは、小学生以下無料なのも大きな要因の一つだったかもしれない)。興味深かったのは、時間帯で客層の緩い棲み分けが生まれてた事。つまり昼の部は家族連れ多め、夜の部は大人のファン多め。

 そして、アイドルイベントともまた異なる、みんなでくんちゃん(くるみ)とそゆちゃん(それいゆ)の二人を暖かく見守る雰囲気の中、ライブが始まりました。残念ながら、この日も「すずり」と「はんし」の猫……ではなく女子中学生二人はお約束の「ドタキャン」でしたし、曲のレパートリーもまだ少なめでしたが、くんちゃんとそゆちゃんの自己紹介やPVのメイキング上映などでふくらませて、なかなか楽しめるイベントでした。

 たんきゅん時代にはライブ終了後にみやまゆ・チャンユメの二人に会ってお礼を言ったり、まるで同級生みたいに3ショットチェキを撮ったり、時にはスタッフと一緒に打ち上げに参加したりも出来たのですが、デモクラは中の人の年齢が年齢だけに、夜更かしも難しいし、イメージも守る必要があるわけで、そんなライブの後の「オマケ」の大半が無くなってしまったのですが、私としては「うんうん、子供に無理はさせられないよね」と頭では理解してるつもりでも、「ああ、たんきゅんの頃は良かったなあ」と、ちょっと「たんきゅんロス」を感じるのでした。自分とたんきゅんとの距離には慣れてきても、自分とデモクラとの距離の置き方にはまだ慣れずに試行錯誤してる状態でした。

 ただ、そんな中でも各回最後に二人の写真撮影タイムがあったり、ライブ終了後にステージに設けられたくんちゃんとそゆちゃんのお店でCDカセットブックを買ったり、それにサインを入れてもらったり出来たので、一般的なライブと比べるなら、それだけでも大サービスの方です。来場者プレゼントのレトロなお菓子も含め、目に見えるもの見えないもの、いろんなおみやげをいっぱいもらって家に帰った一日でした。


2015年7月20日 「たんきゅんデモクラシーの夏休みの友」

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 そして今月、新宿御苑の隣の一軒家で、久し振りのデモクラのイベントが開催されました。「ラ・ケヤキ」とだけあって、庭には大きなケヤキの大木が。都心なのに、何だか田舎の親戚の家に遊びに来たみたいな気分になれる不思議なおうちです。

 来場者は、前回ライブの昼の部以上に親子で来た人の割合がぐんと増えて、私みたいに大人単独で来た人はすっかり少数派に転落。当初は「たんきゅんの妹分だから」「プロデューサーである郷拓郎やマユタンのファンだから」デモクラのファンになった人も、私を含め多かったかもしれませんが、今回はNHKみんなのうた」でデモクラの歌「ひげヒゲげひポンポン」が放映中である事もあり、デモクラ自身の人気が出始めてきた証拠なのかも知れません。


私だけ追加の課題!?

 前回のライブでそゆちゃんの好物だと言ってたシャトレーゼの田舎パイの詰合せを持ってきてたので、皆さんへの差し入れです、と、庭で開場前準備中のマユタンに渡してみると、「それいゆに直接渡してみますか、それとも代りに渡しますか」との返事。「え、いいんですか!?」 かくして私には今回クリアすべき課題が一つ増えたのでした。

 いよいよ開場。「夏休みの友」と書かれたパンフレットに課題が書かれてて、課題をクリアするとスタンプを押せる仕組み。中学生……よりむしろ小学生になった気分。一昨年の「夏期講習」とは異なり、長い授業ではなくそれぞれ短めで、机や椅子も特になく自由に動き回れるのが、ちっちゃい子多めのこの空間には良いかもしれません。

 そんな中、パステルブルーの涼しげなセーラー服を着た子二人が、まるで二匹の猫の様に庭や室内をすばしっこく動き回っては「夏休みの友」に何か書き込んでました。これは紛れもなく、くんちゃんとそゆちゃん! 私が「さて、課題の『宝探し』を始めるかな」と思ったその時、そゆちゃんの歓声が。宝探しの7つのキーワードを全部埋め終った様子でした。これは早い!

 早々と課題をクリアしたお転婆少女が今度は一変、「アクセサリー作り」の課題のある隣の部屋に行くと、物静かでおしとやかなお嬢さんに。そゆちゃんはモデルさんをやってる事もあって、「こんなむさ苦しい男が近付く事すら畏れ多いのでは」と感ずる程の美少女オーラを放ってた*2のですが、私も勇気を出して先の課題に挑戦。「それいゆさん」と呼び掛けると、後は気が付くとまるでビジネスマンの挨拶みたいに、年下相手なのに敬語で用件を話してました。何はともあれ、ミッション完了。会場に来るまでは「出番以外は多分ずっと楽屋かな」と思ってたそゆちゃんと、本当に会ってお話出来たなんて、夢みたいです。その後、「久し振りの田舎パイに娘も大変喜んでました」とのお母様(ペチャコさん)からの嬉しいお言葉。ひ、久し振り!? これは本当に持ってきた甲斐がありました。

 話は脇に逸れますが、この種の差し入れはどんなアーティストの場合でも歓迎されるとは限らない事を念のため追記しておきます。特に食べ物については、安全の問題からお断りされる場合もありますし、大丈夫な場合でも自家製の手作り食品は、特に親しい間柄とか、相手からリクエストされた、とかでない限りは遠慮した方が良いかもしれません。


宝探し

 そゆちゃんが早々とクリア出来た宝探しの課題に、大人が負けるわけにはいきません。庭に出ると、あるわあるわ、ケヤキの大木に掛かったブランコの裏や、本の中などあちこちにキーワードの書かれた紙が。7つのキーワードのうち4つはすぐ見付かったものの、残りの3つが難関で、なかなか見付かりません。

 庭の木の枝に、猫の絵の入ったカバンが掛かってるのを発見しましたが、「ここにはヒントはない」とのマユタンの言葉。実は、これがゴールだったみたいです。でも全部のキーワードが埋まってないのも気になるので、きちんと探し直す事に。

 そして部屋に戻ると、今度は窓にも同じ様な紙が。紙をよく見ると、キーワードの脇に小さな文字で次の場所のヒントが。少々苦労しましたが、やっと全部のキーワードを発見。「ネコかばんの中」。そしてさっきのカバンの中には写真が入ってました。私が引き当てたのはすずりとはんしの写真でした。


アクセサリー作り

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 アクセサリーはブレスレットやブローチなど数種類の中から選択出来て、ちっちゃい子やお母様ばかりではなく、私の様に成人男性も普通に「ブローチ下さい」と言って、「今だけオトコ」ならぬ「今だけ女子」とばかりに、女子力の高い集団に混ざって課題をこなしてました。

 すずりの絵の印刷された厚紙を切り取ってUVレジンを刷毛で厚塗りし、梵天リボンパーツでデコったところで、次の課題の時間に。その間に、*cotolie yuka先生が紫外線を当てて硬化させた後で安全ピンの金具を付けてくださってました。

 UVレジンは私も使った事がありますが、こんな方法でお手軽にブローチ(バッジと呼べばバッジでもあるかもしれない)が作れるとは初めて知りました。今度自分でも何か作れるかもしれません。近頃は100円ショップでもUVレジンが売られてるので、皆さんもいかがですか。*3


ひげポンダンス

 年齢や立場の上が下になったり下が上になったりするのが、たんきゅんやデモクラの設定の面白さの一つ。この課題では、くんちゃんとそゆちゃんが先生になり、生徒である子供や大人の参加者に、「ひげヒゲげひポンポン」の踊り方を指導してくれました。

 ただ、歌詞全部に振りが付いてるわけでないのと、振り自体も比較的簡単ある事、そして二人の説明がわかりやすかった事もあり、たった20分間の即席漬けでもしっかり覚える事が出来ました。これからはNHKのみんなのうたでひげポンが流れるたびに、画面に出てくるアニメーションに合せて踊れるかな?


作詞

 次の課題の講師は郷拓郎先生。実は参加者には「この曲に歌詞を付けてください」と事前にメールで宿題が出されてたので、宿題をやってきた人はそれを書き写すだけ。私は……えーと、行きのバスの中で宿題やりました。

 最初に郷先生のお手本が二つ紹介されましたが、その一つは「デモクラが旅行で飛行機に乗るけど、すずりとはんしは別便」なんて内容の歌詞。「どうして別便なのかな?」と聞くと子供達から「猫だから!」との声。シーッ!人間の女子中学生ですよっ!

 それに限らず、最後の方で落ちを付けるパターンで作って来た人が多く、郷先生も「我が意を得たり」といった具合でいろいろ紹介してました。

 私はどんな歌詞にしたかって?

たんきゅん体操第一

手を伸ばし 左右(ひだり みぎ) 123 123

足曲げて 足伸ばし 12345

大きく 深呼吸

最後にポーズ ハイ、たんきゅん

 夏休みだけに、ラジオ体操ネタで。でも最後はたんきゅん(やデモクラ)の決めポーズを入れて締めに。「ハイ、たんきゅん」の決め言葉と共に二人の手でハートマークを作るのがこの決めポーズ。


そゆちゃん15歳

 7月20日はそゆちゃんの誕生日との事(設定なのかリアルなのかは不明)。「今日で何歳になりますか?」との司会者の質問に、一瞬間が空いた後で「15歳」とそゆちゃん。子供達も、そしておっきなお友達も「ホントかなウフフ」って顔をして見てましたが、そんなお約束を笑って楽しめる雰囲気が、デモクラのイベントの面白いところ。

 その後で運ばれてきたケーキは二分割しなければいけないほど大きなもので、そゆちゃんのイラストを元にデモクラの二人とハートマークの描かれた絵柄が可愛らしかったです。

 最後にそゆちゃんとくんちゃんの周りにちっちゃい子供達が(マユタンは「おっきなお友達もいいですよ」と言ってたけど一人も来なかった)集まって写真撮影。おっきなお友達だらけだった前回のライブと違って、今回は子供達が多かったので、そゆちゃんとくんちゃんものびのびとしてた様に感じられたのは私だけかな?

 それから、そゆちゃんもくんちゃんも、会場に来たちっちゃい子達の事をちゃんと気を掛けてお世話してたのが、さすがお姉さんらしくて素敵でした。あと、会場では小学生(それとも中学生?)位の男の子が案内係をやってたけど、子供ながらきちんと任務を果たしてて立派です!


すずりとはんしの存在感

 今日姿を見せてないすずりとはんしのはずなのに、何だか二人の存在感を感じたもう一つの理由が、キッチンで註文出来るメニュー。「すずりのスパむすび」「はんしのパンケーキ」がありました。二人の写真の入った旗が立ってるだけですが……って、このメニューの名前、もう一度見てください。きちんと頭韻を踏んでますよ! たんきゅんの夏期講習アーバンギャルド松永天馬先生に習った事そのものです!

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デモクラライブ

 そして最後に、今日のメインイベントであるたんきゅんデモクラシーのライブ。手作り感の感じられる、心温まるライブでした。

 伴奏コンピュータMacノートブック)だけでなく生演奏も。今回の演奏メンバーは荒木尚美(ひげヒゲげひポンポンの作詞作曲者)/山口優磯部智子/さゆキャンディ/まゆたん&ごーきゅん(以上、敬称略)。さゆキャンディさんは以前お目に掛かった事がありますが、マニュエラ(マニュアル・オブ・エラーズ)とのコラボは新鮮です。

 セットリストは以下の通り。

スクバカゲロウ

ナツモノ☆(太鼓の達人ナムコオリジナル曲

清く正しく

ひげヒゲげひポンポン(NHKみんなの歌の曲)

アンコール:ひげヒゲげひポンポン(みんなで一緒にダンス)

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 最初に、司会者のマユタンからお詫びが。すずりとはんしの二人は昨日までやる気だったのに、今日になってドタキャン。もう毎度のデモクラライブの風物詩と化した感があります。そしてそのお約束に観客も乗って「えーっ!!」「ヤダー!」の大ブーイング。

 この儀式を済ませると、インカムを付けた二人が登場し、初々しい声と仕草で「こんにちは、たんきゅんデモクラシーです! ハイ、たんきゅんデモクラシー!」と決めポーズ。その瞬間、お母様方からわあっと歓声が上がったので、まるでお母様方のアイドルみたい!


 「スクバカゲロウ」や「ナツモノ☆」は現代っぽいノリノリの元気な曲かと思ったら、「清く正しく」はほんのり昭和レトロな雰囲気すら感じられる、ノスタルジックでアンニュイな郷拓郎サウンドの王道。ところで、近頃はスクールバッグの事を「スクバ」と呼ぶ事をつい最近知りましたが、「スクバカゲロウ」の「スクバ」も関係あるのかな?

 それから、(たんきゅんもそんな感じでしたが今日のデモクラも)「仲良し女の子二人組」の魅力をうまく演じてる気がしました。ハイジとクララみたいな? それともアンとダイアナみたいな? 特に「清く正しく」の最後の方で手を握ってニコニコ見つめ合ってるところが微笑ましい。

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 最後の曲は、みんなのうたでもお馴染み、「ひげヒゲげひポンポン」。前の課題で振り付けを習ってから改めて二人のダンスを見てみると、前よりも余計にこのダンスに愛着が湧いてきます。そしてアンコール……は「御存知ですか?」とか「私立櫻梅女子中学校校歌」とかかな?と思ったら、さっきと同じひげポンをみんなで踊って締め。まさに今日の総まとめ。みなさん「たいへんよく踊れました」。


 さて、デモクラの四人は只今「中学三年生」。来年春には卒業する事になるのか、それとも二人の高校篇が始まるのか、それともどこかでサザエさん時空に入って永遠の中三チームになるのか……。公式発表はまだありませんが、今後の成長が楽しみです。

*1:「ソレイユ」と聞いて三人組アイドル連想した人も居るかもしれないけど多分関係ありません。アイ!カツ!アイ!カツ!w

*2:外見だけに留まらず、以前デモクラCD発売記念USTでそゆちゃんがはんしに引っ掻かれるハプニングがあったらしいが、その後「ごめんね。怖かったんだよね。はんしえらかったよ。気にしないで」と言ってた、と聞いて、こんな人間の出来てる子はなかなか居ないと思った

*3:一言注意するなら、UVレジンは固まってない状態で直接皮膚に触れたり蒸気をあまり吸ったりしない様に気を付けて取り扱ってください。素手で液体を触る事を繰り返す事でたまにアレルギー症状を引き起こす事もあると聞きます。

2014-02-15

[][][]たんきゅんの冬期講習に行ってきたよ たんきゅんの冬期講習に行ってきたよ - 「変人」は褒め言葉 を含むブックマーク たんきゅんの冬期講習に行ってきたよ - 「変人」は褒め言葉 のブックマークコメント

 先月の話になりますが、1/25に渋谷のアップリンクで開かれた「たんきゅんの冬期講習〜みんなで14歳〜」に出掛けてきました。

 「たんきゅん」とは、女子中学生の制服で歌って踊る「みやまゆ」「チャンユメ」の二人組。

たんきゅんの車内ライブに出掛けてきたよ

一晩限りの中学生! #たんきゅんの夏期講習 に行ってきたよ

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サボッタージュ [Analog]

サボッタージュ [Analog]

ティーパーティーパーティー!

ティーパーティーパーティー!

たんきゅんS・O・S (single CD)

たんきゅんS・O・S (single CD)

 今回も前回と同じく、たんきゅんと一緒に「生徒」役として、先生方の授業を受けたり課題をこなしたりしてきました。前列の生徒席の後ろが授業参観席なのも、前回と同じ。


1時間目:滝本淳助+久住昌之『タキモトの世界〜夢の採集』

 写真家の滝本先生と「孤独のグルメ」でも有名な久住先生のトーク。

 今回も滝本先生の奇妙な夢の話が繰り広げられました。

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 「母の弁当箱」

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 「傲慢ゴキブリ ムスットゴキブリ」

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 「暖簾のセンスはバツグン」

 ざるの上にはそばではなく挽肉らしい。何故?

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 「ベルばら関取」

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 「百約束の物語(B面 教えてよ、教ちゃん)」

 これは前回の夏期講習にも出て来たネタですが、今回は何と歌詞メロディ付き。

 ただし歌は滝本先生の夢の通りのAKB48ではなく、たんきゅんで、B面曲の歌を少しだけ聞く事が出来ました。

 今回の課題は、前回と同じく「夢のスケッチ」。山を張ったら丁度当たったので、気合を入れて描き描き。クレヨンです。今回は前回と違って休み時間に余裕がある上、2時間目の終りまでに提出すれば良いので焦らず描けます。


2時間目:ダスティン・ウォング『蒸気になっていく音の共鳴』

 ミュージシャンのダスティン先生によるお話。音の共鳴、ギリシャ神話、ヴァーチャル空間、アニメ文化、広告宣伝等、様々な話題が出ました。

 ちょっと難しめの講義でしたが、英語の言葉を一つ覚えました。"peripheral resonance"(周辺を狙って中心を共鳴させる事).


3時間目:サノシュンスケ『私じゃない誰かになってみよう』

 アニメ「Peeping Life」で有名なサノ先生の講義。折角イケメンな先生なのに、残念ながら写真NG。

 「自分の出せる一番高い音・一番低い音・一番早口・遅く」隣の人と話してみたり、(タモリみたいな)インチキ外国語を話してみたりと、ユニークな実習だらけでした。


4時間目:オル太『自分で造る身体ギャラリー』

 集団で顔や体を使ってパフォーマンスをしてみる授業。メンバーのみんなで幾つかの例を実演した後は、みんなで新作を創り出してみる番。

 色々ユニークなアイディアが生まれましたが、「おかあさんといっしょ」のそれみたいな「人間トンネル」が一番印象に残りました。


お楽しみ会:たんきゅんライブ

 お待ちかねのライブの時間。曲目は以下の通りでした。

1.たんきゅんS・O・S

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2.サボッタージュ

3.ティーパーティーパーティー!

4.百約束の物語(4thシングル曲) 卒業ソングに相応しい曲で良かったです。

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放課後トーク

 最後に、各先生方の講評がありました。1時間目の授業の課題の優秀作が3枚選ばれたのですが、そのうちの一つに私の作品がありました。滝本先生有難うございます。

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 私の描いた「夢のスケッチ」は、これ。小学生の頃に見た「幼稚園に行ったら、そこはお爺ちゃんとお婆ちゃんの幼稚園だった」夢を基にして描いてみました。

 気付いた人が残念ながらこれまで居ないのですが、年齢の欄の「4」の部分だけ○が付いてるのは、1歳・4歳のうち4の方が幼稚園児の年齢だからです。


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最後の挨拶は二人の手でハートマークを作って「ハイ、たんきゅん!」


後日談

 2/2開催のコミティアに、たんきゅんが最後の同人サークル参加をしてたので、行ってきました。

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 新刊はJCシリーズの3冊目、「私立櫻梅女子中学校校歌」。二人の卒業後の進路を描いた、ちょっとさみしい物語です。

 また、3月にはシングル(CDとMD!)とアルバムが出る予定です。「ベンジャミンのテーマ」等、ライブでやってもまだCD化されてない曲がアルバムに入る予定との事で、今から楽しみです。

 アルバムには、3/22に3331 Arts Chiyoda(元、練成中学校の建物)で開かれる卒業ライブの参加チケットのおまけ付きらしいです。これがたんきゅんを生で見る最後のチャンス!

百約束の物語 (single CD)

百約束の物語 (single CD)

百約束の物語 (single MD)

百約束の物語 (single MD)

JCJC

JCJC