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このはずく医者の「よろず備忘録」

2018-01-19

花粉症、加齢につれ軽く

22:02

花粉症、加齢につれ軽く 民間調査、子供は重症化リスク

花粉症高齢になるほど症状が軽くなる・・・。

ロート製薬大阪市)が実施した花粉症に関する調査で、こんな結果がまとまった。

子供は「副鼻腔炎」を併発して重症化するリスクが大人より高いことも分かり、同社は早い時期からの予防や治療を呼び掛けている。

調査は昨年11月、インターネットで実施。20〜79歳の男女500人に症状を聞いたところ「軽症」と回答した人は20代で30.1%、40代で39.3%となり、60代以上では61.1%に上った。

「年齢を重ねるにつれ楽になってきた」と答えた人は全体の19.6%だった。

 

また、花粉症になった0〜16歳の子供についても、保護者500人に調査。状態が悪化し、鼻の奥に炎症が広がる副鼻腔炎と診断された子供は36.2%で、診断はされていないが副鼻腔炎の症状が出た子供が20.2%。

合わせると56.4%と半数を超え、20〜79歳への調査の45.0%を上回った。

 

年をとると花粉などの異物を排除する免疫系の働きが衰え、アレルギー反応が起きにくくなる。

若い世代ほど、アレルギー性疾患になりがちだ。

 

また、子供の花粉症の予防には屋内への花粉の侵入を防ぎ、肌の保湿を心がけてアレルギー体質になるのを避けるのが重要だ。

参考・引用

日経新聞・朝刊 2018.1.8



関連サイト

花粉症、加齢につれ軽く

https://wordpress.com/post/aobazuku.wordpress.com/70

2011-06-08

原因不明熱 PETで正確迅速な診断

13:49

原因不明熱、画像で究明 PETで正確迅速な診断

38度以上の発熱が2週間以上続き原因が分からない「不明熱」の患者を陽電子放射断層撮影(PET)で検査すると、体内のがんや炎症の場所を画像で把握でき、原因究明につながりやすいとの研究結果を国立国際医療研究センターなどが7日までにまとめた。

同センター放射線核医学科の窪田和雄医長によると、不明熱は日本で毎年5万人が発症。

原因となるのは、がんや感染症膠原病などの病気。

正しく診断されるまでに複数の診療科でさまざまな検査を受ける患者も多かったが、PETの利用で、正確で迅速な診断が期待できるという。

PET検査は、がんや炎症など代謝の盛んな部分に集まる放射性物質を付けた薬剤を体内に入れて撮影。

体を透視したような画像の中で、薬剤が集まった場所は濃い色が付き、病巣がどこにあるかが分かる。

窪田さんらは2006〜07年、6病院で不明熱の患者76人をPETで検査。

画像から、特定の部分にがんなどの病巣がある患者の81%を発見できた。

一方、薬剤アレルギーなど特定の場所に異常が出ないタイプの患者は75%を正しく判別。

適切な治療法の選択につながったという。

出典 m3.com ニュース・医療維新 2011.6.7

版権 共同通信社


<私的コメント>

被曝やコスト・ベネフィットの万代はクリアーできるのでしょうか。

膠原病が限局的に描出できるのかということと、がんと炎症の鑑別はどうかといったことはどうなのでしょうか。

2011-03-29

大気汚染による花粉症悪化、東大などが仕組み解明

15:20

東京大学と独マックスプランク化学研究所などは、大気中の汚染物質が花粉などと反応してアレルギーをより起こしやすくなる仕組みを解明した。

有害な光化学スモッグが、花粉症をひどくしていた。

東大博士課程でドイツに留学中の白岩学さんらの成果。

21日に英科学誌ネイチャー・ケミストリーの電子版に掲載される。

大気中のオゾンと、車や工場の排ガスに含まれる微粒子が反応して有害性を高めることは知られていた。

研究チームはオゾンからできた活性酸素が、さまざまな微粒子と反応していることを見つけた。

オゾンを花粉と反応させる実験でも、花粉の表面で活性酸素ができた。

さらに活性酸素は、光化学スモッグの一因とされる大気汚染物質の二酸化窒素(NO2)を花粉のたんぱく質と結びつけ、通常よりも2〜3倍アレルギーを引き起こしやすい状態にした。

出典 日経新聞・朝刊 2011.2.21

版権 日経新聞

2011-01-13

インフル万能ワクチン開発に期待 

07:28

インフル万能ワクチン開発に期待 新型患者から抗体発見

米国のシカゴ大とエモリー大などの研究チームが、2009年に流行した新型の豚インフルエンザにかかったが回復した患者が広い範囲のインフルを予防できる抗体を持っていることを突き止めた。

ウイルスの変異によらず効く「万能ワクチン」の開発につながる可能性がある発見で、10日発行の米専門誌ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・メディスンに発表した。

チームは、新型インフルのワクチンを開発するため、21〜45歳の患者9人の血液から抗体の遺伝子を特定。

その遺伝子から86種類の抗体を作り、ハツカネズミに各種のインフルのウイルスを与えて反応を確かめた。

その結果、5種類の抗体では、過去10年ほどの間に流行したすべてのH1N1型ウイルスに対して予防効果があった。

また、「スペイン風邪」を起こした型や、毒性が強いH5N1型(鳥インフル)にも効果があった。

インフルのウイルスの型は、表面に突き出る棒のようなたんぱく質の形状で決まるが、今回見つかった抗体は、変異しやすい先端部ではなく、あまり変化しない「軸」の部分に反応しやすく、広範囲のウイルスに効くらしい。

チームのパトリック・ウィルソン博士は取材に「すべてのウイルスに反応するわけではないが、万能ワクチンができそうだ」と答えた。

季節性インフルに感染すると、体内に抗体ができるが、別の型が流行すると予防効果は期待できず、次の流行期に広がる型を予想して製造されるワクチンを接種する必要がある。

「万能ワクチン」ができれば、抗体の効き目が残っている間は新たな接種の必要がなくなって副反応のリスクが減るほか、製造コストの低減などが期待される。

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     ◇

田代真人・国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センター長の話 

軸に作用する抗体があることは以前から分かっていた。

万能ワクチンを作るという方向性を支える一つの要素にはなるが、実現には、形状が複雑な最近の季節性インフルに効くか、ワクチン自体がアレルギー反応を起こさないかなど、課題が多く時間がかかるだろう。

出典 asahi.com 2011.1.11                     

版権 朝日新聞社

2010-05-17

食物アレルギー

14:31

昨夜寿司を食べたら顔面が腫れて腹痛が起きたという中年女性が午前中の外来を受診されました。

どうやらハマチとマグロが怪しいということでした。

この方は以前にブリの照り焼きを食べて喘鳴が起きて息苦しくなった、ということで来院されたこともありました。

今年の1月にはホタテを食べて気持ち悪くなったということで来院しています。

その時は食中毒を疑ったのですが、今からして思えば時間的経過からは食物アレルギーだったのかも知れません。



アレルギーとは?

人は細菌やほこり、花粉などの異物から体を守るため、免疫という防御機構をもっています。

アレルギーとはこの防御機構が過敏に反応した結果、起こる症状であると考えられています。

このようなアレルギーのメカニズムを図にしました。まず、異物(免疫学では抗原といいます)が体内に入ると、B細胞が抗原に対する抗体を作ります。

この抗体はB細胞から外に放出され、肥満細胞につきます。

抗体のついた肥満細胞は抗原を見つけると、ヒスタミンなどを放出します。

このヒスタミンがアレルギーの原因となり、鼻炎、皮ふのかゆみ、湿疹、ぜんそく、腹痛などを引き起こします。



食物アレルギーとは?

食物アレルギーは、食物を異物と認識したアレルギー反応であると考えられています。

また、上記のようなアレルギー症状がいくつか同時に生じ、急に悪化していく状態をアナフィラキシーと呼びます。特に呼吸困難、血圧が下がる、意識を失うなどのショック状態を伴う場合をアナフィラキシーショックと呼び、命に関わる危険性があります。


食物アレルギーの診断と治療について

診断には、血液検査、皮ふテスト、食物除去試験、食物負荷試験などがあります。

治療には、食事療法と薬物療法があります。食事療法では、原因となる食べ物を完全に除去した食事をとるようにします。薬物療法では、アレルギーの原因となるヒスタミンなどを抑える薬やステロイド剤等が使用されます。


最後に

近年、いろいろな食べ物が手に入りやすくなり、食物アレルギーの患者さんは増えてきています。

乳幼児期からあらわれる疾患のため、小さなお子さんをもつお母さんやお父さんは注意する必要があるかと思います。

また、食物アレルギーは成人しても継続または新たに発症することがあり、みなさんのまわりにもそばや落花生などを食べられない方が居られると思います。

そのような方々にそば粉や落花生等を含む料理を出す場合は、一言断ってからにするのがよいでしょう。

一方、食物アレルギーに対応する法令が整備されてきており、現在は(卵、乳、小麦、そば、落花生、甲殻類(えび、かに))を原材料とする加工食品では、これらを原材料として含む旨を表示することになっています。

みなさんも食品の表示欄を見る機会があると思いますが、意外なものにもアレルギーを引き起こす食物が使用されているかもしれません。



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<参考および引用サイト>

食物アレルギーについて

http://www.city.shizuoka.jp/deps/kankyou-hoken/colum-seikatu2.html




<関連サイト>

食べるべきか食べないべきか、それが問題。食物アレルギー

f:id:osler:20100517143632j:image

http://lohasmedical.jp/archives/2007/11/post-82.php?page=3








ヒスタミン食中毒(アレルギー様食中毒)

http://www.iph.pref.osaka.jp/news/vol13/13-2.html

■ヒスタミン食中毒とは、ヒスタミンを大量に含む魚介類を食べることにより、摂食後、数分から2、3時間という短い間に悪心、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、舌や顔面 の腫れ、じんま疹、金属様の味(peppery taste)、めまい感といった症状を起こす食中毒です。

■赤身魚は買った日に食べ、保存するなら冷凍しましょう。