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このはずく医者の「よろず備忘録」

2018-03-10

がん検診は質の確保が重要

07:36

がん検診、質の確保を前提に

がん検診の効果を高めるには、決められた手順通りに質の高い検査を行うことが欠かせない。

 

厚労省は、公的な検診を担う自治体にきちんとした検査を実施してもらうよう「精度管理」の徹底を呼びかけている。

 

過去の受診歴や精密検査の結果など個人情報の把握に加え、医療機関への委託のやり方などにも注文を付け、評価と改善を求めてい

る。

ただ、すべての検査が手順通りに行われているわけではない。

 

国立がん研究センターは、2015年度の全国の実態を調べた。

検診を委託した医療機関に対し、エックス線検査の結果を医師2人が判定することや、薬剤の濃度などを文書で指定していた市区町村は約4割。

指示通りに検査が行われたことを確認した市区町村は約3割にとどまった。

 

多くの自治体は、委託先と長年の信頼関係があり、問題なく実施できている場合もあるとみられる。

ただ、ミスを防ぐためにも文書での確認は重要だ。

 

質の低い検診はいくら受診率を上げても意味がないことを知る必要がある。


参考・引用

朝日新聞・朝刊 2018.3.7

2017-11-19

インフルエンザ予防接種と時間帯の関係

23:53

インフルエンザ予防接種は午前中が効果大!? ワクチンと時間帯の深い関係性

https://doctors-me.com/doctor/respiratory/13/column/5289

2016年11月15日(火)大阪大の研究チームが交感神経及び免疫のシステムの特性に関して研究を行った結果、交感神経が高まる時間帯、つまり人間であれば午前中にワクチンを接種することでより高いワクチンの効果が得られることが発表された。

・交感神経の働きが最も高まる午前中にワクチンを接種することで、最も効率よく抗体が作られ、効果が得られやすいと考えられる。

2016年5月に公表されたイギリスの研究では、健康な高齢者の276人の半数には午前中、残り半数は午後にワクチンを打ち、1カ月後験者から採取した血液を検査する実験がおこなわれた。

その結果、午前中にワクチンを接種した被験者の方が抗体の数が多く、ワクチンに対する反応がより有効的であったことが示された。

院長コメント

他のワクチンも同様な可能性はありますが、午前中に予防接種の予約枠を作っている医療機関は少なそうです。

2017-07-31

メタボ健診、初めて50%超

23:06

メタボ健診、初めて50%超=政府目標、ほど遠く−厚労省

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017073100923&g=soc

・厚生労働省は31日、40〜74歳を対象に生活習慣病を予防するために実施している特定健康診査(メタボ健診)の2015年度の受診率が50.1%になったと発表した。

・08年度の開始以来、50%を超えたのは初めて。ただ、政府目標は70%で、同省は各健康保険の運営者を通じ、さらなる受診を呼び掛ける。

 

・メタボ健診の対象者数は約5396万人で、このうち約2706万人が受診した。

受診率は、公務員向けの共済組合で75.8%、大企業社員らが加入する健康保険組合は73.9%で政府目標を達成。

・一方、市町村が運営して自営業者や無職の人らが入る国民健康保険では36.3%と低かった。

参考・引用

時事通信 2017.07.31




私的コメント;

目標は70%ということですが、費用対効果の検証はどこまでされているのでしょうか。

メタボ健診を受ける社員や職員が少ない健康保険組合や共済組合への「罰金」を課してまで推し進められている国策が税金の無駄遣いになっていないかが問題です。

企業健診との重複も無駄に思えます。

そもそも、メタボ健診の検査内容や診断基準に問題も多く、医療機関側の盛り上がりもないままスタートした経緯があります。

メタボ健診の対象者は40 ~ 75歳となっています。

しかし、最近では65歳以上ではサルコペニアやフレイルにつながる栄養不足が問題となっており、高齢者にメタボ健診を続けること自体に医学的問題があります。

2015-07-15

血液から膵臓がんリスクが判明

23:45

血液から膵臓がんリスク 味の素、人間ドックで検査提供

味の素は8月、早期発見が難しい膵臓がんになるリスクを血液検査だけで調べる人間ドックのオプション検査の提供を始める。

最もリスクが高い「Cランク」と判定された場合、膵臓がんになる可能性が平均よりも11.6倍高いことが分かるという。

画像診断などの追加検査を受け早期発見につなげることができる。

膵臓がんは早期であれば手術などで治療できるが、痛みなどの自覚症状が少なく、6割は手術不能の段階で発見される。

がんと診断された人の5年後の生存率は7%と極めて低く、早期発見の手立てが求められていた。

味の素の検査は、血液中にある約20種類のアミノ酸のバランスが疾患によって変わる性質を利用する。

膵臓がんと関わりの深い6種類のアミノ酸の量から算出した独自の数値に基づき、AランクからCランクに分類する。

Aランクであればリスクは全体平均の0.3倍程度となる。

同じ技術で胃や大腸など他のがん向けには2011年から検査サービスを提供しており、膵臓が加わると男性5種類、女性6種類に対応する。

検査費用は人間ドックを受ける医療機関によるが、2万円台になる見通し。

同社のがん検査サービスの14年の受診者は約4万人という。

出典

日経新聞・朝刊 2015.6.13

2015-06-06

韓国からの入国者発熱なら「疑似症」届け出通知

06:26

韓国で中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、厚生労働省は2015年6月4日、MERS感染が疑われる患者を診療・介護するなどし、発熱や風邪などの症状がある韓国からの入国者について、「疑似症患者」として国に届け出るよう都道府県や検疫所などに通知した。

感染の有無を調べる検査や専門医療機関での対応を迅速に行うのが目的。

これまでは、全国の地方衛生研究所で行う検査で陽性と判明した後、疑似症患者として国に届け出を求めていた。

今後は、全国の検疫所や保健所などで、38度以上の発熱などの症状や韓国での患者らとの接触が認められれば、疑似症患者として、衛生研での検査や専門医療機関への搬送・入院などの措置を行うようにする。

14日以内に韓国への渡航歴があり、患者らと接触したものの、発熱などの症状がない人については、健康監視の対象として検疫所が指示書を交付。

その後14日間は、マスク着用や朝夕2回の体温測定をしてもらい、職員が定期的に電話で確認するほか、38度以上の発熱や激しいせきが出るなど、体調が悪化した場合は検疫所への連絡を求める。

http://www.m3.com/news/general/327747?dcf_doctor=true&portalId=mailmag&mmp=MD150605&dcf_doctor=true&mc.l=105952798

私的コメント

保健所は24時間体制ではありません。

何よりも土日、祝祭日は業務を行っていません。

一方、病院などの医療機関は休みなく医療業務を行っています。

かつての和歌山の「毒入りカレー事件」も土曜日に怒り初期対応が遅れました。

教訓は生かされていません。

まさに「お役所仕事」です。

「届け出を求める」なら、まず「隗より始めよ」です。