藤田節子「キーワード検索がわかる」

前回に更新してから一月以上あいてしまいました。
2010年も1割以上経過していますが、目標はほとんど達成出来ていないので、頑張らねばということで読んだ本の感想を。

キーワード検索がわかる (ちくま新書)

キーワード検索がわかる (ちくま新書)

目次

第1章 キーワードとは
第2章 情報検索とは
第3章 キーワードの選択法
第4章 全文キーワード法
第5章 統制キーワード法
第6章 基本的検索機能
第7章 適切なキーワードを見つけるテクニック
第8章 情報の信頼性と著作権

購入候補にはずっと入っていた本ですが、お世話になっている方が書評を書いていたことを知って即購入しました。
すぐに効率的な検索スキルが身につくという類の本ではないですが、「検索」について改めて考える良い機会となりました。各章の説明は問題やケーススタディで具体的な記述が多く、今後の情報検索の説明会時に参考にします。
特に印象に残ったのは下記のフレーズです。

情報検索で入力するキーワードは、概念を言葉によって表現したものであって、「探したいのは概念ある」ことを常に認識することが大切です。

日常の検索でもですが特にレファレンスにおいてもですね。

最後に本書の扱う内容から外れた雑感となりますが、
本書では情報検索のタイプを以下の3つに分けています。

  1. 存在を知っている情報を探す検索
  2. 予備的知識を得るための検索
  3. 網羅的徹底的に調べる検索

この「網羅的徹底的に調べる検索」の必要性を如何に伝えるか、もしくは如何に興味をもって聞いて貰うかということが次年度の情報検索講習の課題と感じています。