直系親族という問題

日本の人口再生産率が1.4程度だといわれている。二人の親から1.4人ということは、一世代の間に、人口が30%減るということだ。
その中でわが親・兄弟の中で、男系男子はどれくらいいるのか思い出してみた。私は男4人、女2人の兄妹だが、長兄には男1人・女2人生まれたが孫の世代(私から見て甥・姪)は女だけだ。次兄には男2人・女1人の甥・姪がいるが、次にはいまのところ男はいない。三兄は未婚のまま亡くなった。そこで私のことだが、娘の子はいるが男系男子はいない。わが親兄弟の間では全滅中。男女を含む人口再生産率でも全国平均以下かもしれない。
以前NIRA(総合研究開発機構)に、平成14年から5年(2002-3)にかけて、「個族化社会へ変わりつつあるという問題」について、研究応募してまとめた。
それ以前に、1980年の論文が出てきた。これは隠岐の国の人口を見ていて、都市に起こる人口問題に気が付きまとめたものだ。この頃の問題意識は、日本の高度成長は、「日本の大都市地域高度成長」だということ(つまり日本全体が高度成長しているわけではない)だった。
ベビーブーム世代は人口が多いかもしれないが、核家族化が進むと世代間の人口再生産率の縮小の影響を受ける。
1983年には中国で「一人っ子政策は破たんする」といった大激論をした。
まとまりのないことを書いたが、人口については長いこと考えてきた。自分の周囲を見回す気になったのは、初めてだ。核家族化の先には個族化があり、全員自立化しかありえないことが分かる。