昆虫大学・蟲ソムリエ

虫を食べる集団「昆虫料理研究会」さんが昆虫大学に参加されておりました。

昆虫料理研究会HP
http://insectcuisine.jp/


とかく虫を食べると言うとゲテモノ食いのイメージがありますが、とんでもない。
そんなことを言う人は一体どれだけの虫をほおばったことがあるのか。
世の中には食べたくなる虫がいるのです。
食材として欠かせない虫がいるのです。


ただ、我々はどうやって料理したらいいのかわからないだけなのです。

未知の領域に足を踏み入れ、みなさんの抱いているイメージをぶち壊してくださるのが内山昭一さん率いる昆虫料理研究会なのです。


決して一人罰ゲーム大会を開いているわけではないのです。




その一員として以前バッタ研究チームにスカウトした佐伯氏が来ておりました。

なんと彼は博士課程の学生として以前私がお世話になったラボでトノサマバッタの研究を始めたのです!!



そんな彼が開発したバッタ料理。

フリーズドライバッタ

これがウマイ!!!
(ふだん、ろくなもん食ってないからとかでなくてまぢで)

サクッとした触感にほのかに香ばしく、ふりかけた塩と交わることで中毒症状を起こすほどのうまさ。


独自に開発した製造方法で仕上げた長期保存可能なバッタ食品。
トノサマバッタはイナゴに比べて硬く、そして青臭い(草の味がやたらする)のが難点でした。
しかし、「味」「硬さ」の問題を見事に克服し、かっぱえびせんに負けじとも劣らない一度食べたらやめられなくなる食品に変身させてしまったのです。
脚が歯にはさまることもないほどのサクサク感。
その執念たるや、おそろしや。。。


それを載せたバッタカナッペ?

(たしかこんな感じのオサレ料理名だったはず。)



添えられていたのは、彼が編み出した「バッタ茶」
バッタのフン100%のお茶なので、オエェェってなると思いきや、何この爽快感?
正直言うけど、16種類の茶葉を入れなくてもこの味わいになるのかとびつくり。
毎日の3時に飲みたくなるレベルです。

あまりの旨さに千利休も唸るはず。



それもそのはず。佐伯氏はトノサマバッタにサトウキビの葉を与え、虎視眈々とお茶用のフンを準備していたのです。


そんなディテールにまでこだわる彼がブログを始めました。
その名も、「蟲ソムリエへの道」
http://mushikurotowa.cooklog.net/


彼は虫を捕まえては熱湯にぶちこみ、ポン酢でいただく日々を過ごしております。


彼がこれからどうやって現存する虫の価値を見出し、その存在価値を高めていくのか、気になります。