PC98シリーズ向けゲームのおもいで

イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ (限定版:ドラマCD同梱)
昭和56年(1981年)生まれの僕にとっての少年時代は、80年代後半から90年代半ばにかけてであり、コンピュータといえばPC98シリーズといわれる時代だった。親父がパソコンやソフトを買ってきては放り出していたのをよくいじっていたことがあり、少なからずその体験が後の自分を形成している。そのなかでも思い出深いゲームを書いてみる。

アシストカルク (表計算ソフト)

当時のビジネス向けソフトはかなり高額なものが多い上に、あまり選択肢もなかった。表計算ソフトといえば"Lotus 1-2-3"といわれる時代が長くあったなか、低価格を売りにしてアシスト社が投入した表計算ソフトが"アシストカルク"だった。そういう背景はそんなに意識していなかったけど、アシストカルクのいいところは比較的簡単に使いこなせることと、マクロがそこそ組みやすく強力だったこと。ゲームのようなマクロを収録した書籍が当時けっこう売られており、それらを実際に実行してみたり、いじってみるのが楽しかった。最初のプログラミング体験だったと思う。

SuperDepth(フリーソフト、ゲーム、Bio_100%

PC98向けのフリーソフトパソコン通信で流通していたけど、パソコン通信のハードルがけっこう高かったこともあってか、当時はフリーソフトをたくさん収録したフロッピーつき書籍がたくさん書店に置いてあった。そのなかにフリーソフトのゲームを30本収録した本を親父が買ってきて、そのなかに収録されていたひとつが"SuperDepth"というシューティングゲームだった。フリーで遊べるゲームとしてはクオリティが高く、ビープ音のステージ音楽も他のゲームとは比較にならなかった(というか音楽がないゲームのほうが多かった)。同じ書籍に収録されていた"ぶろっくでポン"と"きゅんきゅんふる〜つ☆なっぷるしてぃ2"も素晴らしかった。後者は脱衣クイズゲーム。クイズに答えるごとにマスクが外れていくだけなんだけどね。Bio_100%が誉れ高いクリエーター集団だと知ったのは、かなり後になってからだ。

アドベンチャーツクール(アスキー

ツクールシリーズのなかでよく知られているのはRPGツクールだけど、\5,000以下くらいの価格帯でいろんなツクールシリーズが当時はリリースされていた。"アドベンチャーツクール"いわゆる紙芝居方式のアドベンチャーゲームを作ることができる。僕は他にポリゴンシューティングツクール・RPGツクール・CGツクール3Dをやってきたが、アドベンチャーツクールが一番簡単に楽しめたし、これだけは僕に挫折を味合わせることがなかった。

Life&Death(手術ゲーム)

中学に誰かが持ち込んで、またたく間に周りに広まった手術ゲーム。タイトルは調べて思い出した。次々と患者が運び込まれて、毎回オペすることになるんだけど、ちゃんと手順を覚えてやらないとすぐに絶命させてしまう、ちょっとしたホラーゲーム。こんなゲームがあるんだなと思った。個人的には同じくらい広まっていた"プリンス・オブ・ペルシャ"のほうが好きだったけど、難しかった。

マッチメーカーフリーソフト、ゲーム)

マッチメーカーはお互いにロボットを作って戦わせるゲーム。どういうパーツを装着するかを一定の条件・制限の元で決定して、戦闘は自動的に行われる(実況があったと思う)。音楽も演出も絵もなく、想像やルールによるところが大きい点は、たぶんTRPGに近いんだと思う。こういうゲームもあるんだなと、感動したものだったけど、周囲の評判はあまりよくなかった。

同級生2エロゲー

今でも人気がある恋愛アドベンチャーゲーム同級生2。かなり長い時間をかけて、全キャラコンプリートした。まともにやったエロゲーは後にも先にもこれだけだと思う。当時はぜんぜん情報がなかったので、全キャラコンプリートするためにサターン版同級生2の攻略記事を参考にした記憶がある。こずえちゃんのシナリオが好きだった。

英雄伝説III / 白き魔女、英雄伝説IV / 朱紅い雫

ファルコムの人気RPGシリーズの2作。ファルコムのゲームとしては、初めてメジャーな香りを嗅いだゲームだった。どっちも同じくらい好きだけど、個人的には"朱紅い雫"のほうがシビアな雰囲気があって気に入っていた。"白き魔女"はやや戦闘にコツがいる。


あと以前はコンパイルに元気があって、たくさんゲームを収録した雑誌をよく刊行していたんだよね。そういうのをよく持ち込んでくれる人がいて、けっこう楽しめたもんだ。
別に懐古主義者ではないから昔のゲームも今のゲームも、それなりに好きだ。これを読んで懐かしい気分にひたってもらえたら嬉しい。