PC98シリーズ向けゲームのおもいで
アシストカルク (表計算ソフト)
当時のビジネス向けソフトはかなり高額なものが多い上に、あまり選択肢もなかった。表計算ソフトといえば"Lotus 1-2-3"といわれる時代が長くあったなか、低価格を売りにしてアシスト社が投入した表計算ソフトが"アシストカルク"だった。そういう背景はそんなに意識していなかったけど、アシストカルクのいいところは比較的簡単に使いこなせることと、マクロがそこそ組みやすく強力だったこと。ゲームのようなマクロを収録した書籍が当時けっこう売られており、それらを実際に実行してみたり、いじってみるのが楽しかった。最初のプログラミング体験だったと思う。
SuperDepth(フリーソフト、ゲーム、Bio_100%)
PC98向けのフリーソフトはパソコン通信で流通していたけど、パソコン通信のハードルがけっこう高かったこともあってか、当時はフリーソフトをたくさん収録したフロッピーつき書籍がたくさん書店に置いてあった。そのなかにフリーソフトのゲームを30本収録した本を親父が買ってきて、そのなかに収録されていたひとつが"SuperDepth"というシューティングゲームだった。フリーで遊べるゲームとしてはクオリティが高く、ビープ音のステージ音楽も他のゲームとは比較にならなかった(というか音楽がないゲームのほうが多かった)。同じ書籍に収録されていた"ぶろっくでポン"と"きゅんきゅんふる〜つ☆なっぷるしてぃ2"も素晴らしかった。後者は脱衣クイズゲーム。クイズに答えるごとにマスクが外れていくだけなんだけどね。Bio_100%が誉れ高いクリエーター集団だと知ったのは、かなり後になってからだ。
アドベンチャーツクール(アスキー)
ツクールシリーズのなかでよく知られているのはRPGツクールだけど、\5,000以下くらいの価格帯でいろんなツクールシリーズが当時はリリースされていた。"アドベンチャーツクール"いわゆる紙芝居方式のアドベンチャーゲームを作ることができる。僕は他にポリゴンシューティングツクール・RPGツクール・CGツクール3Dをやってきたが、アドベンチャーツクールが一番簡単に楽しめたし、これだけは僕に挫折を味合わせることがなかった。
Life&Death(手術ゲーム)
中学に誰かが持ち込んで、またたく間に周りに広まった手術ゲーム。タイトルは調べて思い出した。次々と患者が運び込まれて、毎回オペすることになるんだけど、ちゃんと手順を覚えてやらないとすぐに絶命させてしまう、ちょっとしたホラーゲーム。こんなゲームがあるんだなと思った。個人的には同じくらい広まっていた"プリンス・オブ・ペルシャ"のほうが好きだったけど、難しかった。
マッチメーカー(フリーソフト、ゲーム)
マッチメーカーはお互いにロボットを作って戦わせるゲーム。どういうパーツを装着するかを一定の条件・制限の元で決定して、戦闘は自動的に行われる(実況があったと思う)。音楽も演出も絵もなく、想像やルールによるところが大きい点は、たぶんTRPGに近いんだと思う。こういうゲームもあるんだなと、感動したものだったけど、周囲の評判はあまりよくなかった。