駄菓子のテクノロジー

otoshimono2006-12-26

クライアントからクリスマスプレゼントにジューCをいただいた。靴の形をした詰め合わせの中に入っていたものの一つだ。ここんところ健康莫迦化の煽りで間食は採らないようにしているので、好物の駄菓子などはトンと食べていなかった。とはいえ、食べていた頃にジューCをよく食べていたかと言われると記憶にない。子供の頃に食べたきりかも、いや、大学生の頃に食べたか(食べる、という表現が合っているのかワカラナイが)。
ところで、その子供の自分から疑問に思っているのがジューCのフタの裏である。柔らかい突起状のものが付いている。これは何なのだろう。フタの方に菓子が詰まってしまうのを防止するためなのだろうか。それにしてもフタの内側にも関わらず、コレだけ長い突起を4つも成形するのは大変だろう。ニッポンのモノづくり魂にはホトホト感心する。
さらに、みなさんはジューCの容器がテーパになっているのをご存知だろうか。試しにジューCの包装パッケージのフィルムを逆に入れてみるとよい。ほとんど入らないはずである。そして元通りに装着してさらに前にずらしてみる。ある程度以上は進まなくなるはずである。
これは容器の管が微妙に円錐状になっているからである。つまりジューCは直管でなく円錐管、トランペットではなくコルネットの仲間なのだ。VIVA! サクソルン(意味不明)。
・・・ええと、つまり多分これも菓子が中で詰まらないように工夫されているための形状だと思われる。実に奥深い。
「お客様にストレスなくお菓子を食べていただきたい。」この一心でカバヤ食品はジューCに長い年数と巨額の開発費を投じてきたのかと思うと(勝手な想像)、胸が熱くなるのである。