楽器演奏のためのコア・トレーニング

最近、バストロンボーンが楽に吹けるようになってきた。ボクはどちらかというと楽器がド下手な部類なのだが、確実にバテは減ったし、息の入れ方が制御出来るようになってきた。自然と音による鳴りムラが減り、心なしか、ダミ声の音質もいくらか良くなったのではないか、と思う。何故か。才能が突如開花した訳ではなさそうなので、原因を分析してみた。楽器を変えた、人として少しはマトモになった(?)、などもあるが、一番考えられるのが
「カラダのコアが鍛えられた」
からなのではないか、と思う。ボクは数年前に身体を壊した反省から体質改善を図り、毎日の食事のカロリー制御と就寝前の筋トレと林檎酢の水割り、それから週2〜3回のジョギングを欠かさず続けている。
見た目には10kg体重が落ち筋肉もついてダイエット成功、なんだけど本当の狙い目は体質改善(改造)。ストレスや病気に強い「疲れないカラダづくり」を目指した。実際その効果はダイエット後から現れ始めたのだが、同時に楽器の技術にも効果が出てきたのである。
楽器の演奏というのは内蔵(体の内側)を使った一種のスポーツの面がある。実際どんなに腕や指を訓練してスライディングやフィンガリングのスピードを上げたところで、息や唇の振動とリンクしなければ意味がないし持続しない。唇のプレスはバテに一直線で音質も悪くなる。なるだけ唇に負担をかけないように効率よく演奏するには、実際の運動の殆どがインナーマッスルや呼吸器などの内蔵を駆使して「コア(体幹)」を制御することにより行なわれるわけだ。
つまりジョギングも筋トレも一見外の筋肉を鍛えたりエネルギーを消費する活動に映るが、実際は体の重心を調整し、安定して持続できる内側の筋肉を鍛えていたというわけ。それを証拠にまずボクの姿勢はここ数年で随分良くなった。
姿勢が良いと息もまっすぐ通るわけで、これは肺から楽器に息が到達する上でも非常に効率が良い。自然とムダな唇のプレスも取れる。
カロリー制御にしてもそうだ。大人は子供と違って成長しないので必要以上のカロリー摂取は内蔵に負担がかかりストレスの元だ。これは勿論内蔵を使って演奏する楽器にも響く。楽器の管は実は肺から空気を送り出す気道から始まっている。そう考えるとストレスのない管の方が息の通りが良いに決まっている。つまりカロリー制御をして自分が一日に消費する以上のカロリーを摂らないことが、ストレスのない内蔵作りに繋がり、良い音を出す基礎を作っていく。非常に合点のいく簡単な論理。
食事の制御と永続的な運動により楽器の演奏技術が向上するボクなりの理論は恐らく間違ってないと思う。「どうにもこうにも楽器が上手くならない」とお悩みの人は、まず日常の生活改善を考えてみるのもイイかもしれませんよ。
最後に、もうひとつ。姿勢の話をしましたが、アスリート向けのボディ・スーツ「UNDER ARMOUR」などが姿勢を直しながら演奏するのに効果的です。肩を後ろに下げて胸を張らせ、お腹を引っ込める効果などがあります。アスリート向けですので呼吸器や内蔵に負担をかけない設計になってますから、お腹が気になる人でも案外着られると思います。但しサイズ選びを間違えないように、お店の人と相談してみましょう。SPORTS AUTHORITYなどのスポーツショップなどで売ってます。

(アンダーアーマー) UNDER ARMOUR UAヒートギアメタルフルTシャツ 187

(アンダーアーマー) UNDER ARMOUR UAヒートギアメタルフルTシャツ 187