2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

工業ナノ材料の強制的な報告制度を提案

フランスではサルコジ大統領のもと、「環境グルネル」という環境懇談会が2007年に実施され、そこでまとめられた報告書に基づいた法案が2008年4月に提案された。これは2つに分けられ、最初の「環境グルネル第1法案」が2008年10月にフランス議会で可決された。…

NNI改正法案が再び新政権のもとで提案

昨年下院を(407対6の圧倒的差で)通過したものの、選挙などで流れてしまったNNI改正法案(National Nanotechnology Initiative (NNI) Amendments Act of 2009 (H.R. 554))と同じ法案が再び下院のScience and Technology Committeeに提出された(リンク)。…

ナノEHS論文の洪水の中で優先順位を付ける

ICONの"The Virtual Journal of Nanotechnology Environment, Health and Safety"は、ナノ材料のEHS(環境健康安全)問題を扱った最新の論文を次々紹介してくれてとても便利なんだけど、最近関連論文が多くなってきて優先順位を付けてほしいという要望(ある…

厚生労働省の通知の意見募集開始(法的な位置づけは?)

2008年2月7日に出された労働基準局長通知「ナノマテリアル製造・取扱い作業現場における当面のばく露防止のための予防的対応について」(pdf)を改訂するにあたっての「見直し案の骨子」が発表され、2月22日(日)までパブコメにかけられている(リンク)。 …

Andrew Maynard氏のBlog追っかけ再開

去年の9月から貯まってるブログの追いかけを再開。 9月9日は「銀ナノ:古い問題、それとも新たなチャレンジ?」 ここで取り上げられたのはPENの報告書シリーズ第15弾の"Silver Nanotechnologies and the Environment: Old Problems or New Challenges?"で著…

官報のPMN(製造前届出)情報をチェックしてみた(その2)

2009年になって新たにCNTの届け出があったようなので、前回に続いて、2009年1月5日付のFederal Register(Volume 74, Number 2)をチェックしてみた。多層カーボンナノチューブが2件出ていた。Case No.は、P-08-0733とP-08-0734に分かれているのだけど、とも…

研究会でのプレゼン「工業ナノ材料に関する自主的取組」

経済産業省の「ナノマテリアル製造事業者等における安全対策のあり方研究会」の、昨年末の12月25日に開催された第2回研究会で「工業ナノ材料に関する自主的取組」というタイトルで話をした(pdf)。配布資料はすべてウェブで公開されている。欧米で実施され…

Selah technologies社がいきなりIn-Depth Programに参加表明

1月19日に予定通り中間評価が出た米国EPAのNMSP(Nanoscale Materials Stewardship Program)に、これまで参加者リストに載っていなかったSelah Technologies社が、In-Depth Programの方に参加するぞというプレスリリースを発表した。これまでEPAによると、I…

REACHの予備登録リストにナノ材料

欧州の化学物質庁(ECHA)は12月1日に締め切られた予備登録物質(Pre-Registered Substances)のリストを12月19日に公開した(pdf)。リストのページで"nanotube"等で検索して見つけたナノ材料は以下の5件。 Fullerenes, tubular(同意語としてCarbon Nanotub…

Cass Sunstein氏が次期政権のOIRA長官に決定!

大統領府の行政管理予算庁(OMB)の中のOIRA(Office of Information and Regulatory Affairs)のトップへの就任が決まった。Sunstein氏は54歳で、Chicago大学にいた関係でObama次期大統領の友人なんだそうだ。2008年にHarvard Law Schoolに移ったところだっ…

欧州のRiskBridgeプロジェクト

欧州委員会のFP6資金で実施されていたプロジェクトであるRiskBridgeが今年度で終了する。RiskBridgeの正式名称は、"Building robust, integrative inter-disciplinary governance models for emerging and existing risks"(新興および既存のリスクに対する…

ナノリスク関連イベントを久しぶりにまとめておく。

まず過去分。 Nanogovernance 2008:2008年2月12日にワシントンDCで開催。プレゼンスライドがすべてpdfファイルで見られる。 Communicating Health & Safety Risks of Emergent Technologies Worshop:2008年8月28〜29日にNorth Carolina State Universityで…

官報のPMN(製造前届出)情報をチェックしてみた。

米国EPAにPMNが出されると、Federal Register(官報)に公表される。12月の官報にフラーレンについてのPMNが載ったので、ついでに2008年分について、CNTとフラーレンについてチェックしてみた。全部で4件、7物質が見つかった(もっと出ているように思うのだ…