なんかよくわからんが、よくできている。

「痛くなったらすぐセデス〜ぅ」と歌う辺見えみりナチュラルな感じで普通にかわいい。
撮影した監督さん*1がうまいのか。それとも、結婚してナニカを振り切ったのだろうか。

   
最近の鎮痛剤 CM のなかでは、中谷美紀と大沢結夢*2、とくに中谷の頭痛時油断顔(一瞬別人かと見紛うほど)が特筆もののバファリン CM に比肩するぐらいよい。
 
つくりが好対照である点もきわめてよい。

*1:能見英子というひとらしいが、現時点(2006/08)では検索にもあまりかかってこないので詳細は不明。CM 以外にもいろいろやっておられるようだから、これからぐいぐいと出てくるひとなのだろう。女子美出身だそうだ。…というか講師や卒論指導教官もやっておられるようで。
完璧余談ですが、能見さん、ホームページ開設したほうがいいですよ。

*2:だと思うのだが、違うかもしれない。…というか、違う気がしてきた。

「勝負パンツ」という単語の系統進化学的考察

熾火研究所調べ。
http://spica.tdiary.net/20060810.html#p09 を拝見して。確かに「勝負パンツ」とは、一体いつの時点で何と勝負するものなのか、という疑問を感じている人はきっと世に数多いるはずだと推測する。
それもそのはずだ。私(おうる)の記憶及び熾火研究所(跡)アーカイブの記録が確かならば、「勝負パンツ」とは他の語からの類推や派生からなんとなく登場してしまった語であるからだ。
そもそもの始まりはバブル期の「戦闘服」という語に由来する。もう既に多くに人にとっては忘却の彼方であると想像されるこの「戦闘服」とは、ジュリアナなどに代表される当時のディスコに着てゆくボディコンのような服のことを指して称したものである。ここからの派生語として、のちに「勝負服」という語が誕生し、普通に使用されるようになった。
一方、下着に関してはどうかというと、やはり誕生はバブル期に由来する。ただし当時、勝負していたのは男のほうだった。当時の語は「どうだーパンツ」。どうだといわんばかりのセクシーなビキニパンツやタンガなどを指してこう呼んだわけだが、この語はたちどころに廃れた。(用途のない語は廃れて当然なのである。)そうこうしているうちにバブルもきっちり崩壊し、時も移ろう中、「決戦兵器としてのパンツ」という概念がいつしか女性の戦闘服の概念と緩やかに混合され、いつしか女性下着に「勝負下着」というカテゴリを誕生させたのである。*1
そもそも「いざというときに着てゆく服」という「物体」自体は昔から存在していた。モノはあるのに、わかりやすい定義語が無かった状態である。(敢えていうなら「一張羅」だが、この語は場合によっては「それ一着しか持っていないお洒落着/唯一のフォーマルウェア」という意味にも使用されるので、語弊が生じかねない。)そこを補完したのが「勝負服」という語。
下着に関しても以下同様、という次第。ただし、「勝負服」が剣道でいえば「蹲踞の構え」、戦国時代でいえば「一番槍」みたいなものであるのに対して、下着の場合は、謂わば「ultima ratio」(最後通牒;最終決戦兵器)、ボウケンジャーでいうと「アルティメットダイボウケン」である(といいつつよくわかっていない)。あるいは「逆防弾チョッキ」。
で、大事なのはここから。そういうカテゴリを指し示す語がそれまで存在していなかったのは確かなのだが、「とっておき」=「勝負」に違和感を感じるのは仕方のないことかもしれない。もっと適切に合致する語が誕生する可能性は充分ありえたのだが、かといって早急に駆逐されるほどではなかったし、関係業界からのニーズもなんとなくあった。で、他に圧倒的ないい語がタイミングよく生まれなかったから、なんとなく生き残った、というわけだ。
機能形態学的にいまいちな生物も、ニッチ(生態的地位)を獲得占有してしまえば永らえる。ことばも、同じ。
まあだからなんだといわれても困るのだが…相変わらず、暑い日が続きますね。ではごきげんよう。(なんとなくまとまらないまま)

■ 後日追記

一応続編のようなもの…というか、第二弾を書きましたのでよかったら。別段よくもないが。

*1:定かではないが、「勝負パンツ」という語が男物のパンツのカテゴリ語として先に誕生していたかもしれない。