いま、会いにゆきます/市川 拓司

いま、会いにゆきます

いま、会いにゆきます

実は市川氏の「そのときは彼によろしく」を借りようと思って探してたのに、同名の映画があったせいか、聞いたことがあるタイトルだったため、この本だっけ?って感じで借りた本。すぐ気がついたけど、これも読みたかったな、と思って。
ちなみに探してた本は順番待ちだった。


タイトルから、内容はセカチューみたいなもんかと思ってた。
途中までは、予想していた感じの流れ。
途中から、あれ?どこ行くんだ、これ。
そして、最後の最後で、全くこちらの想像を超えたシナリオを用意してくれた。


秋穂(あいお)家:夫・巧(たくみ)、妻・澪(みお)、子・祐司(ゆうじ)


どこにでもありそうな幸せな3人家族、だったはずの家庭の話。
だったはずなのは「澪が死んだとき」のくだりから物語は始まる。
ちなみに、公園で出会うノンブル先生は、自身の体調を崩しつつも、重要な大仕事を任さる。


映画になったのはある意味納得かな。
読んだあと映画見ても面白いだろうし、映画見た後で本を読んでも面白いと思う。


ゆうことは、本来借りる予定だった「そのときは彼によろしく」も期待したいな。



以下、一部の人を含め、ネタバレに近いので、ちょっと外します。




以下、ブロック内はネタバレです。

この話は、最後に澪だけが知っていた事実が手紙で明かされる。
手紙で辿られる過去未来。
そして、実行された既定事項。



ん?既定事項?


手紙を読んでいて、owlmanの頭の中に浮かんだ単語は、紛れもなく「既定事項」だった。
手紙には21歳の澪、28歳の澪、29歳のはずの実は21歳の澪、3人の澪が登場。
結婚するために既定事項を実行する澪の行動。


澪が巧に最期まで事実を隠し通したのは、すごすぎる。あるいは、後のことがあるから、といっても、余りある。owlmanにはまず耐えられない立場だ。


にしても、この話でハ*ヒ*1の流れが登場するとは思わんかった。なんだかやられた感じ。


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*1:またでかでかと表示されても何なんで、伏せで