Born in the northern heart of Colorfulness Land

《Welcome To Motchi's Blog On Applied Linguistics》

受験英語・言語技術教育・学習文法などを応用言語学の視点から考察していきます。玉石混淆のコンテンツを擁するネット空間において、内容の信頼性を高めるため、参考文献をあげるなど、できる限り論文に近い体裁をとるようにしています。専門的なコンテンツでない、独り言のようなものは「ぼそぼそ」というカテゴリーにてアップしています。

2016-02-09

[] シンポジウム英語教育と国語教育の連携を巡って」  シンポジウム「英語教育と国語教育の連携を巡って」を含むブックマーク

2月27日明海大学新浦安キャンパスで開かれるシンポジウムにシンポジストとして登壇することになりました。日頃持田が授業でやっていることの一端をご紹介しながらの話題提供になるかと思います。東京駅*1から十数分の新浦安です。観覧車が見えてシンデレラ城が見えてきたら、次の駅です。是非お運びください。皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。

2016-02-04

[] 『良問でわかる高校英語』「別冊」の別冊(その10)  『良問でわかる高校英語』「別冊」の別冊(その10)を含むブックマーク

Chapter 2 動詞と文型(その6)

5.の「S+V+C」については事実だけを示し、立ち入った解説をしていない。この文型は阿部・持田(2005)にも項目を立てていない。解説をつけていないのはもっぱら紙幅の制約によるものであるが、中途半端は許されないのでそれなりの分量で書かないとという思いはあった。持田が担当する駿台の「高3ハイレベル英語総合」やどこゼミの「英語基礎(気づいて、感じて、わかる英文法:基礎と本質)」などでは当然本書以上の解説を行っている。

実際の授業では、日本語と英語で述語になれる品詞に違いがあることを生徒に確認させる。

鳥は飛ぶ。[動詞]

鳥は美しい。[形容詞

鳥は動物だ。[名詞+だ]

安藤(1986: 75)は「日本語の共通語では、述語が形容詞の場合、繋辞(copula)が表現されない。」と指摘しているが、要は形容詞だけで日本語は述語を形成するということである。このことを学習者に意識させるためにまずは上に挙げた文が文法的に正しいことを確認する。その上でこれらの日本文を英語に「直訳」してその適否を考えてもらう。

Birds fly.

Birds beautiful.

Birds animals.

ここで明らかにおかしいと感じる学習者、何となくおかしいと感じる学習者、なかには「?」という学習者もいる。ここでどうすれば正しい英語の文になるか考えてもらい、正しい形を導入していく。

Birds fly.

Birds are beautiful.

Birds are animals.

ここで英語では形容詞や名詞を述語にした文を作るにはbeが必要であることを確認してもらう。これは高3向けの授業の場合であり、状況によってはさらにbeについて時間を割いて解説していく必要があろう。ここで重要なことはbeの導入にあたって、安易に「イコール」という概念を持ち込まないことである。beを使った文であっても実際にはS=Cが成り立つ場合と成り立たない場合があり、数学で=の概念を正しく学んだ学習者にとっては安易な「イコール」がこの文型を理解するときの足かせとなることも考えられる。この点は隈部(2002)や日向(2014)でも指摘されている。

参考文献