大きな森の小さな密室 // 小林泰三

 本屋でぷらぷらしてたら、初めて見る小林泰三の文庫本があって即買いした。「大きな森の小さな密室」。

 小林泰三と言えば、古本屋で角川ホラーを片っ端からラベル買いしていた中学時代、佐藤一樹とともに私がダダはまりしていた作家です。
 高校入ってミステリーばっかり読むようになってからまったく追ってなかったけど、まだちゃんと新刊出してたのか。いや、でもこれ2008年に出たやつの改題だもんな。新刊じゃねえよな。

 しかも読んでみたら私の大好きな礼都さん出てくるシリーズだった!!
 礼都さんかっこえー完全に他人を舐めてかかってる天才かっこえー。相変わらずな西条のクズっぷりもたまんねー。
 いろんなテーマのミステリー?スプラッタ?みたいなオムニバスっぽくなってて、でも登場人物はおんなじで、っていう短篇集。この人、ほんと、不可解な短編多すぎて最高だよ。
 「酔歩する男」は、あれはまじで面白かったし不気味だった。また読みたいなー買い直そうかなー。



大きな森の小さな密室 (創元推理文庫)

大きな森の小さな密室 (創元推理文庫)

玩具修理者 (角川ホラー文庫)

玩具修理者 (角川ホラー文庫)

虫眼とアニ眼 // 養老孟司と宮崎駿

 養老孟司宮崎駿の対談「虫眼とアニ眼」を読んだ。

 一応司会進行役の人がいてなんとなくテーマとか投げかけてはいるんだけど、なんせ二人とも超ド級の変人奇人なので、お互い言いたいことをずらぁーっと述べてしかも話は全く噛み合わず、読んでいる側はただただ疲れるだけ、というまったく素晴らしい本でした。
 1ページに1つくらいの割合で「へえ!なるほどねえ!」と思うんだけど、とにかく話に脈絡がなくて、流れなんかクソもねえし全然頭に入ってこない。
 多分、もう二度と読まないねこれ……。


虫眼とアニ眼 (新潮文庫)

虫眼とアニ眼 (新潮文庫)