らきすた/ぽてまよ/スカルマン/ヒロイック

らき☆すた21話。後半の修学旅行話はいつもより流れとノリがハッキリしてて、よく出来たサザエさんOPみたいな感じで楽しく見られたかも。しかしホンマ、キャラとしての陰影が判りやすいのはかがみさんオンリーでやんすな。いじりやすいというか。あと、京都駅はワタシもガメラを幻視したものだ。


らっきーちゃんねるのブチ切れ白石さんは定番ギャグながら、かなりノリノリの演出と演技で割と笑ってしまった。カメラぶっ倒した後の「お前らのことを言うとるんじゃー!」の一瞬の跳躍絵がなんか良かったような。…ま、その上でのEDネタはちょっとしつこかったか。


ぽてまよ15〜16話。Aパート、はじめてのおつかい話かと思わせて割と純粋な追っかけアクション話だった。結構ダイナミックな作画にさして、途中の三人娘のどーでもいい古典的クスグリとのマッチングもあってかなり楽しかったな。…ワシ何故か三人娘話が好きなんですよ。彼女たちが出てくると(人数が多いからってのもあるだろうけど)ちょっと距離感のあるレイアウトになって、ドライなバカコメディっぽくなるから…かしら。


しかし無道ってばキャラ設計的にはあずまんがの榊さんと同じようなキャラ、のはずなのになあ。差があるなあ。いや、ある意味エエことだけど。あと耳つきフードのあのガキ様、釘宮声だよね? 毒舌娘の親戚か何か?


スカルマン9話。ナミ姐さんは人外であってそれに悩む。トップ屋との、時を経て落ち着いちゃった関係は悪くなかったかも。今際の際の「ありがとう」は直接骸骨男に語られた台詞ではないだろうが、こうなるとやはり骸骨男の行為は「死をもっての同族への救済」が根本なんだろうな。


あの怪人たちはどうやら戦術鬼みたいな生体兵器のようで、その製造には過去文明の遺物が絡んでるらしいと。便利な設定ではあるな。あと、上司刑事さんの「女は魔物だぞォ」の台詞のベッタベ加減に割とひっくり返ったりした。


ヒロイック・エイジ21話。ここに及んで「和解」の二文字である。いや、事態が錯綜しちゃったからこその和平交渉とも言えるか。ロジックの銀の人、パッションの鉄の人。各々の差異の擦り合わせは、金の人へと導く道標となりえるのか…という。


Bパートの多くを割いて続けられる姫と銀の人との会話。ほとんど画像を伴わない純粋な議論形式で、ここまでワクワクなドラマを作れるってのは大したものだ。世の本質とは交流であり、そして戦いこそが最も交流をもたらす存在であった、と。ネットワークこそが主体でしたってのは「ハイペリオン」を思い出すな。静的な会話シーンと動的なノドスバトルの対比も効果的だったと思う。


感情を持つことの是を議論してて、最後まで状況をめんどくさくしちゃったのが唯一感情を爆発させた銀の人、ってのは皮肉で面白い。正と負の両面があるのが感情ですな。ある意味そのダイナミズムこそが、黄金の種族へ向かう道に必要なものなのであろうか。…ちうか、誰かエイジとユティを止めてやれ。この宇宙の誰が止められるのかは判らんが。