ジョジョ/ガンダムUC

ジョジョの奇妙な冒険・14話。岸部露伴先生登場の巻。第4部はそこまで大好きってワケでもないワシだけど、こうして見るとやっぱしエエキャラ多いなあってのが先に立つ。露伴先生が出てきた時には「おー出たあ」とか普通に喜んでしまったもんね。てことで4部の中でもかなりキャラの立った、まあつまりすっげえヘンな人…ちうか半分以上危ない領域に足突っ込んでる人なんだけど、そのワケ判んない魅力をいかんなく発揮しておられる回である。

マンガ家という職業からして特別であり、当然荒木先生にとってはある種特別なキャラではあろうね。当然フィクションの要素もあり、同じ職業からの経験を基にした要素もあろうし、そういうメタなところが魅力でもある。荒木先生もまさかにあそこまで人格破綻はしてらっしゃらないとは思うが、だからこそ「こういうのっていいよね」とかいう思いもあるのだろう。「やっぱマンガ家ってみんなこうなんだ」みたいなこと言わせてるのが可笑しい。

その露伴先生には櫻井孝宏。ゲーム版では神谷浩史だったそうで、どちらも一癖あるイケメンにはピッタリというところだが…いやあ、櫻井さんの「底知れん人」という演技はまさに露伴先生ではある。後半の狂笑とか、大向こうから声がかかりそうな見事さで感心したよ。演じてて面白そうだしなあ。

機動戦士ガンダムUC RE:0096・13話。黒いガンダムの中身はやっぱしマリーダさんである。戦闘力がどうこうってより介入してきたこいつの存在自体に度肝を抜かれ、事態はあっという間にビストさんの元へと収束してしまうワケだ。ジオンが敵で連邦が味方、みたいな単純な図式にちっともなってくれず、ビストさんとことか残党どもとかの思惑が積層して交錯して実に面倒。そんな中、どこか青臭いとも言える真っ当さでバナージに応対するブライトさんの信頼感たるや。…その芝居っけた立ち居振る舞いも、ね。

んでもって今回のサービスはベルトーチカさんとカイ・シデンさんの登場。カイさんに至ってはなんか街角っぽい背景でハスに構えて喋り散らすという、なんかもう「そらそうでしょうよ」ってな感じの登場で面白すぎる。登場時間の短さが、どこかアニメといより「シリーズもの映画でカメオ出演した過去作のキャラ」みたいな雰囲気満点でした。セット組んでカメラ回してはいカット! ってな声が聞こえてきそうだ。

しかしマーサおばはんのあのリアルさはスゲエなあ。エエ歳なんだろうけど若作りに若作り重ねたボディ、現実世界では一応美人のラインに乗っかるか乗っからんかくらいのあの顔。エラとアゴが張ってるあのゴツい顔のデザイン、あんましアニメでは見ない生々しさがある。それに塩田ねーさんの声が乗っかってくるのですっげえ怖い。エエ役者やなあ。