甘々と稲妻/モブサイコ

甘々と稲妻・7話。公平先生は夏風邪だろうか。床から起き上がれないおとさんを見て、つむぎさんは一念発起でありはじめてのおつかいに外出するのである…という話。道路の白いラインを安全地帯に見立てて進んだり(この時とかのイイカゲンな歌がとてもかわいくてよろしい)、自転車にぶっつかりそうになって慌てたり、というのはこの手のお話のあるあるでしょうな。しかし実際、こういうのはハラハラするし見てて辛いし…と思ってたらおとさん恢復して再会した。

ここで思わず声を荒げる公平さんも、それに怯み反発するつむぎさんも、どっちの立場もよく判るなあ…。子供の立場からすりゃ、必死で考えて最善と思われることを頑張って頑張って遂行し、少なくとも相手のためになるだろうと思ったことが叱責の種になっちゃうのは本当に理不尽である。かたや親の立場となれば、子供がしらぬ間に居なくなってどこ行ったか判らなくなる事ほど心削られることも無いだろう。…最終的にお互いちゃんと向き合えたのは、やはり普段からの意思疎通ができてるからだろうねえ。横でドキドキしながら見てた小鳥さんも良かったね。五平餅も良かったね。

今回は特に、要所でのつむぎさんの表情がよろしかった。整っているとはとても言い難いがそれぞれとても個性的で、かわいらしい表情になってんのは作監の修正がキッチリしてたんだろうな。実際お子さんっていろんな表情があって見てて飽きんよね。うんまあ、身内なりゃこそってのもあるでしょうけども。

モブサイコ100・6話。今回アクションはそれほど多くないが、各人の心情や立場の深化が行われてて割と面白い。つーか基本的にはモブの弟である律さんの掘り下げ回ですわね。ミバも良くてベンキョもできて性格もいい、一般的には勝ち組だの何だの言われるような人間であるのだが、兄であるモブには言葉にならないコンプレックスを抱いている人。…この辺は「これ見てるようなヤツらはそういうキャラから程遠いだろ? 超能力の無いモブだよな? 大丈夫ちゃんと充足させてやるよ」みたいな制作側の目配せが感じられたりもするのだが、いやまあそれはワシが勝手にひねくれてるだけかもしれない。まあいいや。

ともあれ、どうもモヤモヤが抜けきらない律さんは、更なるコンプレックスの塊である生徒会長のクズっぽい企みに乗っかってしまい、不良生徒(天牙さんなんですがね)を陥れるという実にしょうもない行動を取る。そんなこんなで矛盾を抱えたままの彼に、なにやら風船の切れっぱしみたいな…何となく大塚明夫声で喋りそうな謎の物体が姿を現す…っちうね。まーあの性格からしてマトモな助言者にはならんだろうなー、ってな雰囲気が濃厚に感じられますな。

一方のモブさんはその頃、改造部の活動でヘッポコながらいい汗流したりお嬢さん二人にアプローチされてたり、全くお気楽なもんだぜこの野郎。まあフード男とか先々への伏線をチラ見させたりもしてたけど、とりあえずはこれ、次の対戦は弟相手にになるんかしらね。もしそうならばモブさんの心ではちょいと手に余るような気がするが…さてねえ。