昨夕、自宅のエルゴマシン(Model-C)のフライホイールを掃除したが、今日エルゴ漕いで、掃除の効果を実感した。
ダンパーレバーが1目盛り軽くなった:
今日は軽く60分のEasy Rowingを行った。掃除する前はダンパーレバー位置を5.8程度としていたが、今日漕いだら、そのままだとDrag Factorが150以上が表示された。DF140に合わせた時のレバー位置は4.8で、何と1目盛り分レバー位置が軽くなった。理由は以下の様に、幾つか考えられる:
- ダンパー吸気メッシュ部に詰まった埃が取れ、同じダンパー位置でも空気がフライホイールに、より多く流れ込む様になり、ファンの負荷が大きくなった。
- フライホイールのファンブレード基部に付着していた綿埃が外れて、フライホイールの慣性モーメントが軽くなった。この結果、同じダンパー位置でも、フォワード中のフライホイール減速が早くなり、モニターの計算では、より負荷(Drag Factor)が重くなったと検知し、より速い速度として表示する。即ち、エルゴが軽くなる。
- フライホイールカバー周部の排気メッシュの綿埃が取れて、排気性(通気性)が良くなり、ファンの負荷が大きくなった。(1.項と同じ効果)
上の3つが重なり会って、レバー位置で1目盛り分軽くなったのだと思うが、一番効果があったのは、恐らく上記の第2項のフライホイールの慣性モーメントが軽くなった影響だと思う。要は綿埃が取れて、フライホイールの慣性モーメントが新品出荷時の状態に戻った訳だ。
(補足)
モニターのDrag Factor計算は出荷時のFlyWheel慣性モーメントに合わせてある。全てのC2エルゴマシンの出荷時FlyWheelは同じ慣性モーメントになる様に調整されている。FlyWheelの周部には穴が開いていたり、ファンブレードにバランス調整用クリップが装着されているのは、慣性モーメント調整の為だ。(エルゴマシンを低コストで精度良く制作するための工夫)
後述するC2のModel-Cメンテサイトにも定期的にフライホイールを掃除せよ、と書いてある位なのだから、ここは重要なメンテポイントだ。
Model-CはModel-Dに比べてスコアが出ないという話(おやじ自身もそう思っている)をよく聞く。しかし、今日の知見を踏まえて考えると、これはマシンの機構の違いによる差ではなく、古いModel-Cのマシンはフライホイールに埃が付着して慣性モーメントが新品時より大きくなって、Drag Factorが小さ目(=速度表示が遅めに表示)に表示するようになってしまっている事が原因と思われる。掃除後の今日は、いつも設定しているDrag Factor140で漕いだが、掃除前より軽くペースが上がるように感じた。
以下、参考ながら*エルゴマシンのメンテ関連サイト情報:
Model-Cのメンテ関連サイト:
1)Model-Cのメンテサイト:
Model C Indoor Rower Support | Concept2
2)Model-Cのフライホイール掃除の仕方:
http://www.concept2.com/us/support/manuals/pdf/C_FlywheelOpeningCleaning.pdf
3)Model-Cのフライホイールパーツ図解:
http://www.concept2.com/us/support/manuals/pdf/C_FlywheelSchematic.pdf
フライホイールのファンブレードには、バランシング様金属クリップが装着されている。このクリップでバランスや慣性モーメントを調整しているので、クリップに触ってはいけない。
4)Model−CのManual&Schematicサイト:
Model C Manuals and Schematics | Concept2
Model-Dのメンテ関連サイト:
1)Owner's Manual(フライホイールの掃除の仕方も書いてある)
http://www.concept2.com/us/support/manuals/pdf/D1_UsersManual.pdf
2)Model−DのManual&Schematicサイト:
Model D Manuals and Schematics | Concept2
本日の60分漕データ:
- Drag Factor: 140, (ツマミ位置:4.8)
- 内容:W.Up:10分、以後5分おきにRace Pace 15本(1'40"〜41", SR30〜31)、間は2'20"〜25"/500m, SR17〜18
- 漕破距離:13,058m
- 消費カロリー:759Kcal
以上