Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

全日本予選を観戦

oyajisculler2011-09-15

今日は全日本選手権の予選が行われた。LBRC(東大淡青会)からI藤選手がM1Xに出漕している。LBRCのメンバーは、皆現役サラリーマンばかりであり、木曜日の予選を応援に来られるものはいない。そこで今日は休暇を取得し、I藤選手の応援に行く事にした。M1X予選は9時10分からだが、その前に行われるW1X予選のA組(8:30スタート)に過去3年間に優勝した女子スカラーが3名(K倉、A尾、W井)入った興味深いレースがある。そこで少し早めに家を出て戸田へ向かった。

女子シングルスカル(W1X):

8時前に艇庫へ到着し、自転車で急ぎスタート地点に向かう。丁度良いタイミングでスタートに間に合った。風は順風、良いタイムが狙えそうなコンディション。
さて、スタート。序盤は北京五輪出場のK倉が頭一つリードする。流石ベテラン、素晴らしいスムーズな漕ぎだ。しかし1000mへ向かう途中で漕ぎがマッタリとしてスピードが鈍り始める。ここで出てきたのが、現Crew Japan選手のW井。ブレードワークは少々荒いが、高めレートで一気にK倉を抜き去った。A尾はスタートで出遅れて遙か後方。1500m以降はW井が後続をグングン突き放し、3L程度の差を付け1着でゴールイン。遅れてK倉が2着。A尾は4着だった模様。ラストQで逆風気味だったこともあり、W井のタイムは平凡な8分5秒だった。
その後、B,C組はあまり有力な選手はおらず。B組のH大:S木選手は未熟な漕ぎではあるが、体力にモノを言わせてマズマズのタイム(8分7秒)で1位通過。
さて、D組(9時0分スタート)には、世界選手権LW2Xに出漕したMY生命のF本選手が出漕。強いスカラーだが、未だ全日本W1Xでは優勝していない。F本選手はHead of the ARAでおやじのライバルでもあり、興味津々。さて、スタート。F本選手、さすが現Crew Japan選手だけあって、1人だけ別格的に速い。生憎の逆風ではあったが、ハイレートでグングンリードを広げる。ブレードワークも美しく、今大会出漕のW1Xの中では最も良い漕ぎに見えた。次のM1Xレースを見なければならないので1000mまで見て、スタートへ戻った。F本選手のタイムは8分3秒で予選トップタイム。序盤で逆風だった事を勘案すると、このまま順当に行けば優勝できるだろう。頑張れF本選手!!!

男子シングルスカル(M1X):

おやじにとっての本日のメインイベントM1X予選A組。LBRCのI藤選手は4レーン。1レーンには今年3月のCrew Japan候補選手発掘のためのDevelopment Campで争った瀬田のY地選手がいた。自力的にはI藤選手の方が上と思っているが要注意。
さて、スタート。I藤選手は後半追い込み型でスタートダッシュが苦手。(おやじは単に漕ぎ込み不足と思っているが。。。)案の定、Y地選手にリードを奪われ、500m過ぎでは2L程度まで離された。「離されんな!ドンドン追い上げろ」とおやじ。
I藤選手の応援は、おやじの他に静岡県ボート協会の強化コーチのH内S介氏も自転車で伴走していた。(H内氏はGK大の監督でもあった筈。彼の拠点は何処なのかな?他人様の事なのでお節介は止めておこう)H内氏もI藤選手のコーチだと言わんばかりに、おやじと一緒になってI藤選手に応援?(戦術指示)していた。I藤選手は、今大会には淡青会(LBRC)の看板を背負って出漕しているのであり、指揮命令系統としては、LBRCのSBM(監督に相当)であるおやじの配下にある訳だが。(少なくとも、今大会では。。。) まあ、H内氏はその辺りの組織論に疎い?事は先刻承知であり、今回は、「あー、またヤっている」という事で流した。。。(ブログに書くという事は、実は流していなかったという事・・・)
さて、I藤選手のレースに戻ろう。1000m過ぎでY地選手を捕らえると、一気に抜き去り、後はドンドン差を広げるのみ。1位通過は確保したが、勝負は予選のタイム順位。ここで手を抜いて流すと準決勝組合せで大変な事になるのは先刻承知。1500m通過時(3L差を確保済み)にI藤選手に向けて、「後3艇身差を広げて、50m差を付けろ」と指示。ラスト250mからはスパート、ラスト100mではダブルスパートを要求し、ゴールイン。指示通り、Y地選手には50m以上差を付けた。おーヨシヨシ!
タイムは7分21秒。目標タイムは7分10秒〜15秒だったので、目標には届かなかったが、I藤選手にとっての自己ベストだったのではないかな?1Qで逆風気味だった事を勘案すると、まあヨシとしよう。
その後のM1X予選で着目したのは次の通り:

  1. B組:N津工業高校のO塚選手が出漕。O塚選手は今年の全日本Jrチャンピオン。500m過ぎから伴走したが、既に2位に対して1L程度リードしていた。静かに見ていたが、誰も応援の声を掛けていなかった。O塚君は、おやじのボート仲間:狩野じいさんの弟子で、且つ、2年前に同校でリギング指導した際に少し面識があったので、狩野じいさんに代わっておやじが声援を送った。「O塚、いいぞ、一気に突き放せ!」果たしておやじの応援が届いたか、1000m過ぎで2位を一気に突き放した。ここらで安全域に入ったので、反転してスタートへ。O塚選手のタイムは7分22秒。高校生でこのタイム!ご立派!!!
  2. C組:この組には優勝候補筆頭のT田選手が入っている。同時に世界Jr代表でK松明峰高校のN田選手も入っていた。N田選手の応援にはP会のO江氏が伴走していた。おやじは当然、O江氏と一緒にN田君の応援。N田君、高校生ではあるが1000mまではT田選手に1L差で肉薄する善戦。おーヨシヨシ。ただ、T田選手と見比べると、漕技技量の格差は歴然。1000m過ぎから少しずつ艇差を広げられた。T田選手は予選トップタイムの7分15秒。N田選手も堂々の7分20秒。今年の高校生は強い!!!
  3. 予選E組:この組にはCrew JapanのS田選手が出漕。逆風強めのコンディションだったが、S田選手、素晴らしい漕ぎで後続を引き離し1着でゴール。タイムは予選2番の7分19秒。

という事で、I藤選手は予選通過3番目のタイムで準決勝へ駒を進めた。余談だが、予選通過3番手のI藤選手と4番手のO塚選手のタイム差は僅かに1秒。ラストスパートをガンガン要求して正解だった。4番手になると、敗復通過1番手の選手(恐らくN田君)と準決勝で対戦する事になる。準決勝で楽に上がれるのと、大接戦で疲労しまくるのでは、決勝のパフォーマンスに雲泥の差がある。。。

男子付きフォア(M4+):

この種目には母校T大の対校エイトを崩して編成した、今大会でのT大チャンピオンクルー(チャンクルー)舵手付きフォアクルーが出漕している。因みに昨年の全日本で5位となったクルーと全く同じ5名でもある。という事は、1年漕歴を上積みしたクルーであり、普通に考えれば昨年の成績より1枚も2枚も上の戦績、即ち、決勝に進出してメダルを獲得する事が出来て当たり前という状況でもある。
A組はN大(6分48秒)、B組はT北大(6分50秒)、と順当に強いクルーが予選を通過。さて、T大の出漕するC組のスタート。T大がハイレートで一気にリードする。1Qでドンドン水が空くが、レンジが短くシャカシャカしていて艇の進み方やリズムに安定感が感じられない。この辺りは春先の東商戦辺りから一向に改善しない今年のT大クルーの問題だ。1000m辺りで3.5L程度の差が付いて1位確保の安全圏に入った。通常、こういうレース展開では、後半の1000mで更に加速度的に艇差が広がるのだが、1000mでの艇差のままで、艇差を広げる事ができず、そのままゴールイン。やはりレンジが短く、巡航速度での効率の良い漕ぎが出来ない事が原因している模様。タイムは6分53秒で、予選全体のタイム順位は5番目。(予選通過では4番目)という事は明後日の準決勝で敗者復活戦トップタイムのクルーと対戦することになる。恐らく、KO大(6’53”)か、H大(6’54”)(両方ともチームで2番手(以下?)のクルーなのだが。。。)となろう。僅差でもなんでも良いので、何とか決勝に駒を進めて欲しい。

男子エイト(M8+):

T大のチャンクルーは出漕していないので、個人的な興味でエイト予選を観戦した。(正確に言うと、T大からは2年生主体のJrクルーが出漕している)
A組は激戦区で、NTT・S台大・C大(それとT大Jr)が当たっていた。C大がイチカバチかで1Qで飛び出したが、2Qに入ったところで、NTTとS台に抜かれた。その後1シート程度の僅差でNTTとS台がほぼ横並びでゴールへ向かう。ベテラン揃いでスムーズな漕ぎをするNTTと、粗削りな漕ぎで力強く進むS台大が好対照。ラストQに入ると、S台大がドンドンペースを上げ、遂にNTTを捉える。両方ラストスパート合戦でゴールに雪崩れ込んだが、僅差でS台大が勝った。若干逆風気味だったが、両クルーの接戦で、タイムは両方ともに5分56秒台。強敵NTTに勝利し、S台大のA部監督の幸福そうな顔が印象に残った。
接戦の余韻を観客が楽しむ中、1分程遅れてT大Jrクルーがゴールイン。こんなに差を付けられる様な弱体クルーが全日本に出漕する意味があるのだろうか?誇り高いT大OBとして、この情けない状況から目を背けたくなる気分だった。
C組はMY生命(6分1秒)、D組はN大(5分57秒)が勝ち上がった。

予選レース終了後に荒川に1Xで乗艇:

折角、有休を取って戸田に来たので、漕がずに帰るのは惜しい。戸田コースはレース終了しても直ぐにはコースが解放されないので、荒川に1Xで出漕した。
出艇予定を出艇ボードに記入しようとすると、新しい立派な出艇ボードが取り付けられていた。LBRCがデルタ造船に注文して取り付けたボードだ。

新しいボードに予定を記入して、早速荒川へ。
全日本レース観戦で、自転車で何度もポンドを往復したので、結構疲労感あり。そういう意味で、1X乗艇は疲労回復の意味でのLSD漕とした。先ずは2km強、ノーフェザーでのフィニッシュワークでW.Up後にLSD漕を開始。SR16〜17の低レートで秋が瀬橋までの往復(18km)を漕いだ。ユッタリ漕いでいる割に何故か心拍数が軽く150を超えていた。DPS:11m程度をキープしつつLSD漕を漕いで1X乗艇終了。全日本開催中という事もあり、夕刻の荒川は、おやじ1人占めで漕ぐ事が出来た。以下、LSD漕でのデータ:

  1. 天候:晴れ、気温30℃強、南南西の風4m程度
  2. 距離:15,798m
  3. タイム:1H 24’50"(途中の給水小休止込み
  4. STR数:1436本
  5. 平均レート:1436本 / 84'50" = 16.93
  6. 平均DPS:15798m / 1436本 = 11.00m
  7. 平均巡航艇速: 2'41"0/500m (給水ロスタイム込み)
  8. CAL値= 0.947
  9. 心拍数: Ave.156, Max.164 (暑かったので、心拍数高かった)

以上