Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

9連休四日目

oyajisculler2013-08-06

今日は、9連休の四日目。
ここに来て漸く真夏らしい暑さが戻ってきた。
暑さがぶり返した影響もあるが、昨夕のジュニアのランニングトレーニング後に、オッ盾エイト選手の一人が熱中症を発症してしまった。病院で診察して頂いたところ、一日休んで体力を回復すれば、水曜日からは乗艇トレーニング可能とのこと。
今朝は、エイト、フォア共にポンドで2000mTTの予定をしていたが、オッ盾エイトの方はメンバー一人が漕げないので、セブンとなり、2000mTTを断念。
7人漕ぎで、荒川でUTを行う様にアドバイスしたが、セブンだとバランスが取れないのでNG。
現在、一緒に合宿中の新人トレーナーの方に、代漕を求めたがこちらも手一杯。
という事で、おやじがオッ盾エイトの代漕を行い、荒川で秋が瀬往復19kmのUTを行った。

早朝のエイト代漕

前述の通り、今朝はエイトの4番を代漕した。エイトを漕ぐのは昨年秋のジュニアとOBの合同練習以来だ。といいながら、自艇1Xで毎週乗艇練習しているので、違和感なく漕げた。
いつもモーターボートで伴走しながら指導しているクルーではあるが、外から見るのと、一緒に乗って漕ぎながら見るのとでは、得られる情報量が異なる。やはり一緒に漕いだ方が視覚だけでなく、艇から伝わる加速感や振動、音などあり、情報量が豊富である。今回、同乗して気付いた点は、その場で漕手や舵手に伝えた。その場で改善できたことも幾つかあり、今回の代漕は怪我の光明と言えよう。いくつか気付いた点を箇条書きすると:

  1. フィニッシュチャボ:目的を理解せず、ただパチャパチャ出し入れしているだけだった。ブレードエントリーして水中で一瞬ブレード一枚を保持した上で、ブレードを離水する必要がある。
  2. 腕漕ぎ:腕漕ぎのエントリーやフィニッシュ周りの技量未熟で、腕漕ぎの有効レンジが短く、B-sideにグイグイ曲がった。
  3. キャッチワーク:キャッチチャボの後、いきなりフィニッシュ1/4としていたが、その前にフィニッシュレッグドライブ10cmを入れ、その後フィニッシュ1/4を入れるようにした。
  4. 乗艇トレーニングの途中で、イージーオール・イージーの後、艇が未だ走っている状態から漕ぎ出す要領を身に着けていなかった。どうも新人時代に漕ぎ出す前に一々艇止めをしていた名残が残っており、艇が走っている状態からノーワークで漕ぎ出す要領を知らなかった。昨年秋に一度教えたのだが、今日はおやじが一緒に乗って実演指導した。特に難しいことでもなんでもない。”艇が走っている状態で、ブレードを水面にフラットに置いた状態で、キャッチ姿勢を取り、コックスのコール(両舷ノーワーク、ヨーイ・ロー)で漕ぎ出すだけ”である。
  5. フィニッシュ押し切り・タップダウンで艇が上下に大きく弾む。押し切りが弱い状況でフィニッシュでタップダウンばかり強調しすぎると、艇が上下に弾む。要するに確り最後までブレードに体重を乗せて押し切り、その後、上体をリラックスさせて、自分残りレンジ(約10cm程度)の中でハンドルを軽くタップダウンすると艇に振動を与えずにブレードリリースできる。
  6. キャッチでのブレードエントリー:フォワードの最後にハンドルを振り上げる様にしてブレードエントリーするのだが、動きが堅くて、これが出来ていない漕手が多かった。

本艇庫の整理整頓:

本艇庫内の整理整頓が全く出来ておらず、ボート競技と全く関係ないサッカーボールやバスケットボール、子供用の遊具や個人所有自転車などが艇庫内に乱雑に放置されている状態。
”整理整頓できていない艇庫からはチャンピオンは生まれない”全くその通りだ。ボートは大道具を使うスポーツであり、道具の整備や整理整頓が出来ないチームが、良い練習・トレーニングが出来る筈がない。
この事は、以前から何度も選手に言ってきたのだが、ここ10年以上、このボロボロ・乱雑な艇庫内の状況しか見たことのない学生にとって、何を言われているのか理解できなかった模様。(おやじは、現状の惨憺たる状況を見るたびに、イライラしていた。思い出すと夜も眠れず・・・)
偶々、上級生が避暑合宿で北海道に遠征しており、ジュニア以下しかいないので、教育・躾の一環で、今日の午前中、一時間ほど掛けて艇庫内の整理整頓作業を行った。
考え方としては:

  1. 艇庫は本来、ボート・オール、そして関連の工具や備品、そしてトレーニング用機材を保管する場所。
  2. 個人所有の自転車や、ボート競技と関係ない遊び道具を保管する場所ではない。
  3. 再利用できない使い古しのレールや靴などは、廃棄する。
  4. 意味も無く、床上に放置された用具は本来あるべき場所に保管。
  5. ゴミや、長年利用していないゴミ同然のものは廃棄する。
  6. エイトやフォアの置き方などは、使いやすいように最適化する。

以上の考えの下、1時間程度で一気に艇庫内を整理整頓した。
今日の作業の様子:
 ゴミや雑物を一旦艇庫から出して、必要なものとゴミを分別。
 同上、といっても9割はゴミだった。=当然廃棄。
 整理後のリガー置き場。これでも随分マシになった方。
 同上
 オール置き場周辺
 2棟前の長靴置き場
 4棟。最上段アームのエイトとフォアを入れ替え、スカルオールの出し入れを容易にした。
 4棟。オール置き場にかかっていたエイトをフォアに置き換えた結果、支障なくスカルオールが出し入れできるようになった。
 新人は、日頃使っているエルゴやスピンバイクの拭き掃除と置き場周辺の掃除を行って貰った。
整理整頓すると気分がスッキリした。

午後:

昼食を摂った後、このブログを書いたり、メールをチェックしていると、あっという間に15時半となった。
先ず、新人向けに明日の浅野杯におけるコースの回漕・コース利用方法について解説。2000mコースを丸々借り切っているので、我が方で好きなように使ってよいのだが、今後、新人戦などの公式2000mレースに出る前に、全日本選手権時の回漕方法に則り、行うこととした。
16時からは新人のポンド乗艇練習をするつもりだったが、生憎の雷雨。。。
東大新人とは、別件だが、K立女子大のコーチをしてる知人が、同大選手がスカルオールのグリップ交換する上で、おやじに聞けと選手に仕えたという事で、同大艇庫へ出向き、スカルグリップの交換要領を指導した。
下の写真は同大学の艇庫:

古い艇庫の外装をリニューアルしたもの。艇庫内に入ると、現在、戸田では殆ど見かけなくなった木造艇庫であり、内壁は無垢の板が張り詰めてある素晴らしい艇庫だった。
グリップ交換に30分ほどお付き合いした。
作業後に東大艇庫に戻ると、新人がエルゴトレーニングしていた。
雷が酷いので、出艇を諦め、エルゴトレーニングにしたとのこと。
通り雨なので、1時間ほど待てば大丈夫なのだが、そういう考えには至らなかった模様。
肩透かしを食ったような形となったので、午後はポンドウォッチングで、他大クルーの様子を観察させて頂いた。
W大エイトとT経大エイトが2000mを並べていた。どうやらW大エイトは2000m3本を行っていた模様。
今日はここまで。