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ozean-schlossの綴方(仮称)

2010-03-27 学力トップクラスで喜ばない日本 このエントリーのブックマークコメント

今更ながら、学力低下について私見を書いてみます。

一応、Wikipediaで教科教育(数学教育、理科教育など)を加筆している立場から。


最近は下火な学力低下論争。

ネットを中心にいろいろ眺める限りでは、「一応今は大丈夫だけど、今のままでは学力が低下しそう」とか、学力そのものは高いけれど、意欲とか応用力に課題あり」といった論調が多いようにおもいます。

例えばこれ。

http://allabout.co.jp/children/hsexam/closeup/CU20081215B/index2.htm

一方、リンク切れが多いので出典を上げにくいのですが…中には「今にも生徒の学力は低下しそう」とか、「もうすでに学力が低下している」といったやや極論じみた論調も見られたりします。

いずれにせよ、現状に対しやや悲観的な主張が多いのが現状と言えるかと。



ここで、一つ素朴な見解を提示してみたいと思います。


学力の国際比較でトップクラスになることって、すごいことじゃないの??


最近、とある数学の先生から聞いた話です。

授業で中3相手にPISAの話を持ち出した時、その先生の予想は「今のままじゃまずい。他の国に負けないくらいもっと勉強しよう!」だったそうですが、実際の多くの生徒の反応は「(自分たちと同じ)日本の中学生の学力はこんなに高かったんだ。すご〜い!」だったそうです。

実際、PISAの調査では

数学リテラシー 1位→6位(→10位)

科学リテラシー 2位→1位(→5位)

読解力     8位→14位(→15位)

※ 調査年は順に、2000年→2003年(→2006年)

最近、PISA2006の結果が公開されたために、学力低下の危機意識の正しさを裏付ける結果となっていますが、学力低下が言われた2003年時点では分野の差はあれトップクラスの学力を持っていたワケです。当時なされた「一応今は大丈夫だけど、今のままでは学力が低下しそう」とか、学力そのものは高いけれど、意欲とか応用力に課題あり」といった主張はそれ自体間違っていないものの、その側面を全面に押し出しすぎて「前よりは落ちてるし、このままだともっと落ちそうだけど、学力は高いぞ」という認識ができずにいた気がしてなりません。

思えば、最初の2000年の調査で数学1位、科学リテラシー2位だったにもかかわらず、今まで誰もそのことについてポジティブな評価をしようとしなかった。「学力低下問題」として盛り上がった頃でさえ、「学力が低下しそう(orしている)」とは述べても、「数年前まで、日本の生徒の学力は高かった」とは誰も述べようとしなかった。今までの議論は、そこまで言い切ってしまえるほど今までの議論は偏っていたような気がしてなりません。

現状に甘んじることなく上を目指すこと、課題を克服すること、それ自体は間違ってはいなけれども、現状の優れているところもきちんと評価しないと、いつまでたっても教育が良くはならないでしょう。本当にいいことをやってもダメ出ししかしないのだから、「ああでもない、こうでもない」と迷走を続けるだけではないのか。

少々まとまりに欠ける部分はありますけども、そんなことを思った次第です。

※参考:Wikipedia学力低下

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E5%8A%9B%E4%BD%8E%E4%B8%8B

2010-03-21 Twitterもはじめました このエントリーのブックマークコメント

仕事が忙しいと、なかなかブログの日記を

更新する気になれないので、

短く更新できるTwitterで更新するシステムを作ってみました。


Wikipediaの更新のことを中心に、いろいろつぶやくつもりです。

今のこのブログほど音信不通にはしないつもりですが、

それでも更新頻度はまちまちになる可能性があります。


もし興味がありましたら、ご覧になった上で

フォローしていただけるとうれしいです:

http://twitter.com/ozeanschloss

2009-10-31 [Wikipedia]ローレンス・コールバーグ このエントリーのブックマークコメント

かなりこのブログの更新をサボっていました。

気持ちがさめないうちに更新。

ローレンス・コールバーグ(Wikipedia記事)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0

Wikipedia執筆を始めた頃に新規作成したページの1つ。

道徳性発達理論や、モラルジレンマで有名な人物、コールバーグ。

しかし、当時(2008年10月)は彼のページがなかったので、大学時代に読んだ文献をもとに執筆を開始。道徳性発達理論を中心としたページが完成しました。

ところが、執筆を進めるうちに、ある意味もっとも肝心な彼自身のことがわからないという課題にぶち当たることに。直接会ったことがないのはもちろん、本などでも専攻や出身地・出身大学くらいしか分かりませんでした。

これについては、チャールズ・パーシー・スノー同様、英語版を参照して執筆(もちろん、参考にした旨は記録に残しています)。同時に、鬱に悩まされて自殺するという壮絶な晩年も知ることとなりました。


ところで、これは独自研究の恐れがあるので今のところ書いていませんが、彼の日本での知名度は意外と高くないように思われます。

ホームページで検索しても、モラルジレンマ実践の話が最も多く、ついで道徳性発達理論の提唱者として紹介がある程度。モラルジレンマ実践についてはいくつか課題が指摘されているようですが、それ以前に心理学理論の分野以外でほとんど目を向けられていない節があるのではないかと勘ぐりたくなります。

そのように思う根拠はいくつかあります。

まず、私見では彼の道徳性発達理論は、(一定の認知度・影響力がある、という前提ですが)人間の道徳的な価値観の優劣を測る客観性の高いものさしとして機能しうるとにらんでいます。彼の理論をもとに知能指数検査のような質問紙が作成されるようになれば、(いろいろ問題点は出ると思われますが)学校現場で生徒の道徳的な価値観の程度を把握する強力な物差しとなるはずです。今のところ、生徒の道徳的な価値観は「測定不可能なもの」として捕らえられているからです。しかし現状では、そうしたものさしを活用しようとする動きは今のところまったくといっていいほど見られません。

そして、コールバーグ関係でもっとも認知度が高いモラルジレンマにしても、道徳教育実践としてのモラルジレンマは「ある状況について判断に窮する2つの選択肢から何を選ぶか」というところに終始する感が強く、学習者の道徳的な価値観がどう変化したかを分析しようという視点が弱いのではないかと考えられます。要するに「やって満足」というところが強く、生徒の様子は実践者の直接的な観察にほぼゆだねられてしまっている状態だと考えられるのです。

彼の理論が応用されるとどうなるのか(世の中がよくなるのか、悪くなるのか)は今のところ未知数です。が、どちらにせよ彼の理論そのものの認知度はもっと高くなってしかるべきだと考えます。世の中がよくなるとすればもっと活用されてしかるべきだし、悪くなるとしても彼の理論を越えるものを作れば結果的には世の中に還元されます。しかし今は認知度が妙に低くて毒にも薬にもなっていない状態です。

コールバーグの記事が、その認知度向上に少しでも貢献されればと思います。

2009-06-22 [Wikipedia]チャールズ・パーシー・スノー このエントリーのブックマークコメント

チャールズ・パーシー・スノー(Wikipedia記事)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%83%BC

筆者がWikipedia執筆を始めた頃に新規で書いたページの1つです。

チャールズ・パーシー・スノー(以下、スノーで省略)は物理学者かつ小説家で、『二つの文化と科学革命』という著書で話題になった人物。

日本の高校教育以降、問題になる「文系」「理系」をめぐる論争の中で時々著書の引用がされます。

で、当時は彼の名前も良く知らず、だからWikipediaで検索をかけたのですが…当時のWikipediaでは該当なし。

文献もネット検索可能なものはほぼ品切れで、Google検索でも(スノボなど無関係の記事を除けば)断片的な情報がぽつりぽつりあるくらい。途方にくれた矢先、Wikipedia外国語版ページの存在を知ったので、英語版のページから"Charles Percy Snow"で検索して調べた結果、このページを見つけるに至ったのです。

C. P. Snow - Wikipedia

で、見つけたものの、すらすら読めるほど語学力があるわけでもないので、翻訳機の力と語学に強い職場の同僚の助けを借りて一通り翻訳。英語ページを解読するに至りました。

このとき、Wikipediaの執筆状況に不満を持ったので、今回の翻訳内容をWikipediaの日本語記事としてアップすることに。Wikipediaの執筆にもいくつかルールがあるため(特に初回から、海外版の翻訳時のルールに悩まされました)、そのルールを飲み込みながら修正し、公開に至った次第です。

指摘をくれた先輩ウィキペディアンに感謝です。

ちなみに、スノーは専門家レベルでは割と有名なようですが、一般人にはどこまで認知されているのやら…。

文献も品切ればっかりなので、願わくば改訂版のようなものが出てほしいと思います。

あとで大学の書庫でスノーの著書を拝見したところ、テーマの割には平易で読みやすかったので…。

ozean-schlossozean-schloss 2009/07/04 10:39 追記。

この日記をご覧になった方へ。
スノーの書籍の復刊にご協力ください。
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=37903

2009-06-14 [ozean-schloss]ozean-schlossの綴方 このエントリーのブックマークコメント

かなり久々の日記です。

このブログで何を書こうかずいぶん迷っていたのですが、一応まとまりがついたので、忘れないうちに執筆です。

まずタイトルは「ozean-schlossの綴方」

いろいろ凝ったタイトルをつけようかと迷ったのですが、肝心な中身が名前負けしても仕方ないので、すっきりした形のタイトルにまとめました。


執筆予定は以下のいずれか。項目もこのあと作成予定です。

  1. Wikipediaの執筆の裏側について
  2. Hatenaのブックレビュー作成(ぶくろぐはブログパーツとして残します。読書メーカーは解除予定)
  3. はてなキーワード執筆(当面の目標、市民になるまでは無理)
  4. その他つれづれ

メインはWikipediaのことになるかと。公開ブログなのであまり個人的なこともかけないので、このテーマが一番書きやすいかな…と。


ちなみに、タイトルの「綴方」ですが、何か一言、風格のありそうな用語を入れたくて入れたもの(もちろん、このブログの趣旨に合うもの)です。個人的には孔子とかカントとかもすきなのですが、彼らの言葉(温故知新とか、啓蒙とか)はさすがに崇高すぎるので、もう少し素朴な用語がほしいな…と。

そこでひらめいたのが「綴方」。直接の由来は「山びこ学校」で有名な教育者、無着成恭の実践に出てくる「生活綴方」です。違うのは、自らの生活そのものを綴るのではなく、公開しているWikipediaの記事やAmazonなどのブックレビューについて綴ること。これも自身の生活の一部ではありますが、生活そのものを綴るものではないので「綴方」のみにしました。