浦和負け、G大阪・川崎勝ち
マジ一節ごとに一喜一憂してるんですが。心臓に悪い
ウイリアム・アイリッシュ『晩餐後の物語』
アイリッシュ(ウールリッチ)の第一短編集
- 作者: ウィリアム・アイリッシュ,宇野利泰
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1972/03/10
- メディア: 文庫
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「晩餐後の物語」
息子を殺した犯人に父親が仕掛ける罠が非常に鮮やか。ラストの余韻も素晴らしい。
「遺贈」
発端はホワットダニット風だが、途中でいきなり作風が転調する。なんだ? と思ったらラストでもう一回転。さりげない伏線が上手い。
「階下で待ってて」
恋人が消えたという状況に錯乱する主人公のサスペンスが絶妙。ラストは激甘だがそれもまた良い。
「金髪ごろし」
タブロイド新聞の一面から色々な人生が描かれるが、書きっ放しなのがちょっとどうかと思う。
「射的の名手」
この中では最も本格っぽい作品。よくできたトリックや捻りの効いた展開が素晴らしい。ラストには思わずニヤリとさせられる。
「三文作家」
オチが強烈。ショートコントのような作品だ。
「盛装した死体」
倒叙タイプの作品だが、さりげなく伏線を張りつつ見事に着地。上手い。
「ヨシワラ殺人事件」
なんだか時代を感じさせる作品。そしてそれ以上に作者が日本に対して微妙に勘違いをしているのが笑える。
「(日本では)こおろぎを番犬がわりにつかっている」
あるあ……ねーよwww
小粒ながらもいい作品が揃ってる。★★★★☆