感動のトヨタ産業技術記念館 自動車編



自動車編の展示はまず一番最初、自転車にエンジンを取り付けて走ってみる所から展示が始まります。
ただ単に自転車にエンジンを取り付けているところなのに気合いが入っているのがビンビンに伝わってきます。



その次の展示が各種測定器の展示。
測定器!!普通それを二つ目に持ってくるか?!最初からクオリティを追求したということを強調している展示だと思いますが、いきなりの地味目な展示に感激します。



続いて鋳造の苦労について。解説の女性がしっとりと解説してくれます。この解説員、エレベーターガールのようにとても丁寧です。今の時代、もう少しフランクにやった方がいいんじゃ無いかと思ってしまいました。
シリンダーブロック鋳造が難しかったようです。



ドバー
劇画が大胆にフィーチャーされています。



で初のボディの製造。実際に木型を起こすところから作ってます。
これ、このために1から作っているわけですよね?金かかりまくりデスよ!



パーツもきちんと再現。こういうのって金かかるんですよ。



ボディが完成です。よく復元しました!




そんなわけで今のトヨタがある、という結びですね。
いやはやよくぞこのクオリティで展示したなというくらい良く出来ていました。


それ以降は実際の生産技術や製品の展示に移ります。
これが凄かった。

この広さです。だだっ広い1フロアに全展示が集まってます。




正直これまで観た事の無いレベルで秀逸なステアリングとミッションの展示。自動で動いて解説してくれます。




メーター類の変遷。



バンパーの変遷。こういう展示があるのがやはりいい。1コーナーにまとまっていて見やすいし。



この走行試験装置、もちろん動きます。駆動関係のメカが想像以上にばかでかいです。



シートの変遷。こういうの鉄道博物館でやってほしいよ。ホント。



組み立ての歴史。



プレス型・金型製作の変遷コーナー。それコーナーに出来るの?という大きさの機械ばかり。



こちらが600tプレス機。良くこれ展示しようと思いましたね。デカすぎますよ。
実際にボタンを押して動かすことが出来ます。
そんなにがすがす動かしているわけじゃ無いけど、メンテナンスにいくらかかっているのやら。偉すぎる。



ロボットによる取り付け作業の変遷。ロボットの年代順に展示。当然全部動きます。すげえよ。



AA型の生産方法からここまで来ました、というのが直分かります。



機械加工技術の変遷コーナー。



エンジンとシャシの自動組み付け機。これも動かしまくり。


というわけで繊維と自動車で最低4時間くらい見といた方がいい、そんな熱い博物館でした。これで500円。安い。


企業博物館って実用化の見込みの無さそうな都合のいい未来技術の宣伝とか環境関係の薄ーい内容なのが多いので、しらけることが多いんだけど、ここはきちんと歴史をエンターテインメントにしているのがとってもいい。
お土産コーナーで詳細な資料も売っていたので即買い。生産技術史の文献はやはり貴重です。


というわけでトヨタに対する思いがかなり急上昇したところで次回、トヨタ博物館編です。