耳をすませば探して聖蹟桜ヶ丘へ

私、中高と男子校でした。
周りが全員男という環境は監獄もしくは留置場以外の何物でも無かったわけで、6年間良く発狂せずに通い続けられたなあと自分を褒めても褒め足り無いです。そんな環境で印象に強く残っている映画が中1の夏休みに入る直前に観た「耳をすませば」。
入学からわずか3ヶ月でこの内容。まさに天啓というか・・・。さっさと煉獄から脱出して共学の学校に行け、といわれているように聞こえましたが、あと2年で天沢誠司になるのは不可能と考え断念しました。


誠司君にはなれませんでしたが、それから人生の軌道修正したことはいうまでも無く。
間違いなく、これ観ていなかったら人生が今とは少し変わっていただろうなあという作品。
それと今もって人が表情や仕草で演技するアニメーションとしてはこの作品が最上だと思っています。アニメーションの持つ面白さに目覚めたのも恐らくこの作品でしょう。


そんな耳をすませばですが、猫を追いかけて坂を登っていくところを含め多くのシーンで京王線聖蹟桜ヶ丘駅周辺が使われています。前から行こうと思っていましたが、多摩市って気合い入れないと行けないくらい遠いので機会がありませんでした。
とはいいつつ6年前、イタリアに行ったとき、誠司君がバイオリンの留学に行く街、クレモーナには行っているので、順番が逆すぎるんですが、昨日金ローでやっていたので、これは行かなくてはと思い、中央高速で家から1時間かからないこともあり、行って参りやした。



劇中では杉宮駅になっている聖蹟桜ヶ丘駅京王電鉄の社長が住んでいたことでも有名。



猫を追いかけるも赤信号で先に行かれてやきもきする信号、だと思います。



京王の駅ビル。ここもちゃーんと写ってます。



こういうロケ地マップとスタンプラリーが企画されています。



図書館の帰り道に歩く川。あのときちょっと天気が悪くなってきて、雫ちゃんの心情がメッチャ反映されてましたよね。



お父さんの勤める図書館がある設定の坂。



図書館の位置は公園になっています。



いろは坂というくらいでつづら折りになっています。



人はショートカット用の階段。ここを登っていくイメージなんですね。
この階段も沢山出てきましたからね。



かなり立体的で面白い道路です。



杉村が告白してくる神社。けっこうこじんまりしてます。
そこで3歳の息子がやりたがったのでやったおみくじ。恋おみくじでこの結果。早い。早過ぎる!
おまえは中3でああなるのか?!ノオオオオォォォォォオオオオ!!



ロータリーから図書館に下りる設定の階段。ここも夏は気持ちいいでしょうね〜通勤通学の方には苦痛以外の何物でも無いと思いますが・・・。



丘の上は高級住宅地。確かにあの映画のイメージの通りです。京王電鉄が作った多摩の田園調布ですから。



着きました!地球屋のあるロータリー。ホントにあるんですね。
ここまで駅からのんびりきても30分もかから無いはずです。



ロータリーには地球屋はありませんが喫茶店や肉屋、魚屋が同じビルに入っています。
交通不便といえば不便な地ですから丘の上にお店があるのは便利なのでしょう。
この感じは結構珍しいと思います。ケーキ屋もあります。
昨日の今日ということもあり、ここには映画のファンがたくさんやってきていました。
来ている女性たちからはなんとなく雫ちゃんに憧れて大人になった感じが漂っておりました。



もう少しいったところには主人公の雫ちゃんが住んでいた団地もあります。


というわけで徒歩で割とコンパクトに回ることが出来ると思います。
丘は想像以上に急で、登り切ったところに住宅地があるのでイタリアのオルビエートにほんのちょっと近いかなあと。
ロータリーは本当にロータリーでしたし、ちょうど喫茶店もあるので、あの映画に人生変えられている人は是非いってみることをオススメします。


ちなみにイタリア、クレモナに行ったときはこんな感じでした。
http://d.hatena.ne.jp/p0lar-star/20110802/p1