パチンコ店で1200万強奪

パチンコ店で1200万強奪

太田、3人組か警備員切られ負傷

1日午前9時50分頃、太田市新田大根町のパチンコ店「マルハン新田店」前で、刃物を持った男たちが、現金積み込み作業をしていた警備員2人を襲い、1200万円入りのジュラルミンケースを奪って車で逃走した。警備員1人がもみ合った際、右腕に負傷した。太田署で強盗傷害事件として男たちの行方を追っている。

 同署の発表によると、事件が起きたのは開店直前で、男たちは運転者を含めて3人とみられる。警備員2人が店南側の通路に現金輸送車を止め、景品交換所に数個のジュラルミンケースに入った現金を運び込もうとしたところ、いきなり現金輸送車の横に止まった緑色の乗用車から黒っぽいマスクで顔を覆った男2人が現れ、「金を出せ」と脅した。警備員の1人が抵抗したものの、刃物を持った男に右腕を切りつけられ、ケース1個を奪われたという。

 その後、犯行に使われた乗用車は現場から数キロ南東の同市行政センターの駐車場に乗り捨てられているのが見つかった。車とナンバーはいずれも埼玉県内から別々に盗まれたものだった。また、奪われたジュラルミンケースは、同市新田小金井町の畑で発見された。同日午後5時頃、農作業をしていた男性(72)が見つけた。ケースはこじ開けられており、中の現金は残っていなかったという。