足利事件再審 元検事「深刻に思う」 菅家さん「謝って」

栃木県足利市で90年、4歳の女児が殺害された「足利事件」で無期懲役の判決を受け、昨年6月に釈放された菅家利和さん(63)の再審第5回公判が22日、宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)で開かれ、午後から菅家さんを取り調べた当時の宇都宮地検検事、森川大司(だいじ)氏の証人尋問がありました。

冒頭、菅家さんは怒りを込めて「17年半もの間、無実の罪で捕まっていました。どう思いますか」と直接問いただしました。森川氏は「当時、主任検事として全証拠を検討した結果、菅家氏が犯人に間違いないと判断した。今回、あなたがDNA鑑定で犯人ではないことが判明したとうかがって、非常に深刻に思っている」と淡々と答えました。菅家さんが「自分に無実の罪を着せたことに謝ってください」と求めると「当時の証拠から犯人であることを疑う証拠はなかった。厳粛に深刻に受けとめている」と答えました。

人口2405万、既に高齢化社会 北朝鮮

2009年12月18日、韓国の聯合ニュースによると、2008年北朝鮮人口調査報告書から同国がすでに高齢化時代に突入したことが明らかになりました。18日、環球網が伝えました。

18日、米ラジオ局ボイスオブアメリカは国連人口基金(UNFPA)の2008年北朝鮮人口調査報告書を引用し、同国の現状を伝えました。調査は昨年10月、UNFPA後援の下、実施されました。4万2000人が動員され、北朝鮮の全世帯を訪問したといいます。

報告書によると、人口は2405万2231人(昨年10月時点)で1993年調査より300万人増加しました。性別では女性が51.3%と過半数を占めています。人口の60%は都市に居住していますが、人口100万人を超えたのは平壌市だけでした。また65歳以上人口は8.7%に達し、高齢化の基準値である7%を超えました。

千葉県不正経理で職員ら2245人処分、告訴4人に

千葉県庁で発覚した巨額の不正経理問題で、県は18日、不正経理総額が平成15年度から20年度までの累計で36億6千万円に上ることを明らかにしました。また私的流用が疑われる4人の県職員を同日付で業務上横領容疑などで千葉県警に告訴。このうちの3人を含む4人を懲戒免職処分とし、調査対象年度の幹部職員全員を戒告処分とするなど、懲戒処分者445人を含む、県組織全体の処分対象者は計2245人にのぼりました。県は損害額として約9億円の返還を求めるとしています。

堂本暁子前知事についても管理監督責任を問い、1000万円の返還を求め、森田健作知事自身も10分の3(3カ月)の減給処分。森田知事は「厳しく処分した。今日を境に“新生千葉”を再構築することが私の責任だ」と陳謝しました。

県庁での不祥事による処分では、過去には懲戒処分約1000人を含む約4400人の処分者を出した岐阜県庁の裏金事件などがあります。

ハッスルが事実上消滅

ハッスルが事実上、消滅しました。経営コンサルティング会社社長の酒井正和氏(43)が8日、都内で会見し、経営難のハッスル引き継ぎを断念しました。同団体の最高顧問を辞任し、ハッスルを運営するハッスルエンターテインメント(HE)社との業務提携解消を発表。ハッスル所属だった数選手を引き抜き、新団体「スマッシュ」を旗揚げします。また、大手パチンコメーカー「京楽」がハッスルのスポンサーを撤退していたことも、分かりました。04年に旗揚げしたハッスルはわずか6年で幕を下ろすことになります。

秋篠宮さま44歳 将来の皇室像議論

秋篠宮さまは30日、44歳の誕生日を迎えられました。これに先立ち、東京・元赤坂の秋篠宮邸で秋篠宮紀子さまとともに記者会見に臨み、将来の皇室のあり方へのお考えや3人のお子さまへの思いなどについて語られました。

秋篠宮さまは、皇位の安定的継承など皇統問題に関する質問に対して、「皇位継承の制度自体に関しては国会の論議に委ねるべき」と述べられました。一方、その過程で議論される今後の皇室のあり方については「将来その当事者になる皇太子ほかの意見を聞くという過程も必要なのではないか」と、ご自身も含め、皇族も議論に加わるべきだとの認識を示されました。