「『雀画バカ一代』を読む」第0回 (Glimpses of Unfamiliar Genre-Comic)

pai-siri2006-08-12

ブログ開始2日目にして早くも書くことがなくなったので、コラムを読む、という試みを始めよう。コラムと言っても、現在ほぼ唯一の、麻雀マンガについての評論集である。名を「雀画バカ一代」と言う。
作者の福地誠氏(ハカセ)と、先日麻雀マンガについて対談した*1際に、90年代の麻雀マンガについての知識不足を痛感した。「麻雀マンガ三十年史」の後編を書くために、一度精読する必要を感じている、という程度の軽い動機である。
まずは、コラム全49回のタイトル一覧を。このタイトルに沿って、毎回2〜3点の麻雀マンガ作品が俎上にあがっている。単行本化されていないものも多い。

【「雀画バカ一代」タイトル一覧】

  1. トイツ落とし
  2. 格付け
  3. もろのり
  4. 地獄待ち
  5. 何を切る!?
  6. ドサ健
  7. 片山−馬場ライン
  8. 前髪ぱらり
  9. チャンタの捨牌
  10. 三大理論家
  11. 点数計算
  12. 学園モノ
  13. ノーテンリーチ
  14. 三色同刻
  15. 動体視力
  16. 恋愛
  17. ツボの牌姿
  18. 安藤満
  19. ヒゲ
  20. リャンカン
  21. もろひっかけ
  22. 三色の選択
  23. 余計な一言
  24. イーペーコー
  25. ローズ
  26. お役立ち
  27. 実戦譜
  28. ツキの法則
  29. 絶滅種
  30. あまり牌
  31. 山越し
  32. 自信たっぷり
  33. 捨牌読み
  34. 凌ぎ
  35. うんちくセオリー
  36. 裏スジ
  37. 両天秤
  38. オープンリーチ
  39. レート
  40. レート(身体編)
  41. 差し込み
  42. デバサイ
  43. 四槓子
  44. 据え膳
  45. 多メンチャン
  46. ヤフオク
  47. ファジーな勝負術
  48. オヤジ
  49. 名言

特に順番はこだわらず、気の向くままに読んでいきたい。



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「雀画バカ一代」(作・福地誠)は、雑誌「近代麻雀」2003年9月15日号〜2005年9月15日号まで、49回にわたって連載されたコラム。毎回1つの題をもとに、麻雀マンガ作品を横断的に評論した。作者によれば、コラムの宿命として「人気は常に中位」だったとのこと。
作者の福地誠(愛称・ハカセ)は元「近代麻雀」の編集者で、麻雀ライターの第一人者。『アカギ 悪魔の戦術』『麻雀検定』シリーズなどの著作、「まんツボ」「まんトリ」(画・おおつぼマキ)などのマンガ原作がある。現在は「近代麻雀」でコラム「頭のいい人、悪い人の麻雀」を連載中、メールマガジン「月カン!雀賢荘」の編集長。
また最近は教育問題に深く取り組み、『教育格差絶望社会』という本(洋泉社ペーパーバックス)を上梓した。日本の教育が変質し、閉塞していく現状を冷静にたどった同書は、30代・40代を中心に大きな反響を呼んでいる、らしい。

教育格差絶望社会 (洋泉社ペーパーブックス)

教育格差絶望社会 (洋泉社ペーパーブックス)

*1:対談の内容は、8月27日(日)に東京ビッグサイトで開催の「コミティア77」で委託販売される、同人誌「麻雀の未来」創刊号の付録に収録される予定である