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サッカーネタは、pal-9999のサッカーレポートに移転しました。

2012-01-27

[]ドルトムント対ハンブルガーSVのレビュー ドルトムント対ハンブルガーSVのレビューを含むブックマーク

えー、本日もサッカーのレビューです。

試合は、ドルトムント対ハンブルガーSV。


香川のハイライトはこちらで見れます。

D


えー、この試合は5−1でドルトムントがHSVをもうフルボッコにしちゃったんですが、見返してみると、このHSVってチーム、面白い事やってました。なんで、今日は、そっち方面の事を含めてレビューしようかと。



HSVの監督トルステン・フィンクについて

年配のサッカーファンなら、聞き覚えのある方が多いかもしれません。現在、HSVの監督は、かつて、バイエルンで活躍したフィンクがやってます。ちなみに、フィンクは、この間、CLグループリーグを突破して世界を驚かせたバーゼルの監督やってました。で、そうした実績から、開幕から不振にあえいでいたHSVの監督になったんですね。


で、なんですが、フィンクの就任以来、HSVは、実は一度も負けてませんでした。2勝4分で、その前に2勝2分6敗であった事を考えれば、短期間での再建に成功してます。


HSVは、開幕でドルトムントにフルボッコにされてたイメージが強くて迷走してると思ってたんで、今回のチームみて驚きました。というのも、内容的にはドルトムントの完勝でしたが、ドルトムントが頻繁に崩されてたからです。普段の試合だと、ドルトムントの守備は非常に堅く、滅多な事だと崩されません。それが、しょっちゅうやられてたんで、驚いたんです。


そのあたりも含めて、見返しながら、チェックしてたんですけど、このフィンク監督さん、結構な切れ者だなと。バーゼルで2010,2011年とリーグを連覇しただけあるし、スイス代表監督のヒッツフェルトが「彼は最高の監督だ。いずれはバイエルンを率いることになるだろう」って言ってただけあるなーと思ったんです。


今回は、ドルトムントにボロ負けしちゃったけど、彼がチームを率いていれば、来年には、ドルトムントにとって、手強い相手になれると思った次第です。実際、バーゼルを凄く強いチームに仕上げてるし。


スコアは5−1だったけど、あれだけ選手の実力差があるにも関わらず、ドルの守備を崩せる攻撃をしてたのは凄いなと思いました。


今回のマッチアップ

さて、今回のマッチアップですが

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こうなってました。HSVの方は、アオゴとゲレーロは、有名ですよね。ドルはいつもの布陣です。香川はトップ下に入ってます。ただ、ゲッツェが怪我しているので、右ウィングにはクバが入ってます。


さて、この布陣なんですが、HSVは、4231バリアントとでも言うべきスタイルで、ポゼッション時には、こんな感じに変形します。


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まず、ビルドアップの時は、ボランチのリンコンが最終ラインに下がってCBがサイドに開き、3バックを形成します。それに伴って、SBは高い位置を取ります。


そして、両SHは中央に絞ってきます。両SBが高い位置を取るため、SHは、かなり自由に動けます。なんで、中央には4人がいました。


このスタイルは、Jリーグでは、セレッソ柏レイソルが使うのでお馴染みですね。


このスタイルの場合、まず、ポゼッション時には、3バックを形成して、相手の2トップのプレスを回避します。このケースでは、香川とレバンドフスキーのプレスを3バックで回避します。もっとも、3バックにならず、GKを使うこともありました。こんな感じです。


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で、ファーストプレスを外したら、サイドに開いたCBからSBにボールを入れるか、中央のボランチの所にボールを入れて行きます。あるいは、FWにロングボールを入れて、それを中央の選手に落とすやり方を取ります。


ドルトムントは、442でプレスをかけてくるので、こういう形で、ポジションチェンジを行い、プレス回避を試みたわけです。


この形は、442のプレス回避策としては、オーソドックスですが強力です。


ただ、このスタイルは、セレッソや柏レイソルにおいてもそうですが、SBが高い位置を取るため、カウンターに弱いです。SBの裏のスペースがガラ空きなんで、そこを使われるとカウンターに脆くなります。


ちなみに、そのケアの為でしょうが、バーゼルも柏レイソルと同じように、ボランチは基本、攻撃参加をしません。CBの前に二人が居座って、カウンターに備えています。


ドルトムントのHSV対策。サイドバックは捨てるぜ。

さて、ですが、ドルトムントのほうですが、このHSVのやり方については、事前にスカウティングで分析していたようです。


・フンメルス、守備の重要性を語る

Derwesten紙のインタビューから。試合後の話から

(1-5と大勝でした)

「前もって我々の予想した試合運びをハンブルガーはしてきた。彼らはビルドアップしようとしたがボールを失って、それを利用することができた。それが90分間素晴らしくプレーできたし作戦がうまくいったなと思う」



http://tsukimine.web9.jp/%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%83%88/%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%84%E3%82%A7%E3%80%81%E9%95%B7%E6%9C%9F%E9%9B%A2%E8%84%B1%E3%81%B8/#more-1052


彼らが、442のプレス外しのためのポジションチェンジをしてくるってのは、予想していたようで。


通常、こういうプレス回避のポジションチェンジをされると、問題が起こるのがこういう形です。


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まず、両SHが中央に絞ってくると、そいつらを誰が見るのか、チームで混乱が起こりやすいです。また、この形は、中央やサイドで、442に対して数的優位を作りやすい。白いエリアで囲った部分ですが、ああいう形で局所的に数的優位を作られやすいんです。


ポジションチェンジでマークを混乱させる、サイドに3人集める、SHを中央に絞らせて数的優位を創り出す。ポゼッションサッカーでよく使われる手ですね。


この日、HSVはポゼッションサッカーで、ドルトムントに挑んで来ました。最終ラインから、繋いで来るサッカーです。こういう相手は、ブンデスだとあんまいないので、ちょっと新鮮でした。過激なやり方なんですね。


で、ですが、ここからが、ドルトムントが行った方法です。SB放置でした。この日のドルトムントのプレスですが、こんな事やってました。


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ドルトムントのプレスですけね。フィンクもちょいとびっくりしたかもしれません。


どういう事かというと、まず、中央に絞るSHは、SBが中央に絞ってマークする。で、中央のボランチにボールが入ったら、香川、クバ、グロスクロイツ、ベンダー、ケールの5人で囲みに行くというクレージープレスです。なんでクレージーかっていうと、


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こんな事になるからです。HSVは、両SBを高い位置においてましたが、ボールが中央に出たら、ドルトムントは、そのSBをほぼ放置して、クバとグロスクロイツはSBへのパスコースを切りつつ、中央のボランチに襲いかかってました。ドルのSBは、中央に絞る相手SHをマークしてるんで、結果として、両陣営、SBのポジションがガラ空きなんです。


要するに、お互いに、サイド捨ててるわけですよ。



はっきりいって、どっちの監督もクレージーです。ドルトムントのクロップは、プレスを回避されて、サイドでドフリーのSBに展開されたら、即大ピンチだって、わかってて、この作戦たてたんでしょう。ええ、プレス交わされたら大ピンチです。プレス交わされて、サイドに出されたら、SBがほぼフリーでクロス上げられるわけです。それを覚悟で、ボランチの所に人を集めた。


で、HSVのフィンクもクレージー。ドルトムントみたいに強力なハイラインプレスかけてくるチーム相手にポゼッションで対抗しようとか、冗談もほどほどに。ボランチの所でボール奪われたら、即、数的同数でのカウンター食らいます。さらに、SBの裏はガラ空きだから、これほどショートカウンターやりやすいチームはありません。



というわけで、双方の監督は、相当にクレージーでした。自分たちのサッカーするんだ!!って気概がビシビシ伝わってきます。


戦術レベルでは、どっちも攻撃的です。相当なリスクを背負って攻撃しようとしている。こういうチーム同士の対決の場合、HSVのプレス回避力と、ドルのハイラインプレスのどっちが勝つかという話です。HSVが上手くプレス回避すれば、サイドのSBは、ほぼドフリーなので、そこを起点にしてクロスで勝負を決めれます。一方、ドルは、ボランチの所でボールを奪えれば、SBの裏を使ってカウンターできます。ポゼッション対ハイラインプレス。さて、どうなるかなと。



HSVのプレス回避とドルトムントの守備の話

さて、なんですが、ここからは、両チームのキャプでやります。最初に書いておきますが、ドルトムントは、かなりアグレッシブにプレスを行うチームです。こーいうチームは、守備で、アグレッシブに数的優位を作ってボールを奪おうとします。なので、どこかを捨てないといけません。そして、その捨ててる場所に出されると、一気にピンチに陥ります。この試合では、そういうシーンが時々ありました。


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まず、最初がこのシーン。この後も、時々、ドルトムントは、左サイドから右サイドに振られた時に、脆さをみせていました。ドルトムントは、ボールを奪う為、相手をサイドに追い込んだら、最終ラインも含めてアグレッシブにサイドにスライドします。そのため、逆サイドはスッカスカになります。ここは捨ててるんですね。


なので、サイドチェンジを上手く使われると、非常にきつくなります。ただ、キャプにも書き入れましたが、これはボールを高い位置で奪ってカウンターをしたい為であって、別に悪い事ではありません。そういうチームだってだけです。


さて、砲もう一つ、弱いのがこの形。


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これですね。HSVは、3バックを形成すれば、CBか、降りてきたボランチの一人はフリーになれます。なんで、そこから、ロングフィードを中央にいれてから、セカンドボールを拾い、サイドのSBへ展開するという形です。


ただ、これにはクロップは保険をかけてます。ドルトムントの4バックは、全員、高さがあります。CB二人は190超えです。ボランチ二人も高さがあるので、ロングボールを入れても、大概、跳ね返せるって事です。


ドルトムントのプレスの話になるのですが、ドルトムントのプレスは、ボランチへのプレスを優先してるのが特徴です。ドルのSHは、初期配置では中央に絞り気味の位置をとり、ボランチにボールが入ったら、SH、トップ下、ボランチで囲い込みに行きます。なので、SBにボールがでると、SBには時間とスペースがあります。


そこで、SBを下がり気味の位置において、そこからロングボールを入れるってチームは結構ありますが、クロップの保険が利いてて、なかなか上手くいきません。


また、日本代表みたいにSBとCBの間にボランチが降りてきてボール貰うビルドアップも、ドルの守備陣がサイドに素早くスライドしてくるので数的優位を作る事は難しいです。なんで、ドルとやる場合、サイドチェンジを有効に使えるかどうかがキーになります。ドルの守備をサイドにスライドさせてからサイドチェンジできるボランチがいたら、ドルは危ないです。


この日、HSVは、サイドチェンジを有効に使えてませんでした。時々、上手くやれることがありましたが、まだ、チームとして、その辺りの判断が上手くできていませんでした。HSVに遠藤と香川がいれば、又、違ったでしょうけどね。リンコンは、その辺り、ちょっときつそーでした。



ドルトムントのカウンター。

さて、ドルトムントの方ですが、この日、狙いは、ボランチの所でした。ボランチの所に入ったら、中盤の5人が一気にボランチに襲いかかってました。こんな形です。


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はっきりいって、この場面では、ドルの中盤4人におもいっきり狙われているのに、中央にいれちゃうんですよね。普通、そこではいれませんがな。また、11分の場面でも、HSVは無理なパスをボランチにいれていて、



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こんな感じで、絵に描いたようなショートカウンター食らってました。いやね、HSVの狙いもわかるんですよ。HSVは、ボランチの所にいれて、サイドでフリーになってるSBにボールを展開したい。そうすれば、SBはほぼフリーでクロスあげられます。


ただ、クロップは、そのリスクを承知で、ボランチを囲みに行かせたわけです。で、HSVは、ドルトムントのハイプレスの勢いをいなせなかった。結局、ドルのほうが長い事、このサッカーをしているわけで、チームの完成度に差がありすぎるんです。


これ、バルサが相手だったら、別ですよ。バルサなら、ドルのハイプレス交わして、サイドチェンジを入れて、ダニアウベスまでボール運べます。クロップが「バルサには勝てないね」って言ってますが、あれは自分のサッカーの弱点をよーく知ってるから言えるんです。バルサの得意の形ですけど、ピケ、プジョルブスケッツの3人でドルトムントの2トップのプレスを回避し、左でポゼッションしてから、右のダニ・アウベスにサイドチェンジって形をやられたら、ドルトムントは守りきれません。ブンデスには、こういう事できるチームがありません。HSVは、それをやろうとしてたけど、上手くいきませんでした。チームの完成度が低すぎたんですね。


で、ドルの先制&香川のアシストシーンです。


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結局、パスカットからのショートカウンターで、HSVはやられた訳です。この日、ドルトムントのボランチ、ベンダーが絶好調で、もう効きまくってました。パスをカットし、ショートカウンターの起点として大活躍です。このベンダーって選手、ドルトムントの守備の要といって良い選手です。とにかく、危機察知能力が高く、ボール奪取能力、カバーリングと、とにかく質が高い。


ちょっと寄り道的な話ですが、ベンダーがいなくなると、ドルトムントはラインを上げて守るのがきつくなります。


実は、ドルトムントのCBのフンメルスは、たった一つだけ弱点があって、若干スピードに欠けています。ブンデス公式みればわかりますが、フンメルスのトップスピードは、30キロくらいで、これ、あまりスピードがある選手だとは言えない数値です。トップクラスの選手だと、32キロくらい出せるので、フンメルスは、そういう選手相手にはきつい。マリオ・ゴメスとかは、でかい癖に32キロ以上だすので、プレスが緩むと、フンメルスは、ライン上げて守るのはきつい為、ラインを下げてしまう事があります。そういう事情があるので、ベンダーの能力は、ドルにとって極めて重要なんです。アーセナル戦で、彼が負傷退場してから、ドルトムントは、プレスを上手くかけれなくなりましたが、彼一人いるかいないかで、ドルのラインの高さに影響がでます。


そして、もう一つ、なんでクロップがスボティッチを使うかって話なんですが、スボティッチって選手、でかい癖に速いんですわ。スボティッチは、トップスピードで32キロくらい出せる。スボティッチとフンメルスは、言ってみれば補完関係にあるんですね。


ちなみに、ドイツ代表でフンメルスを使うなら、速いCBと組ませないと危ないです。フンメルスの唯一といっていい欠点は、スピードがさほど無い所で(時速32キロ出せるようなFWやトップ下、セカンドトップ相手はきつい)、そこを補完できる選手を使うべきなんです。ただ、ドイツ代表のCBは、軒並み、そんなスピードがないのが欠点で、ここはしばしば指摘される欠点だったりします。対人には強いが、スピードはそんなに無いというのは、プジョルにちょっと似てますね。


ちなみに、香川は、大体トップスピードでは29〜31キロくらいです。


HSVは引けば守りきれたかって話

それで、なんですけど、この試合、大差になったのは、HSVのポゼッションが拙く、ドルトムントのハイプレスに絡め取られてショートカウンターを食らいまくった事なんですが、それと、もう一つ、見逃せないのが、この日のドルトムントの攻守の切り替えの速度が異常に速かった事です。これに全く、HSVがついていけませんでした。


ドルトムントは、ボールを奪うと、ボランチが即、レバンドフスキと香川に展開し、両翼が押し上げてました。このスピードに全く、HSVはついていけなかった。ボランチやSBの切り替えが遅くて、これじゃ、きついなと。SBは高い位置とってるからしょうがないとしても・・・・

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このシーンですけどね。SBは高い位置とってるから、しょうがないという言い訳はできますが、その後がよくない。ボランチ二人も、あっさり香川に振り切られて、クバにボールが出た時に、最終ラインで数的不利じゃんっていう。


攻守が切り替わったとき、ボランチがあんなんじゃ、守りきれるわけありませんわ。


ただ、引けば守り切れたというと、これが又、話が別でして。ドルトムントが遅攻したシーンは数えるほどしかないんですけど、そこでもあっさり崩されてるんですよね。




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このシーンですけど、典型的なブンデス守備って、僕が呼んでる奴です。SBとCBの間がスッカスカ。しかも、このケースだと、香川の動きだしをボランチのどっちかが捕まえないといけないのに、簡単にマーク外されて裏に飛び出されてます。これ、もう一つ、同じようなシーンがあって、


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これですね。53分のシーンで、香川にあっさりと右SBと右CBの間から抜け出された事もあり、4バックの間隔を詰めようとしたんでしょうが、その動きに、左CBと左SBが連動しないんです。ブンデスの4バックって、どうにもマンマーク気味でやってるようで、人についてればOKって考えなんでしょうかね。あれだと、2列目、3列目からの飛び出しに対応しきれないでしょっていう。なんで、あそこに飛び出して来られるとCBが対応仕切れるわけがない。もっとも、ベンダーの動き出しの速さは褒められるべきですけどね。香川に出せば、SBが出てくるってのを読んで、4バックの隙間に走り込み、香川からのパスを引き出したわけですから。



HSV監督を責めるのは簡単だけど・・・・

ドルトムント相手にポゼッションサッカーで挑んだ事を無謀として、監督を責めるのは簡単です。


ただ、はっきりいって、こういったシーンを見れば、ドルトムント相手に引いて守れるチームじゃあ、ありません。なんで、フィンクが攻撃的にいこうと思ったのも無理ないなと僕は思うわけです。引いて守っても、4バックとボランチがあんな調子じゃ、守りきれる訳がない。


去年のボルシアMGもそうでしたが、この手のブンデス守備から、切り替えるのは時間かかります。ただ、時間はかかるけど、きちんと整備すれば出来ない事はないんです。今じゃ、ボルシアMG、ブンデスで一番堅いチームだし。


最初にも述べましたが、HSVに関しては、結構見込みがあるチームです。監督さん、面白い事やってます。なんで、これから、定期的にチェックしてみようかと思ったチームです。ドルトムントの欠点は見抜いてるんです。ただ、チームに彼のプランを実行するだけの力がまだなかったし、引いて守るにも、守備の約束事がチームで徹底できてない。攻守の切り替えは遅いし、2列目、3列目の飛び出しにだれがついていくかも曖昧っていうね。


今回は、ドルトムントにボロ負けしてましたが、あと1年も、じっくりチームを率いれば、かなりのチームに仕上げれるんではないかと。


今日はそんな所で。

常連さん常連さん 2012/01/27 05:42 いつもいつもレビュー楽しませていただいてます!
この試合を見ていてドルの右サイドが崩れてHSVのクロスが綺麗に入るので気になっていたのですが分り易いレビューのおかげで理解できました。思わず「なるほど…」とw
今回のレビューを読んでHSVに興味がわいたのでちょっと注目してみようと思います。
今回もお疲れ様でした

竿竿 2012/01/28 05:14 今回も読み応えがありました。ブンデスの守備は抜かれること覚悟でボール奪いに行こうとするからJと全く違うって誰かが言ってましたが、そのとおりですね。
プレミアリーグの試合の分析もやっていただけたら、非常に嬉しいです。。

ukihuneukihune 2012/01/28 08:52 毎回目からウロコ状態で、スゴイなぁ〜と関心しつつ読んでます。
更新楽しみにしています、ありがとうございます。

いいいい 2012/01/28 11:05 このブログが一番わかりやすいです。

yoshiyoshi 2012/02/05 16:56 いつも勉強させて頂いています。
管理人さんのおっしゃる通りHSV監督、本当に結構な切れ者なのですね。
バイエルン相手に分けてくれました!
ドルが遂に単独首位に!
次回の更新、次は何が題材かといつも楽しみです。

muratmurat 2012/02/08 10:11 いつも非常に興味深くレビューを読ませていただいております
特に今回の様な守備形成、攻撃のバリエーションはとてもわかり易く勉強になります
もしよろしければ日本五輪代表あたりの問題点などあったら期待しております

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2012-01-21

[]スペイン国王杯におけるエル・クラシコについてのレビュー スペイン国王杯におけるエル・クラシコについてのレビューを含むブックマーク

というわけで、今日は、ちょっと気になった事がありまして、更新します。内容は、こないだのスペイン国王杯での、バルサ対レアル、通称エル・クラシコの話です。


ぺぺのストンピングの話ばっかのせいで、終わっても荒れ模様で、マドリーの御用メディアのマルカまで、モウリーニョ叩きしてる模様ですけども。


ただ、内容的には、結構面白い試合だと思ったんですけどね・・・ぺぺとかレアルのラフプレーのせいで何もかも台無しでしたけど。。。。


そのあたりの事は、もう星の数ほど書かれてる感じだし、今日は他の事を書いていこうかと。



レアルとモウリーニョのバルサ対策について

まず、この試合のマッチアップから。


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こんな感じでした。ちょっと見た時に、びっくりしたのは、アルティントップが右SBに入っていた事です。ええ?っと思いましたわ。モウリーニョのびっくり采配でした。ただ、これ、意外と成功してました。イニエスタのドリブルを何度かストップしてたんで驚きました。普通にブチ抜かれまくるかと思った。


さて、ですが、今回のエルクラシコにおける、モウリーニョのバルサ対策。今回、レアルとモウリーニョが選択したのは、ハーフウェーラインあたりからのプレッシングです。前回のリーグ戦でのクラシコと違い、最終ラインにまで執拗にプレスをかけることはありませんでした。


基本、レアルは1トップだったので、バルサのCBのうち、一人はフリーでボールを捌けます。なんで、ハーフウェーラインからプレッシングという戦術を選択する場合、バルサにポゼッションを譲り渡す事になるわけです。ピケかプジョルのうち、片方は絶対空いてしまうんで、バルサから前でボールを取るのは無理です。もっとも、前回、前からボールを取りに行って、結局駄目だったんで、やり方変えたんでしょうが。


レアルの取った戦術は、バルサにボールを持たせて、相手が出てきた所でカウンターという形です。まあ、多くのチームがやる形です。


バルサのポゼッションは、構造的な弱点を抱えています。どこに弱点があるかっていうと、これは単純で、右SBのダニ・アウベスの裏のスペースです。あそこは絶対空いてます。バルサはポゼッション時、ダニ・アウベスが、非常に高い位置を取るので、その裏には広大なスペースが広がってます。あそこを使ってカウンターするってのが、ほとんどのチームが試みるやり方です。ただ、グアルディオラは、それに対する保険をかけてます。どういう事かというと、対人に強い奴を常に右CBに起用してダニアウベスの裏をカバーさせるんです。マスケラーノかプジョルが、右CBで使われる理由はこれです。万が一、一対一の形を作られても、彼らが最後の門番となって、相手のカウンターストッパーとして働くわけです。



今回の試合では、まさにそのスペースをクリロナに使われてバルサがレアルに先制されました。


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このシーンですね。ぺぺのスルーパスから、ダニ・アウベスの裏でボールを受けることにクリロナが成功し、ピケとクリロナの一対一の場面を作られてしまいました。で、ピケは抜かれて、ピントの股を抜かれて、クリロナが先制ゴール。あそこ、プジョルどこいった?って感じでした。プジョルがついてないとやばくね?というか。


ま、それはいいとして。これは、バルサの構造的な弱点で、どこのチームでも、大概、ここ狙いでカウンターをやります。この試合では、ダニアウベスとクリロナが前半からガチンコ勝負でした。


で、この試合でしたが、それまでのクラシコとは明確に違ったのが、クリロナの守備での献身です。とにかく守備してました。


まず、バルサが、右サイドにボールを運んだ時の図ですが、


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こんな感じで、アグレッシブに、右サイドに全体をスライドさせていました。ここまで、アグレッシブに全体を右にスライドさせる理由ですが、それまでの試合で、何度となく、SBとCBの間をぶち抜かれているからで、4バックの間隔を常に狭く保ちたかったんでしょう。そのため、バルサは、右サイドにスペースを作れず、前半は、右サイドを全然使えてませんでした。


バルサの絶対のストロングポイントは右サイドです。メッシ、ダニアウベス、シャビの得意なサイドであり、バルサのほとんどのゴールは右サイドから生まれます。モウリーニョは、まずここを潰しに来たわけです。


ただ、バルサは、そんな事は何回もやられているわけで、そういう時は、バルサは左サイドにボールを出します。ただし、バルサが、左サイドを使うのは、あくまで右サイドにスペースを作るためです。左サイドでボールをまわし、相手の守備ブロックを左サイドにスライドさせて、右サイドにスペースをつくろうとするわけです。


ただ、モウリーニョは、それにもきちんと対策していました。


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こんな感じです。簡単にいえば、モウリーニョがとった対策とは、「バルサが左サイドでボールまわしている時は、クリロナを最終ライン近くまで下がらせて、カバーやらせる」です。

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図にありますが、クリロナが最終ライン近くまで下がってきて、5バックみたいになってました。何故、クリロナをこんな低い位置まで下がらせるかっていうと、バルサが、左サイドでボールまわすのは、右サイドにスペース作るためだって事を読んでるからです。左サイドでボールをまわし、相手を左に引き寄せて、メッシやダニアウベス、シャビが右サイドで使うスペースを作る。バルサの得意パターンですけど、モウリーニョは徹底的に、この右サイドのスペースを潰していました。左にボールがある時でも、右サイドのスペースをクリロナに潰させてました。言うなれば、メッシ封じです。バルサのポゼッションは強力だけれど、ゴールを決める時には、メッシの閃きに大部分を依存しています。バルサは最終的には右か中央からきます。なんで、中央と右サイドのメッシの得意エリアさえ潰しておけば、守りきれるっていう割り切った守備のやり方です。


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この試合、クリロナは笑ってしまうほど守備してました。あんな守備やってるクリロナは見たことありません。クリロナも難儀な時代に生きてます。メッシとバルサを倒さない限り、彼がバロンドールを取れる可能性はありませんからね。それだけに、今回のクラシコには賭けるものがあったんでしょう。あんな糞真面目に走るクリロナ、みたことありませんわ。


ただ、この守備のやり方は、一つ、穴がありました。モウリーニョが捨てた部分ですね。最終的に、そこをバルサに突かれて、レアルは負けました。


クリロナとダニ・アウベスのマッチアップの話


さて、今回のクラシコですが、レアルとモウリーニョの守備のやり方は、これまで書いてきた通りです。


ボールがどこにあろうとも、右サイドのスペースは潰しておく。メッシが得意な場所を徹底的に潰し、バルサのフィニッシュの精度を落とす。これがモウリーニョが取った方法でした。ただ、これには代償がありました。というか、ここは、バルサ対レアルの構造的な問題になっているのですが、クリロナとダニアウベスのマッチアップです。


今回、クリロナは、見事にダニアウベスの裏のスペースを使い、バルサのゴールをこじ開けました。クリロナ対ダニアウベスの勝負は、前半は、クリロナが優位でした。しかし、この勝負、最終的に勝つのは、いつもダニアウベスです。「いつも」、です。


なぜ、ダニアウベスがクリロナに勝つのか。そこがまずポイントになるのですが、スピードとパワーではクリロナはダニアウベスに勝ります。しかし、スタミナでは、圧倒的にダニアウベスなんです。


サイドのダニアウベスは、試合中、笑ってしまうほどオーバーラップを繰り返します。これにクリロナが付き合ってしまうと、運動量勝負になります。これは、全部のサイドにおける勝負に共通するんですが、敵が走れなくなり、死んだも同然になれば、そのときはもう半分勝ったも同然です。相手はもはやサイドを使えないので、ピッチを広く使えない。そうなれば守備では中央を固めておけば良いだけです。


優れたチームは、サイドを上手く使い、相手のサイドを封じ込めます。ダニ・アウベスがサイドの運動量勝負で、まず負けないことは、バルサの隠れたストロングポイントです。


この試合、クリロナはダニアウベスの激しい上下動に付き合ってました。ダニ・アウベスが上がってくれば、クリロナもそれについていく。クリロナが上がっていけば、ダニアウベスがついてくる。スタミナがある間は、クリロナは、ダニ・アウベスに勝てる。しかし、この勝負は、時間が立てばたつほど、ダニ・アウベスが優位に立ちます。クリロナは、運動量は並程度です。クリロナの運動量が落ちて、戻って来れなくなれば、バルサの右サイドを止めることは不可能になります。クラシコでは、後半途中から、クリロナが右に移されることが多いですが、あれは、クリロナの運動量が落ちたら、バルサの右サイドを止めれなくなる為、しょうがない事です。しかし、同時に、クリロナが右に移ってしまうと、ダニアウベスの裏のスペースを使ったカウンターが難しくなります。ここに、モウリーニョの最初のジレンマがあるわけです。


そして、今回のクラシコでもそうでした。後半、クリロナの運動量が落ち始めると、モウリーニョは、即、手を打ちました。カジェホンを左にいれて、クリロナを右に移したんですね。この為に、交代カードを一枚使わないといけない。これもまた、モウリーニョの辛い所です。


クリロナとダニアウベスの力関係上、レアルは、後半になればなるほど、不利になります。後半70分あたりまでに試合を決めないといけない。時間がたてばたつほど、レアルはエースが消耗し、カウンターの切れが鈍る。一方、バルサのダニアウベスは半端ないスタミナがあるので、90分間右サイドの脅威であり続けます。


この二人の力関係は、レアルとバルサの試合で、バルサが90分間、ピッチを広く使えるのに対し、レアルは、時間がたつと、ピッチを広く使うのが難しくなるということを意味します。


モウリーニョが捨てた部分とバルサによるレアル崩し


さて、この試合、モウリーニョは、ある場所を捨ててました。これは図でやりますが、


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ここです。白い円で囲った部分。ボールがバルサの左サイドにある時、レアルは左サイドに向かってアグレッシブに絞ります。そして、左サイドにサイドチェンジされた時のため、クリロナがダニ・アウベスのマークをしてます。ダニ・アウベスが高い位置を取るなら、クリロナは5バック気味になってでも、低い位置まで着いていきました。


ただ、問題は、バルサが右サイドや中央でボール持ってる時です。ベンゼマは、最終ラインまで戻ってきてませんでした。そのため、白い円で囲った部分がガラ空きなんです。つまり、アルティントップが、右サイドに絞った場合、あの部分をカバーする奴がいないんです。そのため、以下のような形で、ボールをまわされたときに、バルサに決定的なシーンを複数つくられてました。


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こういう形です。この試合、イニエスタが、何度か決定機を作ってましたが、あれはイニエスタがキレキレだったからという訳じゃないんです。単に、あそこが空いてたからなんです。


モウリーニョは、明らかに、あそこを意図的に捨ててました。言ってしまえば、スラムダンクの湘北対海南戦みたいなもんです。安西先生が牧を4人で囲む作戦をとり、神以外の他は捨てるみたいな作戦を取ってましたが、それに近い。メッシ潰しに全てをかけてた感じです。右からのメッシ絡みの攻撃を潰せば、左のイニエスタは、シュート精度は高くないから、カシージャスとアルティントップでストップできるはずだ!だから捨てても問題ない!みたいな感じです。


よって、あそこは意図的にレアルとモウリーニョは捨てていたんです。で、前半はベンゼマ、後半からクリロナを右サイドの高い位置において、カウンターを狙うって形でした。だから、ベンゼマもクリロナも、あそこのカバーは、そんなにやってませんでした。


そのことは、早い時間帯にメッシに見抜かれてました。メッシは、この日、右サイドや、低い位置でボールを頻繁に受けてましたが、そこから突破はあまり行いませんでした。代わりに狙っていたのが、上の一連のキャプの流れです。普段のバルサは、右サイドにスペースがない時は、左サイドでボールをまわし、右サイドにスペースを作ってサイドチェンジしますが、この日は、右サイドでボールを回し、その後に、左を狙うって形でした。


バルサの一点目はCKでしたが、そのCKを取ったのは左サイドのイニエスタでした。そして、逆転ゴールのシーン。


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このシーンですね。ここで、レアルの4バックが中央にがっつり絞ってる事に注目してください。レアルは、これまでの試合で、左SBと左CBの間のスペースを使われて失点してました。なので、この試合、レアルの4バックは、間隔を常に狭く保ち、スルーパスを通されないように守ってました。しかし、これをやってしまうと、サイドがガラ空きになります。その為、このシーンでも、カジェホンが最終ラインまで下がって、左SBが空けたスペースをカバーしてます。ここでは5バックやってるんですね。


しかし、レアルの右サイド、アルティントップの横はカバーがいない。前半の時と同じです。なぜなら、あそこは、モウリーニョとレアルが捨てた部分だからです。カウンターの為に、ベンゼマか、クリロナを高い位置に置いておきたかったんでしょう。そして、バルサの左サイドは、右サイドほど得点力がないから、問題ないと踏んだ。捨てた部分なんです。しかし、ここでは、アビダルのオーバーラップからゴールが生まれてしまい、結局、レアルのこのやり方は、バルサには通用しなかったというオチがつきましたとさ。



モウリーニョのゲームプランとバルサが頂点にいる世界

今回のクラシコで、モウリーニョ批判も出てるみたいです。ただ、個人的に、ぺぺとコエントランのアレは頂けないと思ってますが、モウリーニョの采配とクリロナのプレー自体は、批判されるべきだとは思いません。


モウリーニョのゲームプランは明らかに前半までは機能していました。ダニ・アウベスの裏のスペースを使って高速カウンターを見舞い、先制点を奪い、メッシの得意なスペースを優先して潰し、右サイドのスペースは捨てる。万が一、イニエスタに崩されても、シュートの精度は高くないからカシージャスが防ぎきれるはず・・・。


実際、前半、1−0で折り返した訳です。前半からイニエスタに何度か決定機を作られていましたが、それは最初から織り込んでいたはずです。だから、あそこまでは完全にレアルとモウリーニョのゲームプラン通りだったと言えます。


しかし、後半最初のCKからの失点。あれが完全に誤算でした。グアルディオラも、ゲーム後のコメントで言ってますが、バルサはセットプレーでは殆ど点とれないチームです。なんで、あれは完全にモウリーニョの誤算でした。


後半、同点の状態で、カジェホンを左に入れて、クリロナを右にコンバート、エジルを投入したのも、普通に納得いく采配です。運動量が落ちてたクリロナでは、バルサの右サイドに対抗できないし、エジルを入れて点取りに行ったのは、次がカンプノウであることを考えれば当然の采配です。


そして、最終的に、捨てていたアルティントップの横のスペースを使われて失点し、逆転負けを喫してしまうんですけど、あそこは、元々、捨ててたスペースなんですから、クリロナがカバーに戻ってなかった事を攻めるのは筋違いです。それに、メッシのアシスト。あれ、異常です。3人に囲まれながら、ピンポイントで裏に出しちゃうんだから。


モウリーニョは、バルサを研究し、これまでの失点シーンを分析して、僕からみたら、納得のいく守備方法をしてました。何より、感心したのが、あのクリロナに、あそこまでがっつり守備やらせることに成功してた事です。あの天上天下唯我独尊男のクリロナが、あそこまで守備してたんです。


バルサも面食らったでしょう。いつもなら、左でボール回せば、右にスペースを作れてたけど、今回は違った。クリロナは凄い気迫でした。


今回のゲームは、ぺぺのせいで台無しになっちゃいましたけど、見るべきものはあったと思うんですよ。ぶっちゃけ、クリロナの献身的な守備ですが。


世界でメッシを除けば、№1の選手が、最終ラインまで戻って守備やってたんです。


バルサに勝とうと思ったら、シーズン40得点以上を取る選手でも守備をしなければならない。これが、今のフットボールの頂点における現実なんです。


バルサがフットボールの頂点に君臨する限り、どんな優れたアタッカーだろうと、守備をしなければならない。


ビッグクラブに行くなら点だけ取ればOKなんて時代じゃないんです。ビッグクラブに行くって事は、CLでバルサと闘うってことです。そして、バルサに勝ちたいなら、守備はやらないといけない。それが現実なんです。守備ができないようなら、あのエジルですら外される。


某若手だとか、某天才への皮肉って訳じゃないですが、点さえ取れば許される時代じゃないんですよ。バルサが頂点に君臨する限り、年間40点とるFWですら守備もやらねばいけない。


バロンドールが欲しいなら、世界の頂点に行きたいなら、そうせざるを得ない。そういう時代なんです、今は。


メッシとバルサがフットボールの頂点に君臨する限りね。

クロネクロネ 2012/01/22 10:08 私はサッカー観戦歴は長くないのですが、非常にわかりやすくて面白い分析で、読んでて唸りました。
アウベスの運動量というバルサの武器についても納得です。だから後半になってさらに相手を圧倒することができるのでしょうか。
となるとバルサに勝つためには――もちろんそれは一つの条件に過ぎないのかもしれませんが、アウベスとマッチアップする選手に、彼に匹敵する運動量が求められるのかもしれませんね。

次回の更新も気長に待ちつつ、楽しみにしております。

GG 2012/01/22 10:52 アウベスに匹敵する運動量とスタミナを持つ選手となると、インテルの長友とサネッティですね。で2人とも両サイド、SMFはできるし。今のインテルとバルサの対戦見てみたいですね。長友いたら、右サイドはかなり潰されるだろうし。
あれ、もしかしたら、長友、来シーズンレアルに引き抜かれるか。

たつっちFCたつっちFC 2012/01/22 10:54 分かりやすくて感動しました。
どこを重視してどこを捨てるかといった駆け引きも勝敗を分ける重要な要素なんですね。


こないだのミラノダービー、そこからのスクデットの予想についても是非お考えを伺いたいです。

紫熊紫熊 2012/01/22 11:32 FWの守備貢献の話は全く同意です。
現代で「守備に力を割きすぎて攻撃出来ない」ということは言えないと思います。
少なくとも世界トップのレベルでは。
1試合で必ず1点獲れる程度では守備免除は許されないですね。
最低でも1試合平均2.5点でボールロストが無く、単独突破も出来ることが条件なんじゃないかと。
守備をしないことは、それくらい組織崩壊に直結しやすい"大罪"と認識しています。

YY 2012/01/22 12:53 その辺の雑誌より解説わかりやすかったです。
また、時々寄らせて頂きます。勉強になりました。

ユースユース 2012/01/22 12:56 すばらしい!
ダニアウベス半端ない!

MM 2012/01/22 13:02 ペペザビーストww

長友ワンチャンレアルありそーですかね?

あいうえおあいうえお 2012/01/22 20:21 これお金取れるレベルですね

セリエセリエ 2012/01/22 22:18 いつもわかりやすくてありがたいです。
できたらセリエのトップ層の試合も取り扱ってくれるとうれしいです。

るぼむるぼむ 2012/01/23 02:16 いつも楽しく読ませて頂いてます。本当に分かりやすいです。
バルサの試合を見る度に、どうやったらこのチームに勝てるのかな?と思いながら見ていますが、たまにリーガで中堅相手に決めきれなかったりしてるようです。
どんな時にバルサに油断が生じてしまうのか、等、もし気付かれた点が有りましたら論評して頂けたら嬉しいです。
要望ですみませんー

brritobrrito 2012/01/23 08:38 このエル・クラシコの選評、プロのものも含めたくさん読みましたが、一番わかりやすく、納得できるものでした。エル・クラシコの見方が変わりそうです。

RyobiRyobi 2012/01/24 12:08 クリロナが守備で消耗させられるなら、クリロナを後半から投入でも、面白いと思った。あと、ブラジルのサッカーはもうOut of Dateなのかもしれない。2014年は、どうなるんだろうか。やっぱりスペイン? 今後とも、解説楽しみにしております。

マドリディスタマドリディスタ 2012/01/24 22:46 素晴らしい解説記事です。レアルが勝てないもう一つの理由は、バルサはプレスも良くて、レアルはいつも攻撃を組み立てられず無意味なロングパスでロストしてるところにあると思うのですけど、バルサ守備の攻略についても是非お考えをお聞かせ下さい。

hideo89hideo89 2012/01/26 15:55 はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいているhideo89と申します。
とても分かりやすく、気持ちが高ぶりますw

一つお聞きしたいのですが、普段、観戦時にどのような点に気を配っているのでしょうか?
教えていただけると幸いです。

むいむいむいむい 2012/02/13 17:01 単なる解説で終わらず、「シーズン40得点以上を取る選手でも守備をしなければならない。
メッシとバルサがフットボールの頂点に君臨する限りね。」というドラマ性のようなものを
このコラムが持っているのが凄いです。読んでいて、ドキドキワクワクする。
これからも更新、期待してます。

hahahahahaha 2012/02/14 17:54 今日初めてこのブログを見さして貰ったんですが、サッカーって、こんなにも戦略的なゲームだったんですね
目から鱗です
こういうサッカーの見方も楽しそうです

自分のような素人にもわかりやすい解説ありがとうございます

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2012-01-20

[]来期の新潟と来期の大宮の話 来期の新潟と来期の大宮の話を含むブックマーク

素で書き忘れた新潟さんすいません。大宮さんは意図的にスルーしたんですけど、今日は、こないだの続きで、大宮さんと新潟さんの話をします。


ちなみに、大変迷惑な話ですが、僕が去年、新潟と大宮の試合を見たのは、それぞれ6〜7試合程度です。


アルビレックス新潟。毎年のように主力が流出する悲しみ。

前回、書き忘れてすいません。というわけで、ちょっと詳しく書かせてもらいます。まず、アルビレックス新潟というチームのカラーなんですが、ここ数年の傾向でいうと、基本、守備が安定してるチームだって事です。やってるサッカーとも関係あるのですが、年間失点数でいうと、


2007 47失点

2008 46失点

2009 31失点

2010 46失点

2011 46失点

こんな感じです。2006年は65失点してますが、2006年は上位のレッズ、フロンターレ、ガンバの攻撃陣が異常すぎたしわ寄せみたいなもんで、さほど気にする必要はありません。全盛期ワシントン、マグノ、ジュニーニョが暴れまくった年だったし。大体、年間46〜7失点のチームなんですわ。しっかり組織だった守備とカウンターのチームです。毎年、主力を引き抜かれてますけど、


基本、アルビレックスはカウンターのチームカラーを持っており、守備が大崩するって試合は珍しいです。それから、今年、ガンバ戦とセレッソ戦を見ていて感じましたが、アルビレックスの分析班は相当優秀で、相手チームをよーく研究して、カウンターを狙ってきます。


で、なんですが、今年、

サッカー専門誌編集長による「どこよりも早い順位予想」

http://blog.livedoor.jp/domesoccer/archives/51845826.html


なんて記事があって、新潟はサカマガとサカキンの編集長に降格予想たてられてる訳ですけど、毎年、守備はよく組織されてるし、そう大崩れするようなサッカーやってないチームなんで、絶対の降格候補だとは思ってないんですよね。ただ、残留争いには巻き込まれると思ってますので、安心できないクラブです。


それでなんですけど、守備面では、大体、年間46〜48点くらいで計算できるチームをつくるのが特徴です。J1で守備がある程度、計算つくってのは、相当な強みの部分で、あとは、年間45点も取れる攻撃陣を作れば、まず降格はしないわけですよ。優勝できるチームじゃなくて、J1残留を現実的な目標にしてるクラブなんで、そんな感じでチーム作ってる感じです。


J1残留したいなら、最低限、新潟みたいに、年間45〜48失点ですむ守備組織を作るのが一番てっとり早い方法で、確実です。新潟は、守備組織をしっかり作るチームなんで、そう簡単にはJ1から落ちないチームです。J1で通用してる守備を持っているってのは大きな強みで、J2上がりのチームが、J1使用の守備が出来なくて、ボロボロ失点しまくって降格するのとは、ちょっと違うんですね。


新潟を強いナーと思ったのは、2009〜2010年あたりの時で、今じゃ、韓国代表にもなったチョ・ヨンチョルとかマルシオとPJとかキショーさんとかいて、攻撃陣が豪華だったし、ミシェウもやってきて、最終ラインも西とか永田とかゴートクとかのA代表からも声かかるDFがいて、実に豪華でした。


ところが、新潟の泣き所というか、毎年のように主力を他所に引き抜かれる地獄で、マルシオ、PJ、キショーさん、ヨンチョル、ゴートク、永田を取られてしまい、攻撃の駒がドンドン減っていってる状態なんですね。もうJリーグにおけるオランダ状態です。


で、今年、新潟が降格候補に名をあげられてる理由なんですけど、まず最初にやばいのが、昨シーズン、新潟のストロングポイントであった、左サイドのチョ・ヨンチョルとゴートクが流出しちまった事です。この二人は、新潟の違いを作り出せる選手なんです。U22とかで、新潟から、ヨンチョルとゴートクがいなくなった時とか、ひでーgdgdのチーム状態で、ミシェウとブルロペだけで何とかしるって状態でした。無論、なんとかなるはずもなく。ヨンチョルがいなくなるのは相当痛いです。彼も新潟では外せない選手だったし・・・・


去年の新潟で、攻撃において、違いを作り出せる選手っていうと、ミシェウとブルロペ、左サイドのヨンチョルとゴートクのコンビで、この四人で、ホントになんとか凌いでる感じです。なんで、ヨンチョルとゴートクの流出によって、ただでさえ点が取れないチームがさらに点取れなくなるので、今年の降格候補の一角に上げられてしまったんだと思われます。今年も、シーズン45〜48失点くらいのチーム作るでしょうけど、点はどうやって取るんだ?って感じなんですね。ヨンチョルとゴートククラスの選手なんて、そう簡単に見つかりません。A代表クラスの選手なんで。


で、今シーズン、最大の補強となったのが、ガンバからレンタルで平井を取れた事なんですが、正直、平井、どこで使うの?って感じなんですね・・・・アルビレックスは、守備は442でやりますけど、攻撃の時は、FWは縦割りで、ミシェウが下がり目、ブルロペのワントップみたいな感じになります。で、ミシェウかブルロペにボールが収まったら、そこから一気にカウンターって感じなんですけど、平井、入る場所なくね?というか。サイドで使うとなると、運動量の問題から厳しいし・・・・試合でれるのかな・・・


さて、攻撃陣が相当厳しいって話なんですけど、補強はしっかりしてて、

U-22韓国代表MFキム・ヨングン

キム・ジンス、アラン・ミネイロを獲得となってます。


全員、さっぱり知らないし、見たこと無いので、なんともいえないのですが、攻撃陣に大穴空いたことは間違いないので、フロントはしっかり穴埋めしてる感じで、好感をもってるんですけど、どうなんですかね。正直、迷走しまくりの浦和フロントよりはいい仕事してるので、僕は、そう簡単に降格するようなチームではないとは思ってます。ただ、絶対、残留争いには巻き込まれる下位チームなので、油断は禁物です。ブルロペとミシェウは計算できるんで、中盤をしっかり強化しとけば、そうそう大崩はしないと思ってますよ。マジに。



大宮アルディージャ、大宮嬢!補強を成功させすぎです!!

で、ここの話になるんですけど、ここ、毎年のように残留ラインを作るので、別名ラインコントローラーとか呼ばれてるんですけど、今年の補強が凄すぎる。神戸と並んで、補強の大成功例になってます。


まず、新潟からチョ・ヨンチョルを獲得。これだけでも、相当なモンなのに、さらに、川崎から菊地、ガンバから下平、山形から長谷川を獲得しており、戦力だけみると、これ、強くねぇ?って感じなんです。


キム・ヨングォンを左CBにして、左SBを下平、左ボランチを上田康太にすれば、左サイドからガスガス、精度の高いフィードが期待できるので、ヨンチョルが活きるし、東やラファエルにもボール届けやすくなる。右ボランチには青木 拓矢がいるし、川崎から、守備だけならA代表クラスの菊地取ったし。


普通に豪華すぎるんですけどっ!!!


そんなわけで、大宮嬢がやたらと順位予想で高いトコにいるのは、そんな不思議じゃないんですよね。ラファエル、東、チョ・ヨンチョルの3人で40点くらいとっても、僕は驚きませんわ。そんくらい豪華。シーズン50点くらい取れそうなメンツです。


なんで、大宮サポの人達は、開幕戦が楽しみでしょうがないだろうなーという感じです。ここまで、補強に成功した事なんてないんじゃないですかね。

ななしななし 2012/01/20 12:30 せめて1週間に1回はブログ更新してくれ
ヘタなサッカー評論家より全然おもしろい
カネコとかセルジオとかよりまし

たつっちFCたつっちFC 2012/01/20 16:02 いつも楽しませてもらってます。またの更新を楽しみにしてます。

たかとびたかとび 2012/01/21 10:30 やはり金融関係のお仕事されてるのでしょうか?
とても理論的な話が多くて面白いです。
重回帰分析とかでてきたのは驚きました。
当方セレッソサポですが今年は厳しいような気がしてきましたw
これからも楽しみに見に来ます。

ホセホセ 2012/01/22 10:57 いつも楽しく読ませて頂いてます。次回是非、広島から浦和にいったペトロヴィッチ(ミシャ)の3ー4ー3について解説して頂けませんか?浦和に持ち込むとどうなるのかの予想も含めて。是非お願い致します!!

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2012-01-18

[]J1の来期の予想 J1の来期の予想を含むブックマーク

あたった試しないけど、今日は、来期のJ1の予想です。



上位争いをするであろうチーム。得失点差+20を取れそうなクラブ達。

ここはG大阪、名古屋、柏、仙台、鹿島をあげておきます。個人的に、かなり混戦になるんじゃないかと思ってますが、その理由はチームの所で述べます。ちなみに、優勝争いをできるチームの得失点差は+20程度のチームであることです。得失点差+20以上のチームを作って、それで駄目なら、それはそれでいいんです。


ガンバ大阪

いわずとしれた西のビッグクラブですが、2012年度は、2011年ほど点は取れないと予測します。理由は、2011年度における、ガンバの異常なゴール/シュート率です。昨シーズン、ガンバのゴール/シュートレシオは、驚きの0.189で、リーグ平均の0.1199を7ポイントも上回ってます。ゴール/シュートレシオは、1ポイントの差が大きな違いを生みます。平均的なJリーグのチームは400本のシュートを年間に打ちますが、1ポイントの差が、4点の差を生みます。そのため、平均より2ポイント高いゴール/シュートレシオを持ってるチームは、それだけで圧倒的なアドバンテージになります。今年、ガンバは412本しかシュートを打ってません。これはガンバにしては低い数値です。リーグ平均が400なんで、ガンバらしくないといえばガンバらしくない。ただ、それにも関わらず、これほど大量の得点を取った理由は、異常なまでのゴール/シュートレシオのおかげです。


なので、2011年のガンバの得点数は、明らかに持続不可能な数字です。過去、こんな高いゴール/シュートレシオを誇ったチームは無いと言っても良いレベルの異常な数字です。ちなみに、西野ガンバは、過去の成績をさかのぼると、常に、ゴール/シュートレシオの高いチームで、


ガンバのゴールシュートレシオ

2011 0.189

2010  0.14

2009 0.127

2008 0.09

2007 0.15

2006 0.14

2005 0.15

2004 0.16

2003 0.127

2002 0.1657


こんな数字を残してます。確かに、西野ガンバは、ゴール/シュートレシオが高いチームではあったんですが、2011年の数字はちょっと異常すぎます。流石に2012年は、0.14くらいに落ち着くと思うので、来期のガンバの得点数は60点前後になると思われます。ガンバは、大体、年間450本前後のシュート打てるチームなので。今年は、「遂に念願の今野を手に入れたぞ!!」状態なので、守備は良くなるでしょうし、そう大崩もしないでしょう。もし、来期も、こんな馬鹿げたゴール/シュートレシオをはじき出したら、ガンバがぶっちぎりで優勝します。ちなみにグノの穴は、倉田で結構埋まるかなと、そう思ってます。


名古屋グランパス

で、ここも、今季、0.1599なんてふざけたゴール/シュートレシオをたたき出したチームです。シュート数は419本で、J1平均の400本と比べてそんな多いわけでもないのに、点取りすぎです。もっとも、名古屋の場合、セットプレーで点を取れるってのが、このふざけたゴール/シュートレシオの背景にあるので、その辺りを考慮しないといけないわけですけどね。ただ、それでも2010年の数字が0.1267であった事を考えると、3ポイントも上がるかフツーと、思いましたけど・・・・


なんで、名古屋も、昨シーズンと同じくらい点取れる事はないと予測します。いくらなんでも、ここも0.14くらいに落ち着くだろうと。あんな高い数字を維持できるわけないし。2ポイントは下がるので、総得点は8点程度落ちるのではないかと。ただ、それでも、失点が少ないチームなんで、十分すぎるほど優勝可能な得失点差である+20に届きます。なんで、普通に優勝争いに絡むでしょう。メンバーもほとんど残留してますしね。


柏レイソル

ふざけたゴール/シュートレシオのチーム第3弾。0.1658って何さ。え−、今季のJ1の上位3チームは、ありえないレベルでゴール/シュートレシオが良かったです。柏の総シュート数は、リーグ平均以下の392本なんですけど、有り余る決定力で補いました。マジありえね。いや、柏はJ2優勝の時から、すでにゴール/シュートレシオの良いチームで、J2優勝の時も、0.146って数字をはじき出してるんですけど、まさか、J1で、J2以上の決定力をみせつけてくれるとは誰も思ってなかったでしょう。


ただ、これも、ちょっと持続可能な数字とは言えません。いくら高くても、ゴール/シュートレシオは、J1では、0.14くらいに収まるのが普通なんです。ガンバは数少ない例外というか、唯一の例外みたいな存在で・・・・0.14に下がったら(それでも高すぎるくらいなんですけど)、得点数が、今季より、8〜10点ほど減るので、そうなると、柏が優勝するのは厳しくなります。なんで、連覇は流石に厳しいのではないかと思ってます。ただ、それでも強いチームには代わりありません。あと、ACLの過密日程で、かなりやられるので、そのあたりも、個人的には連覇は厳しいと思ってる理由です。ACLで怪我人続出したりして、中位まで順位落としても、僕はさほど驚きません。



鹿島アントラーズ

世代交代の真っ最中ですが、今季はジュニーニョを手に入れたので、ジュニーニョ次第という感じではあるんですが、優勝戦線に戻ってくるんじゃないかと。ジュニーニョがチームにフィットして、いいフォームなら、まず間違い無く、チームの得点力を10点くらいは上げてくれます。そのくらいの選手なんです、やっぱり。鹿島は、ジュニ無しでも年間50点くらい取れるチームですけど、ジュニが入って、年間60得点の攻撃力になれば、まず間違い無く優勝争いに絡んできます。守備もなんだかんだで安定してるチームだし。あと、地味にACL無いのが大きい。


ベガルタ仙台

で、ダークホース的な優勝争いに絡めるチームとしては仙台を。新加入のFW次第でもありますが、C大阪からCBの上本もとったし、北朝鮮代表がW杯予選で敗退したのが何より大きい。リャンヨンギをフルシーズン使えます。ベガルタは、シュート数はJ1でも並程度なんですが、ゴール/シュートレシオが0.9程度で、かなり低い。ただ、こいつは、シーズンによって1〜2ポイントくらい変動する数字なんで、もし、来シーズン、ベガルタのゴール/シュートレシオが改善したりすると、ハイパー堅守と相まって、優勝争いに加われる位の得失点差になります。なんで、ダークホースとして、仙台を、このカテゴリに入れときます。やってるサッカーの関係上、やっぱり夏場には失速するでしょうけど。




順位が読めないチーム。得失点差がまるで読めません。

ここが一番、予測が難しそうなんですけど、ここはFマリノス、FC東京、レッズ辺りは、順位が読めません。


横浜F・マリノス

このチームは、ちょっと順位が実は読めないクラブだったりします。マルキと愛媛ッシが入ったので、優勝争いに加わるかもしれないし、やっぱり駄目かもしれない。ただ、愛媛ッシが好きなので、頑張って欲しいかなと。ただ、それでも、ちょっと優勝するのは難しいとは思ってます。ここは本当に読めない。


FC東京

J2から一年でFC東京が帰ってきた!平和なスタグルメに、再び、FC東京サポが帰ってくる!立てよ料理人!というのは冗談です。えー、ここはポポヴィッチが就任して、今ちゃんがいなくなりました。ポポヴィッチサッカーは好きなので、楽しみにしてるのですが、問題は今ちゃんの穴です。どのくらい穴が空くかわかりません。怪我明けの米本のコンディションも気になります。てか、マジ未知数。渡邊がFC東京にやってきましたが、どうなることやら。とりあえず、J2では、シュート打ちまくりなのに、イマイチ入らないチームでした。ちょっと2列目の質が問題かなと思った次第です。3シャドーっぽい4231やってたんですが、後ろには繋げるCBコンビに梶山がいる割に前が違いを作り出せてないなと。ポポヴィッチでどこまで変わるかですねー。ここも読めないチームですわ。


浦和レッズ

首の皮一枚で降格を免れたはいいものの、監督人事で迷走し、やってきたのは熊さんの方のペトロ監督。はたして、あのサッカーが浦和で出来るのか。もう、ここ数年の浦和の迷走っぷりは、いい加減、食傷気味なんで、そろそろピリっとしてほしい日本最大のビッグクラブ。槇野と阿部ちゃん取れたんで、後ろは安定しそうですが、相変わらず前どうするの前。で、まさかのポポ獲得。ただでさえ低いゴール/シュートレシオがさらに低くなるのでないかと危惧。シュートも少なければ、決定力もないという極限の貧攻サッカーを卒業できるのか。さて、熊ペトロさんは、どうでるでしょう。とりあえず、マルシオと柏木を再生させて、山田直輝を成長させてくださいお願いします。あと、原口は、素行をただすように。あんな馬鹿やらかすから、U22からも外されたし、二月のA代表にも呼ばれないだろうし。まったくもう。



中位で賞。得失点差+−0近辺のクラブ

というわけで、中位チーム。ここは、確実に中位を確保できるのは、神戸くらいだと踏んでます。



ヴィッセル神戸

石なんとかさんを出して良いのかとおもいましたが、まさかの田代と橋本、高木獲得。ただ、このチームの問題は、ここ4年ほど、ゴール/シュートレシオが低いんですわ。0.9くらいで安定してます。2011年も、シュート数はリーグ平均より多いくらいなんですけど、ゴール/シュートレシオが0.09と低いので台無しです。ゴール/シュートレシオが0.9くらいのチームが上位に来たことはほとんどないので、ここは中位でしょう。そもそも、500本シュートうっても、45点しかとれないし。ただ、戦力的に、残留争するかというと、そうでもないし。何がわるいんでしょうね。僕にはよくわからないや。関係ないけど、ここの小川君は僕のお気に入りの若手なんですが、怪我しちゃって・・・残念。彼は、神戸の将来のパンディエラになってほしいと思ってるので、はやく復帰してねー。


ジュビロ磐田

年間160〜190本のクロスをあげ、そのうち30%前後を成功させるJ1最高のクロッサー駒野がいなくなるのはちょっと・・・・・こんなSB、どこを探したって、いやしないので、戦力大幅ダウンは否めませんわ。ただ前田が残留したし、あそこの金園、山田大と小林は継続的な活躍を望めるので、中位は確保できるでしょう。下にやばいチームも大量にあるし。


混戦の下位。得失点差−5〜−10覚悟のクラブ達。

さて、今年、大宮嬢とタンゴを踊るチームは、C大阪、清水、川崎、広島、磐田と予想します。これらのチームは、ちょっとギャグとしか言いようがないレベルで、戦力が流出したので。ちなみに、大宮の予想はやめときます。だって、あそこはもう、残留ラインを作る事に心血を注いでるみたいなチームだし・・・・


セレッソ大阪

チーム得点王の倉田をガンバに返却、計算できるCBの上本を仙台に取られて、夏には清武とキムボギョンが海外行くのは確実視される状況。さらに、ロンドン五輪で、扇原と清武と山口蛍が離脱するのも確実で、戦力ガッタガタです。しかし、ついに柿谷も帰ってきたんで、明るいニュースもあるといえばあるわけですけどね。とりあえず、ここは、夏までに出来るだけ勝ち点を稼ぐこと。自慢の3シャドーの維持は難しいので、ここは現実的になるべきかも。セレッソは、j1昇格以降、仙台とは対局的なチーム作りを進めて、リーグでも屈指の攻撃力を誇るチームだったんですが、やはり、若くて良いアタッカーってのは、他所の金持ちにすぐ取られてしまうのが泣き所。DFは、まず海外に取られないし。とにかく2012年は、J1残留という現実的な目標で戦うべきクラブ。ユースから次のセレッソの8番、南野君があがってくるまでの辛抱だ!


清水エスパルス

ゴドビマジックとでもいうべき奇跡。主力大流出で、一時はどうなるかと思われたものの、高木や大前といった若手、小野、高原、ユングベリといったベテランを上手く使って、中位を確保したクラブ。ただし、やっぱり、得失点差−9という数字は、このクラブの現在を如実にあらわしているので、2012年も、とりあえず、J1残留を目標に戦った方が良いクラブ。



川崎フロンターレ

ジュニーニョ出しちゃ不味いだろジュニーニョは。相馬監督の頭が総白髪になってしまいそうな気がする。で、取ったのがセレッソの小松塁。小松取るなら、俺はジュニ選ぶけど・・・なんかおかしくね?アンパンマンに全てをかけるのか?


広島サンフレッチェ

とりあえず、ここは、クラブ潰さない事とJ1残留が至上命題。経営やばいし、李は0円移籍くさいし・・・李とペトロさんがいなくなると、流石に厳しい。というか、厳しすぎる。チーム最大の得点源が抜けて、満足な補強もままならない状況なので、中位さえ厳しい。



得失点差−20くらいになるであろうクラブ

もうどうやってもどうにもならないのがJ2から上がって来たサガン鳥栖と札幌。



札幌コンサドーレ

ここは、どうやってもきつい。正直、残留できたら奇跡としか。駒が少なすぎる。コバさんが監督でもやはり厳しいんじゃないかと。まず、J1で40点以上は取れないと思われます。J2でも、今季、49点しか取れてないので。しかも、守備の柱であった山下達也をセレッソに取られたので、J2昇格の原動力になった堅守を維持できるかも微妙。ジェイド・ノースをとってたけど、正直、もたないと思う。コンササポには申し訳ないけれど、得失点差を−10に抑えることが最大の目標です。−20になったら、まず助からないので、とにかく、頑張って守り倒しましょう。点とるのは、メンツ的に限界があります。気合いの10人守備推奨。最初の10試合で、シーズン60失点ペースになったら、得点力は期待できなので、まず助かりません。


サガン鳥栖

遂に念願のJ1昇格を果たしたサガン鳥栖ですが、ここも厳しい。ここが、今季、J1昇格を果たせたのは、脅威のゴール/シュートレシオ、0.1658のおかげといってよく、これは、まずJ1では再現不可能な数字なんで、得点力は来期、激減します。いや、マジに。豊田が残ったけど、シュート数自体は、J2でも平均とそう変わらないので、厳しい事に代わりはありません。そんな訳で、とにかく、ここもJ2時代の堅守がどこまで通用するか。ちなみに、昨シーズンの甲府や福岡は、J1では、全く守備が通用せず、ボロボロに失点しまくってたので、やっぱり、最初10試合で、守備が崩壊してたら、まず助からないと考えた方がいいです。

acac 2012/01/18 16:54 浦和阿部は未確定じゃないですか?向こうの監督、否定したみたいだし。
噂レベルなら、C大阪南野くんも海外行きの報道流れてますし。
大宮こそ予想して欲しかったところです。この冬補強一番力いれてますから。
清水サポですが、今季いい方向に転んで耐えたところですが、
この冬の痛い流出は太田、ボスナーくらい、それでも代替確保した上なので、
新規加入に対する期待のほうが大きいですよ。

いつも見てますいつも見てます 2012/01/18 20:00 ゴール/シュートレシオがベガルタと神戸のとこで0.09のつもりなんでしょうが0.9という半端ない数字になってますwww

いつも見てますいつも見てます 2012/01/18 20:00 ゴール/シュートレシオがベガルタと神戸のとこで0.09のつもりなんでしょうが0.9という半端ない数字になってますwww

新潟サポ新潟サポ 2012/01/18 20:09 あの…なにか忘れてないですかね…?

ちわちわ 2012/01/19 00:36 アルビさん控えめに抗議ワロタ

   2012/01/19 13:35 わたし新潟サポですけど
新潟は交渉中のブラ人MF次第じゃないですかねぇ

札幌札幌 2012/01/28 11:47 厳しいこと書かれてますが、せめてチーム名を…。
確かに降格候補筆頭なのは間違い無いと思ってますが、攻撃陣は厚くなったと思います。
まあ問題は守備ですね。山下の穴はノースが埋めるとしても、コンビを組むのが
奈良か櫛引の十代コンビ。ジュニーニョも取りましたが、あまりにも未知数。
ただ守備が頑張って札幌のサッカーであるショートカウンターが機能すれば
残留の目も十分あるはず、と思ってます。

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2012-01-16

[]「サッカーにおいてデータは役に立つのか?」問題 「サッカーにおいてデータは役に立つのか?」問題を含むブックマーク

(1/17追記。すいません、計算間違いがあったので、書き直しを行ってます。それに伴って、数値も書き直しています。大変申し訳ありません。)


というわけで、本日の更新でございます。今回は、ちょいと、データをいじってみようと思いまして、いくつかのサイトから、サッカーのデータと引っ張ってきて、色々と調べました。


データ元ですが、


ひかりTV Jリーグ サッカーデータランキング

Jリーグ公式サイト:試合記録


からです。残念な事に、詳細なデータは、2008年のものと2009年のものになりますので、そのあたりはご容赦を。



サッカーとデータ革命

なんですが、最初に、記事のご紹介から。


http://:title=データ革命が、欧州サッカーを「マネーボール化」する(その1) – from 『WIRED』VOL.2


データ革命が、欧州サッカーを「マネーボール化」する(その2) – from 『WIRED』VOL.2



データ革命が、欧州サッカーを「マネーボール化」する(その3) – from 『WIRED』VOL.2



といった記事を読んだ時から、考えていたネタなんですけどね。


マネーボールは映画化もされたんで、ご存じの人も多いでしょう。弱小球団だったアスレチックスGM、ビリー・ビーンの物語です。彼が統計を駆使して、それまでの野球常識を覆すみたいな話なんですが。


2003年、大西洋の向こう側で、サッカーのデータ革命を大きく後押しする動きがあった。マイケル・ルイスが独創的なベースボールノンフィクション『マネー・ボール』を発表し、イングランドのサッカー関係者も蒙を啓かれたのだ。『マネー・ボール』は、オークランド・アスレチックスのGMビリー・ビーンが、どのように新しいデータを用いて野球選手を評価したかを描いている。データの力を借りて、貧乏球団のアスレチックスは、一時期ではあるがヘビー級の金持ち球団と互角にパンチを交わしていた。ただしそれも金持ちたちがデータ専門家を雇いはじめるまでのこと。ボストン・レッドソックスのオーナー、ジョン・ヘンリーはコモディティ取引で財を成した人物だが、『マネー・ボール』手法を採用してワールドシリーズを2度征した。


ワイアードからの引用ですが、こんな話です。マネーボールが出版されて以降、打率でなく出塁率のほうが重要になったのは有名な話です。ただ、打者の正確な能力を調べるんだったら、XR27のほうが、遙かに有用なんですけどね。


さて、ですが、昨今、サッカーについても、色んな指標が出始めました。


カストロールランキング


どういう風に計算されてるかは知りませんが、こういうのもあって、時々チェックしてます。こいつは、サッカーの全てのポジションの選手を同時に比較できる指標なんで面白いんです。


さて、なんですが、サッカーにおいても、データは重要か?結論からいうと、マネーボールでもそうでしたが、守備、特にDFに関しては、手に入るデータから評価するのは、非常に難しい。野球においても、投手と守備については、データによる分析が難しい分野で、決定的なデータがなかなかありません。


一方で、野球と同じで、攻撃側については、これ、意外と評価が簡単なんです。野球はXR27を使えば、年間の総得点をほぼ正確に割り出せるため、選手の出入りによる得点の増減が簡単に予測できます。


そして、サッカーにおいても、実は、得点数に関しては、割と簡単に「知の聖杯」が見つかったりします。


点数を競う球技の場合、得失点差は、大概、強く勝敗と相関性を持ちます。当たり前ですけど、強いチームは、相手より点が多いから勝つわけで、勝ち星が多いチームは、普通に得失点差が良くなります。


ただし、偏差が小さい事も重要です。つまり、コンスタントに点を取り、コンスタントに失点しないチームであることが大事です。10試合やって、毎試合4点とって、1失点に抑えているチームは、得失点差が+30で全勝です。ただ、最初5試合で8点とり1失点ずつして、残り5試合は0点で1失点するチームは、得失点差が+30でも、5勝しか出来ない。後者は偏差が大きいチームで、そーいうチームは得失点差ほど勝てません。今季のJ1でいえば、セレッソがそーいうチーム状態でした。ちょっと極端な例ですが、偏差が小さいことは非常に重要です。



サッカーにおける失点と強い相関性をもつデータについて

さて、こっからが、本題です。


サッカーにおいて、先にも述べましたが、失点数については予測が難しい分野です。少なくとも、手に入るデータからはそうでした。先のワイアードからの引用になりますが、


だが大きな突破口は96年、統計会社オプタ・インデックスがイングランド・プレミアリーグの「マッチデータ」を収集しはじめたときに訪れた。とサッカーとデータを取り上げた書籍の先駆け『Die Fu〓ball-Matrix』の著者クリストフ・ビールマンは説明してくれる。このときはじめて、クラブは各選手が1試合で何km走ったか、何度タックルしたか、何度パスしたかが分かるようになった。さらに複数のデータ会社がこの市場に参入した。監督たちは数字を読みはじめた。2001年8月、マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は突然、ディフェンダーのヤープ・スタムをイタリア・セリアAのラツィオに売却した。みな仰天した。多くの者がスタムの愚かしい自伝出版に対し、ファーガソンは罰を与えたのだと考えた。実際は、ファーガソンははっきりとは言わなかったが、スタムはある意味マッチデータのせいで放出されたのだ。ファーガソンはデータを見て、スタムのタックル数が減っていることに気づいた。29歳のスタムは衰えつつあると見て、手放したのである。


ファーガソンもしぶしぶ認めたが、スタムの放出は間違いだった。マッチデータ登場に眩惑されたサッカー関係者の例にもれず、ファーガソンも見るべき数字を誤ったのだ。スタムは衰えてなどいなかった。その後イタリアでさらに数年にわたって活躍してみせた。だが、それでもこの一件は、サッカー史を画するエポックだった。はじめて、統計数字に従って移籍がおこなわれたのだ。


フォードは走行距離のデータに意味を見いだそうとしていた時期のことを思い返す。「総走行距離と勝利の間に相関関係を見つけることができるだろうか? 答えはまちがいなくノーだ」


タックル数も同じく当てにならない。イタリアの偉大なディフェンダー、パオロ・マルディーニという大問題がある。「マルディーニは2試合に1回しかタックルしませんでした」。フォードは暗い声で説明する。マルディーニはポジショニングが絶妙なので、タックルする必要などないのだ。ファーガソンがスタムを放出したときと同じく、タックル数でディフェンダーを評価することには問題がある。


これ、タックル数が、守備において、あんまし当てにならない数字であることを示すエピソードなんですが、これ、J1においても同じです。つうか、守備力の評価はデータでは難しい。


2009年のJ1における相関係数は以下のようになります。

失点と被シュート数の相関係数0.5757616257
失点数と空中戦0.2368177866
失点とブロック-0.0088427469
失点とクリア 0.0325719598
失点とタックル 0.463675568

ちなみに2009年J2における失点と被シュート数の相関係数は0.5435342393でした。


まず、J1において、タックル数と失点には、かなり相関性があるんですが、当たり前の如く、因果関係は別物で。ファギーがスタムを放出したのは、タックル数と失点には、相関性が一応あるんで、その当たりを加味したんじゃないかと思いますけど、マルディーニがそうであるように「良い守備者」かどうかをタックル数で評価するわけにもいきません。


ちなみに、この年のタックル数の上位者は

f:id:pal-9999:20120115003341j:image


このようになってます。日本代表クラスの選手も多くいますがね。



ただ、失点の予測を難しくしてるのは、被シュート数と失点数の相関性です。J1でもj2でも0.5くらいしか出ない。これだと、かなり難しい。そんなわけで、2009年のデータいじった所で、失点数の予測は無理だな、と匙投げました。



サッカーにおける得点と強い相関をもつデータについて

さて、守備の評価が難しいのに比べると、こっちは簡単です。というのも、得点と強く相関するデータがゴロゴロあるからです。



2008 J1における相関係数

得点とスルーパス成功本数0.7442280002
得点とドリブル成功数0.6653568376
得点とクロス成功本数0.4889853508
得点とck0.76402709
得点とシュート0.6977084844
スルーパス成功本数とシュート0.755280641
スルーパス成功本数とドリブル成功数0.7690665418
ドリブル成功数とシュート0.7269520054

2008 J2における相関係数

得点とスルーパス成功本数0.7395984873
得点とドリブル成功数0.0656472374
得点とクロス成功本数0.2196631212
スルーパス成功本数とドリブル成功数0.0324864617
得点とシュート数0.7969506766
シュートとスルーパス成功本数0.8250513866
スルーパス成功本数とドリブル成功数0.0324864617
シュートとドリブル成功数0.2039392119

2009 j1における相関係数

得点とスルーパス成功本数0.564837767
得点とドリブル成功数0.5951660291
得点とクロス成功数0.421407573
得点とシュート0.8891324727
シュートとスルーパス成功本数0.6222291995
ドリブル成功数とスルーパス成功本数0.6501595085

2009 j1における相関係数( 除く浦和)

得点とスルーパス成功本数0.7548653793
得点とクロス成功本数0.5068665736
得点とドリブル成功数0.6267376691
得点とCK0.6025086882
シュートと得点0.9000265077
ドリブル成功数とスルーパス成功本数0.6404896513
シュートとドリブル成功数0.7346370722


2009 j2における相関係数

得点とスルーパス成功本数0.6212118472
得点とドリブル成功数0.4823864001
得点とクロス0.3441679648
得点とCK0.5816992085
得点とシュート0.7779191985
シュートとドリブル成功数0.4823864001
シュートとスルーパス成功本数0.6212118472
ドリブル成功数とスルーパス成功本数0.7411400582


こうなります。2009年のデータで、浦和をのぞいたデータを掲載した意味は、後に述べます。



得点におけるスルーパスの重要性について

まず、シュート数とスルーパス成功本数は、得点数と強い相関を持っています。スルーパスの成功本数は2008J1,J2及び、2009 j1(除く浦和)で0.7以上の強い相関が出ています。2009のJ2では、0.6以上のかなりの相関が出ています。


で、なんですが、2009年のデータから、浦和を除いたものを載せた理由ですが、この年の浦和が異様でして、スルーパス成功本数はリーグ一位の323本なんですが、得点数は43点でリーグ11位です。これ、実は相当珍しい数値です。この話は最後にまわしますが、スルーパスを323本成功させたチームの場合(より正確に言えば、相手DFの裏でボールを持つことに323回成功したチームの場合)、年間34試合で66点前後とれる可能性があるからです。+−10くらいの誤差はでますが、それでも最悪56点くらい取れたはずで。どこでなにを間違ったんでしょうね〜。


さて、当たり前の話をしますが、相関関係と因果関係は別物です。例えば、このケースにおいてシュート数と得点数の間に強い相関性があるので、「何でも良いからシュート打て」というのは間違いです。だって、シュート数だけ稼げばいいなら、ロングシュートでもなんでもいいから打てばいいことになる。しかし、ゴールから40メートル離れたトコからシュート打っても、大した意味はありません。なんで疑似相関です。シュートを打つのは攻撃における最大の目標の一つですが、ゴールから34メートル以上離れた所からでもシュートするのは馬鹿げているだけです。34M以上の距離から放たれたシュートで入るのは年間通してリーグ全体の10本程度です。あと、今年、浦和は神戸からポポとってますが、ポポってとにかくシュートが多い選手です。今年、100本打ってます。浦和さんは、シュート数が今年少なかったので、シュート数多いFWが欲しかったのかもしれません。シュート数と得点の間の相関性は強く出ますが、繰り返しますが、相関関係と因果関係は別物です。



しかし、スルーパスの成功本数と得点に相関性が出るのは、サッカーでは、スルーパスの性質を考えれば、ごく自然な事なんです。はてなキーワードのスルーパスの項目から、まんま引用しますが、スルーパスとは『最終ラインより手前の位置の選手から、相手ディフェンスの最終ラインの背後の誰もいないスペースに、味方選手がオフサイドの反則に抵触しないように相手ディフェンスの最終ラインより手前から走り込んでパスを受けることを期待して送られる「パス」。』であります。



ここで、アンチェロッティにご登場頂きましょう。「アンチェロッティの戦術ノート」からの引用になります。P51から。



ボールポゼッションをいくら続けても、シュートを打たない限り得点が生まれないことはすでに見た。攻撃の最終目標がシュートを打つ事にあるとすれば、攻撃の戦術における最重要テーマも、「如何にシュートの局面を創り出すか」以外ではありえない。


最もシュートを打ちやすい状況は、ボールの真っ正面で目の前に敵が誰もいないというそれだろう。しかしもちろん、実際のゲームの中でそのような状況が生まれることは皆無といっていい。現実問題としては、無理なくシュートを打てるだけの距離(近さ)と角度がある場所で、GKと一対一になる、というのが望み得る最良の状況だろう。


では、ピッチ上でプレーするチームがそれを実現するために必要な事は何か。それは「敵のDFラインの背後にボールを送り込む」ことだ。攻撃が敵DFラインの裏のスペースでボールを持ったときには、かなりの確率でシュートを打てる状況になっているはずだからだ。

(強調筆者)


ようするに、スルーパスが通った状況ってのは、「敵のDFラインの背後にボールが送り込むことに成功した状況」なんですね。こうなれば、高確率でシュートを打てるので、シュート本数とスルーパスの成功本数に相関性がでるのは当たり前なんです。得点もしかりです。「敵のDFラインの背後にボールが送り込むことに成功した状況」であれば、点をいれやすいのは当たり前。この「裏のスペース」の攻防はサッカーの戦術において、きわめて重要になります。


というわけで、スルーパスの成功本数は、チームの得点と密接に繋がってきます。2008年と2009年のデータだと、スルーパスが成功してるのに全然得点できないと2009浦和という例外はあるのですが、他のチームは軒並み、スルーパスが通れば点が取れるし、通せないようだと点が取れないチームです。


この為、スルーパスを通せる選手というのは、当たり前ですが、とても良い選手です。スルーパスの成功本数のランキングを見れば、それがすぐわかります。


2009 J1 スルーパスランキング

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2008J1 スルーパスランキング

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2009 J2 スルーパスランキング

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2008 J2 スルーパスランキング

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キャプですけど、早々たる面々が並んでますよね。A代表クラスの選手と優良外人ばかりです。J2でも、ほとんどがクラブのエースクラスです。


で、すぐに分かることもあります。つまり、J1ではケンゴ、ジュニーニョ、J2では香川とアジエル、リャンヨンギがスルーパスにおいてズバ抜けた成績を残しているってことです。ああ、すいません、僕はベルマーレサポですよ。ええすいませんね。でも、アジエルの自慢をさせてもらいます。湘南の太陽アジエル。彼は、湘南のエースでした。王様です。彼がいないとベルマーレは点とれないんです。J1昇格時に怪我してシーズン棒に振った時は、それだけで絶望したし、退団した時には涙にくれました。ベルマーレはアジエルがいないと駄目なんです。点とれないんですよ。全盛期アジエルなんて、自分で点とれて、ドリブル出来て、スルーパスで相手の守備を切り裂いてと、本当に凄かった。ベルマーレに在籍し続けてくれたことが奇跡ってプレーヤーです。そりゃ、最近は加齢と怪我で、衰えてきてたのは事実ですけどね。でも、それでも並外れた選手なんです。なんで退団させちゃったの・・・・にくい!貧乏がにくい!!


繰り返しますが、攻撃において、戦術的に目標となるのは「敵DFラインの背後にボールを送り込む」ことです。そして、それはスルーパスの成功数という形でデータに残ります。スルーパスが出せる選手は、当たり前だけど良い選手だし、スルーパスが沢山通せる選手は、ぜっっっっっったああああああああああああああいに出しちゃ行けません。スーパーなチャンスメーカーであり、彼らがいるから点が取れる。違いが作れる選手なんです。浦和はポンテをだすべきじゃなかったと思うんですよね。もっとも、マルシオと柏木でなんとかなると思ったのしれないけど、見事に使いこなせず。どうなってるのあそこ。


あと、ケンゴと遠藤のスルーパスの本数であったり、成功率は当たり前ですけど目を引きます。しかし、それよりも、大事な事ですが、ジュニーニョのスルーパスの本数!!彼は、ストライカーでありながら、チャンスメーカーでもあるんです。安定してシーズン50本のスルーパスを通せる選手で、これはケンゴや遠藤クラスの数字です。だから、ジュニーニョって、アシストの数も毎年のように多いです。ジュニの話は、また後でしますが、川崎の得点は、ケンゴ&ジュニーニョボーナスというべきものが乗っていて、大概、この二人が違いを創り出し、あとは他の選手が決めるだけってのがよくあります。ぶっちゃけ、フロンターレが平均的なJリーグのチームより毎年、点が取れているのは、この二人のおかげです。


あと、2009年のJ2の話もしましょう。この年のセレッソの攻撃力は異常でした。シーズン100得点とか笑えないマジで。ちなみに、この年のJ2における平均チーム得点は64点です。で、その原動力になったのが、香川と乾のコンビであることに間違いはなく、彼らだけで47点取ってます。しかも、彼ら二人で228本のスルーパスを通してます。セレッソの2008年におけるスルーパスの成功本数は460本で、リーグ一位でしたが、ほぼ乾と香川で平均以上を稼ぎ出したと言っていいです。ちなみにリーグ平均は276本でした。こいつらチート。どっちも海外行ってしまいましたが、シュート数、ドリブル成功回数、スルーパス成功本数といった、得点と相関性が高いデータで、彼ら二人はズバ抜けた数値を残しており、まぁ、順当に海外だねという感じです。乾は2010年、J1でシュートは打つものの、得点取れずに苦しんでましたが、良い選手であることにかわりはありませんでした。こういっちゃなんですが、乾と香川とマルチネスがそれだけでスルーパスを270本程度期待できるんで、J2中位以上のチームなら、どこでもJ2昇格できるんじゃないかと思った位で。



得点とドリブルの相関性

さてJ1においては、ドリブル成功数が得点数とかなりの相関をもっていて、無視できません。J2だと、そうでもないのですが。シュートとドリブルの成功数には、J1では0.7以上の強い相関があり、これ、絶対に無視できない数値です。


ただし、これにも、相関関係と因果関係は別という事がいえます。ドリブル成功すれば点が入るなら、とにかく全員にドリブルさせればいい。でも、相手が陣形をがっちり組んでる所にドリブルで突っ込んでも得点なんて入るわけがありません。


勿論、ドリブルが、そのまま「敵のDFラインの背後にボールが送り込むことに成功した状況」に結びつく事もあります。つまり、ウィングが、相手のSBを突破した状況や、トップ下が2ライン間などでボールを持って前を向き、ドリブルで相手のCBを突破した状況です。このケースでは、ドリブル突破によって、「敵のDFラインの背後にボールが送り込むことに成功した状況」になるので、ドリブルは極めて有効になります。


ドリブルってのは扱いが難しいです。指導者によっては嫌う人もいますが、しかし、これ、レベルが高くなると、絶対に必要になるスキルです。ちょっとドルトムントを例に出しましょう。


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これは以前に使ったキャプですが、もう一度。ここで注目して欲しいのは、二枚目以降の香川の動きです。これはフライブルグ戦の奴ですが、香川がサイドでボールを受けた時のシーンからです。この時、SBが香川のチェックに出てくるんですけど、こういう時にはSBとCBの間にスペースが生じます。そのため、ここでは相手のボランチが一枚、SBとCBの間のスペースを埋めています。ですが、ここで香川は、一度ドリブルを中央に入れます。この動きで、相手のボランチを前に引っ張り出して、SBとCBの間にスペースを作ってるわけです。そして、その後に、香川はギュンドアンにパスを入れ、自分はそのスペースに入って裏に飛び出しました。ギュンドアンは、そこで香川にワンタッチでスルーパスをいれ、香川がそのパスを受けて、レバンドフスキーにアシストを決めたシーンです。このシーンで、香川の中央へのドリブルは、極めて重要な役目を果たしています。これを入れていなければ、相手のボランチに捕まっていたでしょう。


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そして、もう一つ。これも前に解説したキャプですが、ここでは、二つのドリブルが重要な役目を果たしています。最初のピシチェックのドリブルがなければ、香川はフリーでボールを受けれなかったし、ゲッツェのドリブルが無ければ、香川は間違い無く、SBとCBの間のスペースに飛び込んだ時に相手のボランチに捕まってました。ゲッツェが中央へとドリブルを開始したので、香川についてくはずのボランチは、ゲッツェに当たりに出ざるをえなくなり、ゲッツェはボランチを引きつけてからパス。そして香川があそこでフリーでボール受けれた訳です。香川についていけばゲッツェに中央に切り込まれる。ゲッツェに当たりに出れば香川がフリーになる。究極の選択をあそこで迫られたわけです。



J1ではスルーパスの成功本数とドリブルの成功数に強い相関があるんですけど、こういうシーンみてもらえば、なんでかわかると思います。J2でも2009年には、強い相関が見られるようになってきてます。強いチームってのは、ドリブルを上手に利用します。J2でも、最近は、上手なドリブルの利用ができるようになってきたのかなと。相手DFを一人抜ければ、そりゃFWが楽になるのは当然ですけど、ドリブルはいつ、どこでどう使うかも大事です。ここで、WSDの347号のチアゴとシャビのインタビューに面白い逸話があるんで、それを紹介しときます。


チアゴ 「でも例えば、シャビは司令塔としてのイメージがすごく強い選手だけど、実はペナルティエリア付近からのドリブルを仕掛けた時の成功率が、ものすごく高いってことなんかは、意外と知られていないんじゃない?」


WSD 「たしかに。それは知らなかったな。」


チアゴ 「シャビは自分に定着しつつあるその司令塔のイメージを、逆に利用することがあるんだ。ほとんどの相手は、彼がエリア付近でボールを持ったとき、真っ先にパスコースを潰しにかかる。一撃必殺のスルーパスを警戒してね。そこでシャビは、その裏をかいてドリブルを仕掛けるというわけなんだ。成功率が高いのは、それが苦し紛れのプレーではなく、事前に用意しておいた選択肢のひとつだから。ディフェンダーを欺くためには、つねに一つ先の展開を予想する必要があって、そのためには、自分がその試合のその時間帯までにどういうプレーをみせてきたか、それに対して相手はどういう対応をしてきたかをじっくり頭に叩きこんでおく必要がある。シャビはそうしたことがつねに完璧に出来ているからプレーの判断を誤ることが、他の選手に比べて極端に少ないんだ。」


シャビ 「って、コーチから教わったんだろ(笑)」


チアゴ 「ハッハッハッ、バレたか(笑)」


シャビ 「まぁ、そうするかなかったというか、俺のように高さもパワーもスピードもなく、豪快なミドルシュートが撃てるわけでもない選手がバルサで生き残るためには、そういうところで違いを創り出すしかなかったんだ。それにコーチからもレベルが上がるにつれて、選手としての差が出るのは、そういう部分だって事を聞いていたからね。どんなに強くて早い選手でも、相手が待ち構えている所にただ突っ込んでいくだけでは、ボールを失ってしまう。レオ(メッシ)が世界一の選手である理由は、だれよりも速く、巧みにボールを操れるだけではない。相手が準備している所に突っ込むと見せかけて、その逆を突いたり、逆を突くとみせかけて、敢えて狭い所に入り込んでいったりと、そうやって相手よりも先んじた頭の使い方をしているからさ。だから、だれにも予測できないし意外性のあるプレーができるんだ。」



こんな話です。興味深いのではないかと。


で、ですが、Jにおけるドリブル成功数の高い選手ですが、こうなります。


2009 J1ドリブル

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2008 J1ドリブル

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2009 j2ドリブル

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2008 J2ドリブル

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結局ですが、ここでも、際だってるのはJ1ではジュニーニョ、J2だと香川と乾、関口が目を引きますよね。A代表によばれるだけのアタッカーという感じです。ちなみに、関口なんですが、ドリブルのみならず、スルーパスの本数も多く、J2では特別な選手の一人でした。仙台において、リャンヨンギのスルーパスと関口のドリブルとスルーパスは、最大の武器であって、彼ら二人が仙台において違いを創り出すアタッカーです。難点は、二人とも、あまりシュートは打たないって事です。



サッカーの得点における知の聖杯とJリーグ最高のアタッカー


さて、ここまで、色々と話をしてきたんですが、失点における知の聖杯に関しては、たいしたことはわかりません。ただ、得点における知の聖杯は、ひどく単純です。まず、サッカーで最も評価されるゴール数とアシスト数。これは誰もが評価するし、そのまま得点に結びついてるわけだから、どうでもいいとして。


ここまで見たとおり、J1、j2ともに得点と高い相関を見せているのが、スルーパス成功本数になります。これらが、サッカーの得点における知の聖杯です。チームの年間のスルーパス成功本数なんかを予測すれば、どのくらい点を入れられるかってのが、ある程度、予測できるからです。あくまで、ある程度ですよ。完全に正確な数値をだすことはできやせん。


さて、では、こういった要素を加味した場合、2008年シーズン、2009年シーズンで最高のJリーグのアタッカーとは誰か?これは、もうおわかりでしょう。J1ではジュニーニョ、J2では香川です。どちらも、その全ての数値で、圧倒的な数値を出しています。


2009

ジュニーニョ

ゴール  17

アシスト 10

シュート数 117

スルーパス 49/97 成功率50.5%

ドリブル  127/191 成功率66.5%


2008

ジュニーニョ

ゴール 12

アシスト 11

シュート数 125

スルーパス 61/104 成功率58.7%

ドリブル 129/221 成功率58.4%



2008

香川

ゴール 16

アシスト 10

シュート数 90

スルーパス 86/130 成功率66.2%

ドリブル 98/163 成功率60.1%


2009

香川

ゴール 27

アシスト 13

シュート数 122

スルーパス 127/206 成功率61.7%

ドリブル  124/232 成功率53.4%



この二人については、スタで見ても、すぐに「他の選手と違う」ってのが分かる選手なんですが、別にスタにいかずとも、データだけでも良いくらい他の選手と違う。違い過ぎる。ゴールとアシストだけでも十分くらいなのに、それに+して、得点と相関性の高い三つのデータで、異常な数値をはじき出してます。1シーズン34試合で、100本シュートをうち、50〜90本のスルーパスを通し、100回のドリブルを成功させる選手ってのは、この二人以外にいません。ちなみに乾はJ2で香川に近づける唯一の選手でした。ゴール、アシスト、シュート単体、スルーパス単体、ドリブル単体で、彼ら二人よりも優れているって選手は何人かいます。しかし、この5つを高い次元で持ち合わせている選手は、この二人しかいません。


ここまで圧倒的だと、香川かジュニーニョがチームにいるってことは、FWを一人余分に持っているって位の違いがでます。J2セレッソとj1フロンターレは、得点数に香川ボーナス、ジュニーニョボーナスともいうべきものが載ってるわけです。彼らはチームで点とるだけでなく、明白なまでにチームの他のメンバーの得点力も上げている。こういうプレーヤーと一緒にプレーできる選手は幸運としかいいようがありません。文字通り、特別な選手なんです。




J1における得点数の予測方法


さーて、今回、最後のお題はこれでございます。サッカーにおいて、シーズン前にゴール数の予測なんて出来たらいいなあ、なんて思った事が多い人は多いんではないでしょうか。



実は、その為の簡単な方法を計算しましたんで、掲載します。


スルーパス成功数=(3.14*ゴール数)+55

ゴール数=(0.176*スルーパス成功数)+9.22


です。え、そんな単純なの?とか思う人もいるかと思いますが、ええ、こんな単純なんです。この式の意味する所を、サッカー的にいえば、「相手のDFラインの裏にボールをいれる事に成功した場合、高確率でチャンスに結びつく」という当たり前の事です。DFラインの裏を取ることは本当に大事です。何度もいいますが、これが大事。


単純すぎね?と思う人もいるかもしれません。でも、これ、きちんと計算をした上の話なんです。(最初にアップした時には計算間違いしてましたけど)計算式の話をしますが、使ったデータは、2008年のJ1のものです。2008年のJ1では、スルーパスの成功本数と得点の間に0.74という強い相関が見られました。他の年度でも、強い相関がでたんで、出た時にはビンゴッ!って叫びました。実に美味しいデータです。なんせ、スルーパスの成功数とは、つまり、「敵のDFラインの背後にボールを送り込む」なんですからね。こいつは、攻撃における最大の目標といってもよい位です。相手DFラインの裏でボールを受ける事に成功すれば、高い確率でチャンスになるのは当たり前なわけで。ただ、残念だったのは、同じく、「敵のDFラインの背後にボールを送り込む」に相当する、ドリブルによる最終ライン突破のデータがないってことです。これを加えれば、もっと正確な数値をだせたと思うんですが。あとはCKですね、これも、得点とかなりの相関があるし、セットプレーからの得点は実に多いので、なんか上手い事やれたらいいんですが。ちなみに、FKと得点の間に強い相関は見あたりませんでした。


そんなわけで、2008年度のJ1のデータを使い、回帰分析を行いました。


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で、出来たのが、このグラフで御座います。出来た計算式は以下のようなものでした。簡単な最小二乗法で出した奴ですがね。


ゴール数=(0.176*スルーパス成功数)+9.22


もちろん、2009の浦和はかなり例外的な存在でしたが。



ただ、これ、自分でやってみて、便利かなあと思ったのが、以前から、どのくらいの影響があるんだろう?って思っていた事に、一定の尺度を与えてくれたんですよね。つまり、ケンゴと遠藤って、チームの得点力をどのくらいあげてるんだろうって。


遠藤とケンゴは、大体、怪我なく大きな病気も無ければ、年間通して、50〜60本のスルーパスを成功させてます。およそ6本のスルーパス成功は、一得点にほぼ匹敵するので、この二人は、チームの得点力をおよそ8〜10点上げる貢献をしていることになります。ボランチでこの数字は相当大きな数字です。彼らは、年間4〜10点、10アシスト前後は稼ぐ選手達でFKの名手ですから、チームに与える影響はさらに大きくなります。ぶっちゃけ、ケンゴと遠藤がチームに在籍する効果は、チームの得点を+12〜16くらい上乗せしているのではないかと。で、2008年、遠藤は全然、スルーパスを成功させてないんですけど、2008年のガンバの総得点は34試合で43点という低調な数字でした。これ、丸ごと、遠藤のスルーパス分が消えたといってもいい数字です。2008年のガンバのスルーパス成功数は235本です。ちなみに、2009年は282本成功させ、そのうち48本が遠藤のものです。ガンバは、2009年、34試合で63点取ってます。スルーパス成功本数から予測される得点数は、それぞれ、2008が50点、2009が58点です。


あの年、遠藤は病気もあって、調子良くなかった時期多かったけど、まさかね・・・・



また、ジュニーニョであったり、香川のケースですが、



2009

ジュニーニョ

ゴール  17

アシスト 10

シュート数 117

スルーパス 49/97 成功率50.5%

ドリブル  127/191 成功率66.5%


2008

ジュニーニョ

ゴール 12

アシスト 11

シュート数 125

スルーパス 61/104 成功率58.7%

ドリブル 129/221 成功率58.4%



2008

香川

ゴール 16

アシスト 10

シュート数 90

スルーパス 86/130 成功率66.2%

ドリブル 98/163 成功率60.1%


2009

香川

ゴール 27

アシスト 13

シュート数 122

スルーパス 127/206 成功率61.7%

ドリブル  124/232 成功率53.4%


となっているわけですよ。ジュニは得点もアシストもそうですが、スルーパス、クロス数も多い選手なんで、ちょっと洒落になりません。さらにスルーパスを年間50〜60本通してるわけだから、それはおよぞ9〜10点分に相当するし(これにアシストも含まれているわけですけど)、ドリブル突破で裏にボールを運んでる回数も相当のはずです。ジュニーニョがいるってのは、チームに相当な影響を与えていて、フロンターレが、J1に上がって以来、常に得点数で上位だったのは当然かと。ジュニーニョ洒落にならない。まぁ、鹿島がフリーになったジュニーニョを即取りに行ったのは当然かなと。あと、川崎サポの人達は銅像どうするんでしょう。他のチームいっちゃいましたけど、ジュニの功績を考えれば、立ててもいいと思うけどな。


また、圧巻なのは香川のほうも同じで、ゴール数とアシスト数はいわずものがな。しかし、それ以上に2009の香川って、127本のスルーパスを成功させている。これ、22点分に相当する数値です。アシスト13個を抜いても、それに加えて9点には絡んでいる計算になる。2009のJ2では、スルーパスと得点の相関性が0.6くらいなんですが、それにしたってこれは・・・・。で、それに加えて、ドリブルも124回成功させている。この内、いくつが、相手の最終ラインを突破してるのかが集計できないのですが、これも相当なもんでしょう。やはり異常です。普通にこいつもセレッソで銅像モンです。


ちなみに、2009年の浦和がいかに異常であったかという話なんですが、これも図にするとわかりやすいんですけど


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こいつです。凄いはずれっぷりです。恐いね。フィンケは何を間違ったんでしょうか。FWがみんなで造反でもしたんでしょうかね。あんだけスルーパス成功させてたら、どう考えても点をもっと取れそうなものですけども。もう2年前の話なんで、よく覚えてないや。あと、この年は大分も、かなりスルーパス成功本数と得点の間に開きがあります。


良い選手とは何か

さて、ですが、ここまで色々と述べてきたわけですが、ここからは良い選手、つまり、攻撃で違いを作り出せる選手についてです。攻撃で、違いを作り出すとは、「相手のDFラインの裏にボールを持ち込める選手」です。これが一番、決定的に、得点に関わってくる。


そのために有効な手段とは、サッカーでは、スルーパス、ドリブルによる最終ライン突破、コンビネーションプレーになります。


攻撃で違いを作り出す選手とは、結局、スピードがあってドリブル突破が得意なサイドアタッカー、ドリブルからスルーパスが通せるトップ下、中盤から一撃必殺のパスを通せるパサー、そして連携したコンビネーションが出来る組織です。あとは、きちんと裏にだされたボールをゴールに押し込めるFWですね。はい。結局、どれも、当たり前の話しかでないわけです。


あとは、数字に強い人が色々といじってみてくださいという話


そろそろ眠くなってきたんで〆に入ります。当たり前ですけど、今回の話は、野球におけるXR27ほど精度の高い得点予想ツールじゃありません。とくにセットプレーとドリブルによる最終ラインの突破、コンビネーションプレーを加味できてない所が痛い。


そんなわけで、だれか数字に強い人が、頑張って、もっといい計算方法でも考えてみてください。それと、失点数に関しては、データの集計方法をより詳細にしてみないとどうにもならないです。そもそも被シュート数に強い相関が出なかったのが本当に参った。そもそも、相手が苦し紛れのミドルシュートしか打てないような状況を作ってるチームの場合、被シュート数多いのに、失点少ないとか当然のように出るわけだし。


ちなみに、得点と相関性の強いデータは、シュート数、スルーパス成功本数、ドリブル成功数(2008、2009J1のみ)となります。相関性がかなりあるのは、クロスの成功本数、CKとなります。ついでに、スルーパスとドリブル成功数の間にも強い相関があります。


なわけで、あとは数字に強くてエライ人、よろしく。僕は、このエントリ書いて力尽きました。

こんさこんさ 2012/01/16 08:50 サッカーのゴールのxx割はサイド攻撃(クロス?)から生まれるとかいう話なかったでしたっけ?記憶があやふやですが、「カウンターから」だったかも。。もしサイド攻撃から生まれる得点が多いのであれば、スルーパスは中央からの攻撃なので、矛盾するような気もします。まあサイド攻撃の定義なのかもしれませんが。最後が中央からのスルーパスでも攻め始めがサイドからであればサイド攻撃という定義であれば。
あと、攻撃側のKPIがスルーパス成功回数なのであれば、防御側のKPIはスルーパス成功回数を減らすことにありそうですね。そのまま考えると、パス出し手のDFは「楽にパス出させないようにするポジショニングができたか」、受け手のDFは「フリーでパス受けさせないポジショニングができたか」とか対象DFも基準も曖昧なものになってしまいますが。。

GlobalcyclesGlobalcycles 2012/01/16 10:57 面白い分析です。本当はOPTAのデータとか欲しいところですけど手元で取れるデータでもいくらでも解析できますよね。

で、コメント的なものを数点。
(1)まず良い正相関を示しているウラへのパス成功率とゴール数ですが、これを逆に使うことによってDFの評価方法の一部になる可能性があります。被スルーパス成功率(要はDFが相手に与えたスルーパス数)と言ったら良いんですかね、まあ勿論相関係数が0.75なので説明変量は概ね50-60%程度となり、その他の要因も後半分弱はあるのですが、逆に捉えるとそのままの指標になりうると思います。

(2)各種ランキングですが、ソートの仕方がまずいのでは?スルーパスやドリブル総数でソートしていませんか?これは成功数および成功率でソートして評価すべきでは?

(3)あと細かいですが相関係数は小数点以下3桁で十分ですね、それ以下は有効数字的に意味がありません。

自分はサイエンティストで楽しいんでそれベースで子供にサッカーを教えていますが、手軽なところで、即ちパス成功率がそのままチームや個人の調子にかなり相関することが最近判明しました(当然っちゃー当然なんですが)。ビデオ見ながらカウントしていけば簡単に解析出来るので重宝しています。これからの時代は統計解析だとマイクロソフトも言ってますし。

またのポスト楽しみにしています。

がすがす 2012/01/16 22:10 @こんさ
おそらく矛盾はしないでしょう。ここでいうスルーパスは、スルーパスから直接GKと1対1になったものだけではなく、DFラインの裏へ出たパス全体を指すはずです。つまりトップ下やボランチからウイングへスルーパスが出て、ウイングが折り返したようなものも含まれると思います。このようなプレーは一般的に中央突破とは見なされませんよね。

これも推測ですが、クロス成功数が得点とあまり相関していない理由は、攻撃が手詰まりになったりプレスが厳しかったときに行われる、アーリークロスという名の単なる放り込みが集計されているからではないでしょうか。サイド攻撃時に得点へ繋がりやすいとされる、深く切り込んでからのマイナスのクロスなどは、結局ドリブルに成功して相手をかわすか、上記のようなサイドへのスルーパスから上がるわけで、サイド攻撃自体がドリブル数やスルーパス数と大きく関係していると考えられます。

@Globalcycles
こんささんの「防御側のKPIはスルーパス成功回数を減らす」というのもそうなのですが、被スルーパス成功率(成功数)は重要な指標となりにくそうです。というのも、最も簡単なスルーパスを防ぐ方法は裏のスペースをなくすこと、つまりベタ引きすることです。ベタ引きすると高い位置でボールを奪うことができなくなり、ショートカウンターの機会が減りますし、被シュート数も被CK数も自陣深くでの敵FK数も増えることが予想されます。また、被スルーパスはボランチ、アンカーがバイタルでどれだけ上手く守備をしているかに左右されます。よってこの数値はチーム全体の守備能力や守備戦術を理解する役には立つでしょうが、選手の評価には難しいのではと思います。

nobionobio 2012/01/17 02:49 「偏差が小さいことが重要」って理屈が成り立つのは、「勝つときは大勝、負けるときは僅差負け」という場合だけじゃないですか? 落合政権下の中日ドラゴンズなんて、「いつも勝つときは1点差で勝ち、たまに負ける試合は15対ゼロで負ける」というパターンで、年間好成績を続けたですよ。

nobionobio 2012/01/17 02:53 「勝つときは僅差、負けるときは大敗」というチームは、得失点差がマイナスでも優勝したりします。

jukuin2000jukuin2000 2012/01/18 17:40 FK は「ゴールからの距離が○m 以内の直接FK」とかに限定すれば得点と相関がありそうな気がしますね。以前そういうツールを開発していたので、そういうデータを持っているチームはあると思います。

あと、現代サッカーではラインをべったりさげているチームはありませんから、スルーパスとの相関がうまくとれていいですけど、スルーパスを通されないくらいべったりさげているチームがいると、また変わってきてしまいそうですね。

とはいえ、これを見て「ラインべったり下げれば失点減らせる!」って思ってしまうのは、因果関係と相関関係の取り違えなのでしょうね。

とても楽しく拝見させて頂きました。ありがとうございます。

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2012-01-11

[]2005年のオフサイドルールの改正とモダンサッカー 2005年のオフサイドルールの改正とモダンサッカーを含むブックマーク

というわけで、今日は割と元気なんで、ブログを更新致します。内容は、昨日いったモダンサッカーの話です。


なんですが、この話をする際にどこから始めるかは、ちょっと迷ったんですけど、やはり現代のサッカーと、それ以前を区別する際にキーになるのはプレッシングになります。プレッシング、つまり、スペースの減少は、モダンフットボールの特徴です。ただし、サッカーだけでなく、他の物事でも同じように、プレッシング自体が普及し始めた時期には、各国で差があります。最初にプレッシングをサッカーに取り入れた人物は、おそらく、ディナモ・キエフを率いたヴィクトル・マスロフであり、彼がモダンサッカーの創始者とも言えるわけです。(多分ね。僕が知ってる限り、最初にプレッシングを始めたのはマスロフ)


その後、ミケルスのアヤックス、サッキのミランといったプレッシングを取り入れて大成功を収めたチームが続き、ドイツみたいなマンマークの帝国も90年代にはいって、その膝を折り、プレッシングが導入されはじめます。



ここで、ジョナサン・ウィルソンの「サッカー戦術の歴史」のP285から、ちょいと、マリーニョ・ペレスの言葉を引用します。当時、マリーニョは、1974年にミケルスのバルサに移籍して、ミケルスのサッカーに適応するのに四苦八苦していました。

「私がバルセロナに加入すると、ミケルスはセンターバックが押し上げてオフサイドラインを作ることを要求した。ブラジルではそういうものはドンキー(間抜け)ラインと呼ばれていた。馬鹿げていると思われていたからだ。理屈としては、相手がディフェンダーを一人抜けば、もう誰も残っていないことになる。」


「クライフが私に言ったのは、オランダ人は広いピッチではブラジル人やアルゼンチン人のように非常に高いスキルの相手とは勝負できないということだった。」


「オランダの選手達は、スペースを減らして全員を狭い帯の中に閉じ込めたいと考えた。オフサイド・トラップの理屈は試合を狭い所に押し込む所から生まれている。これは私にとって目新しい考え方だった。ブラジルでは、チップキックでボールをラインの向こう側に出して誰かが抜け出せばオフサイド・トラップを敗れると思われているが、実際には時間がないのでそういうわけにはいかない。」


「ある日の練習中に、私がラインを押し上げたら四人か五人がオフサイドになった。うれしかったよ。私にとっては目新しいことで、難しいとおもっていたからね。だが、ミケルスが私に怒鳴りつけてきた。彼が次に我々に求めたのは、相手にはオフサイドポジションでゲームに加われない選手がいるのだから、ボールを持っている敵の選手を味方の余っている選手がチャージすることだった。こうすることでオフサイドは攻撃の手段になる。こういう形でボールを奪った時、ももチャンスを作る事が出来なければ、ディフェンス陣は後ろに下がってピッチを広くする。すべてはスペース次第なんだ。」


というのがあります。


プレッシングの導入による時間とスペースの減少は、モダンサッカーの特徴であり、と、同時に、マンマーク時代の花形であった偉大な10番の時代の終焉でもありました。


現在のメッシと、1986年のワールドカップ・メキシコ大会を制する立役者となったディエゴ・マラドーナとを比較したがるアルゼンチンの人々は少なくない。そういう人たちは80年代のセリエAで、マラドーナのナポリがアッリーゴ・サッキ率いるミランに0−5で敗れた試合を思い出すべきである。この試合後、マラドーナは「全くボールに触れなかった。これほど理不尽さを感じた試合は初めてだ」と語っていた。


■メッシには80年代のマラドーナと同じことが起こっている



サッキがマラドーナ対策として、プレッシングを生み出したのは、割と有名な話で、wikipediaのアリゴ・サッキの項目から引用しますが、


雑誌Numberの取材で、必要に迫られて作った戦術だと発言している。

強いチームを作り上げるべく、サッキがベルルスコーニに依頼したことは、選手として最盛期を迎えていたディエゴ・マラドーナの獲得だった。だが、ナポリが手放すわけもなく獲得は叶わず、それならば彼を抑え込む戦術が必要だと作り上げた戦術。


【初期】

まず所々の局面でドリブルで抜かれないよう距離を保って取り囲むという戦術だったが、マラドーナはピッチを縦横に広く使う展開力に優れたものを持っていたので、抜かれないよう遠巻きに取り囲むという戦術はすぐに修正される。


【中期】

パスを出せないよう前回より速く近距離で取り囲むという戦術になったが、素早い判断力を持ち合わせていたマラドーナはワンタッチで味方と上手く連携し、プレスを仕掛ける選手を器用に操り数的優位を作り出すゲームメイクをしてしまう。


【完成】

それに対して行った最終的な修正が、マラドーナを試合中にボールに触らせないよう第1のボールホルダーから全体にかけてプレスをかけ、小さなエリアを作るというものだった。これを徹底して詰めることで、全体的に前掛かりになった状態から横パスを意図的に狙い、高い位置でのショートカウンターを発生させることが可能となる。


アリゴ・サッキ


こうしたプレッシングの戦術は、多くの監督によって改良が施され、洗練されていきました。結果として、プレッシングは、現在では、ほぼ、全てのチームで活用されるスタンダートな戦術となっています。


が、その副作用として、まず消えていったのがマラドーナに代表されるようなファンタジスタ。偉大な10番の選手達は、サッキの442が広まるにつれて、居場所を失っていきました。バッジョがアリゴ・サッキから冷遇されていたのは多くの人の記憶に未だ残っていると思いますが、バッジョの辞書にプレッシングなんて言葉はありませんでした。


プレッシングの発達と共に、サッカーはよりフィジカルよりになっていきます。かつて、中盤を支配したテクニシャン達は、徐々に消え去っていき、代わりに、より強靱でボール奪取能力の高い選手の重要性が高まる事になりました。これが、1980年代から2000年あたりまでの流れです。



2005年のオフサイドルールの改定


しかし、こういった流れを止める事になった、大きな出来事が近年ありました。それが2005年のオフサイドルールの改定です。


この事について、先にも取り上げたジョナサン・ウィルソンが記事を書いてます。


The Question: Why is the modern offside law a work of genius?


英語ですが、こちらの記事。日本語訳は、「2005年のオフサイドルールの変更がもたらす意味について」にまとめられています。


しかしもっとも根源的な変更が起こったのは2005年であり、このルール変更によって、最初にオフサイドが制定されてから142年後、ついにオフサイドは正しく解釈されるようになったようだ。まず、ボールを触っても問題のない身体部位が最後尾から2番目のディフェンダーを越えていれば、その選手はオフサイドであると明確に規定された。これは現実的には確認不可能だ。たとえば上腕とか胴体とかがディフェンダーの後ろから見えた、などという判断を線審が一瞬でできるはずがない。そうではなくて、この変更によって、疑いようのないくらいはるかに攻撃側に有利なものになったということが重要なのだ。


さらに重要なのは、関与という言葉の説明だ。「プレーへの関与とは、チームメイトがパス・ないし接触したボールをプレーないし接触することである。」その後修正が行われ、「オフサイドの位置にいる選手は、他のオンサイドの位置にいるチームメイトがボールをプレーする機会を持たない場合、主審の判断により、ボールをプレーまたは接触する前にオフサイドと見なされる」とはっきりと規定された。


「対戦相手がプレーに参加し、身体の接触の可能性があると主審が判断する場合、オフサイドの位置にいる選手は相手に関与したとしてオフサイドとされる。」


だからオフサイドとなるためには、選手はボールに触れるか、対戦相手と身体的接触の可能性がある位置にいる必要がある。

決定的なのは、相手フォワードをオフサイドポジションにすることができると考えてディフェンダーが一歩前に上がったとしても、そのフォワードを反則とするにはもはや不十分になってしまったということだ。オフサイドの位置にいるチームメイトから離れたところでボールをキープしようとするようなかしこい相手に対しては、オフサイドトラップが有効ではなくなってしまったということを意味しているのだ。


このことは数字がよく物語っている。オプタ社のスタッツによればプレミアリーグの97−98シーズンでは1ゲームあたり7.8のオフサイドがあったが、05−06シーズンでは6.3と急激に減少した。この新規則が施行されて以来オフサイドは減少し続け、今シーズンでは4.8にとどまっている。


ちょっと引用の引用になりますが、自分で翻訳するのはめんどいので、このままで。2005年のオフサイドルールの改正は、圧倒的に攻撃側に有利なものとなりました。「オフサイドの位置にいるチームメイトから離れたところでボールをキープしようとするようなかしこい相手に対しては、オフサイドトラップが有効ではなくなってしまった」からです。


この結果として、ルール改正以降、守備戦術に変化が起こりました。この部分は、アンチェロッティが、著書「アンチェロッティの戦術ノート」で述べているので、それをまんま引用します。


ゾーンディフェンスを採用するすべてのDFラインに共通する基本的な振る舞いは、敵のボールホルダーに味方のプレッシャーがかかっており前方にパスが出せない時(ボールが「クローズ」な時)にはラインを高く保って陣形をコンパクトに保ち、中盤との間隔を狭める、プレッシャーがかかっていない時(ボールが「オープン」な時)には、敵FWの「裏」を狙い動きを先取りしてリトリート(後退)し、最も危険な裏のスペースへのパスを消す、というもの。したがって、状況に合わせて常にラインを上下動させ、的確な高さにコントロールするという事が重要になる。これは言い換えれば、相手の次のプレーを読みそれに先んじて動くということだ。


オフサイドの解釈が変更になり、プレーに直接関わっていない限りオフサイドポジションにいてもオフサイドを取られないルールになってからは、常に最終ラインを高く保つことが非常に困難になった。すでに見たとおり、FWの飛び出しをおとしにした後タイミングをずらして2列目からMFが走り込み、そこにスルーパスを合わせるとなど、このルールを利用した組織的な攻撃が広まって、オフサイドトラップを外されることが多くなっているからだ。したがって現在では、ボールが「オープン」になるとDFラインは安全第一でリトリートし、まず裏のスペースを消すという守り方が完全に主流になっている


ちょっと、このオフサイドルールの改正を利用した攻撃の例を日本のU22の奴で紹介しますが、


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こういうモノです。まず、U22のゲームメーカー、扇原がボールをもちます。ここで、ボールは「オープン」な状況で、裏へのパスが出せる状況です。そこで、鹿島の大迫が裏へのパスを要求します。二枚目ですね。裏を指さしてます。それをみたシリアのDFは、安全第一でリトリートします。しかし、大迫の狙いは、裏へのパスでなく、ここでは、相手のDFラインを下げる事でした。大迫は、裏へと抜け出すのではなく、下がってボールを受けます。シリアのDFはリトリートしてしまったので、大迫にここでフリーでボールを持たれることになりました。そして、大迫が前を向くと、2列目のアタッカーが待ってましたといわんばかりに、裏へとスプリントします。ボールはなりませんでしたが、いい攻撃でした。



モダンサッカーとメタの変遷

で、ここからが、今回の記事の主なネタになるんですが、2005年のオフサイドルールの改正以降、ラインを高く保つのが難しくなったのは、ここまでで分かっていただけたかと思います。


この改正自体は、W杯などで、どんどん、一試合あたりの平均得点数が減り、サッカーからスペクタクルな要素が減ってしまった事に対する反動みたいなもんがあり、これ以降、もっと点が入るようになると期待されたんですが、そうもいきませんでした。


なぜなら、ボールが「オープン」になったら、まずリトリートって守備戦術が主流になっちまったからです。


結果として、前からプレスにいくのでなく、低い位置で陣形を整えてから、プレスを開始するチームが主流になりました(PA手前の5〜15メートルくらいが最終ライン)。これはローラインプレッシングと呼ばれます。ちなみに、どんな相手だろうと、敵陣の高い位置からプレスを開始するチームは、欧州でもバルセロナとドルトムントくらいで、他のチームは相手に応じて、時間帯を決めてやるのが普通です。こっちはハイラインプレッシングと呼ばれます。


結果として、ですが、このオフサイドルールの変更によって、すぐに国際試合での得点数が伸び始めるってことはありませんでした。単にハイラインプレスをやるチームが減って、ローラインプレスが主流になっただけなんですね


ただ、時間がたつにつれて、影響が出始めました。


まず、ボールがオープンになったら、まずリトリートってのが主流になった事から、ボールがオープンになった場合すぐに裏に出すのでなく、相手のラインを一端下げ、MFとDFの間を広げて、そこでボールを受けて、裏へ走り込む2列目にパスを出す戦術が編み出されはじめました。FWの裏を狙う動きからのポストプレーが代表例ですが、他にも多数、似たような戦術が生み出され始めます。


こういった攻撃戦術は、「相手の最終ラインがボールが「オープン」になったらまず下がる」という守備戦術の逆手を取ったやり方です。だって、後方でボールが「オープン」な状況を作れば、相手の陣形は間延びし、味方の中盤には攻略すべきスペースが無数にできることになる訳だから。


その結果としてですが、サッキの時代には、25〜30メートルにまで圧縮されていたプレーエリアは広がる一方で、今では4〜50メートルにまで広がっています。陣形をコンパクトに保つことが難しくなったんです。その恩恵を受けたのが、バルセロナとスペインのようなチームで、小さいが技術のあるMFを多数揃えたチームでした。


後方の選手、つまり、中盤の底にゲームメーカーが配置されるようになり、CBやGKの足下が重要になったのは、まさにここにも原因があるんですけど、ここでは、ボールが「オープン」になりやすいんですね。そして、一端、中盤の底のゲームメーカーや、「繋げる」CBの所でボールがオープンな状況を作れば、相手の最終ラインが下がるか、相手の守備ブロックの中からDFが出てこざるをえない為、味方の中盤の為のスペースを作ることが出来る。


こうした攻撃戦術の変化に合わせて、守備戦術にも変化が起きました。まず、ボランチの前のスペースのケアの為、トップ下やセカンドトップの守備が必要不可欠になりました。同時に、繋げるCBや中盤の底のゲームメーカーを潰すため、CFが守備に駆り出されるのも、珍しくなくなりました。


つまり、2005年以降、9枚以上での守備がより必要な時代に突入したんです。と、同時に、引いて守るチームが増え、中盤にスペースが広がった事から、再び、小柄なテクニシャンが活躍できる下地が出来ました。


そして、昨日の記事の話にもなるんですけど、そういった自陣で人数かけて守るチームが増えた事から、引いて人数かけて守るチームへの対策として、ゾーンの隙間を攻略する事が重要になりました。ボランチの間であったり、SBとCBの間であったりです。結果として起こったのが、セスク、メッシ、イニエスタ、エジル、ミューラー、香川、ゲッツェのようなアタッカーの台頭です。彼らはピッチの幅使いつつ、ゾーンの隙間に入り込んで相手を攻略する能力に長けています。


ジョナサン・ウィルソンの言葉を借りれば、

オフサイドトラップをやめさせれば深く守ることになり、中央の有効なプレーエリアは広がることになる(だから3バンドのフォーメーションから4バンドのフォーメーション表記に変化していったのだ)。この結果選手の身体的な大きさという問題は小さくなり、技術が再び重要になりつつある。チャンピオンズリーグでのバルセロナの優勝とユーロ2008でのスペインの成功はどちらも小さいが技術のあるミッドフィールダーによってもたらされた。でも彼らは二三十年前には絶滅したと思われていた人種だったのだ。

現代のオフサイドルールは十分な評価がなされないままだけれど、かつてない美しいフットボールを生み出す素地を生み出したのは、このルール制定なのだ。


こういう事です。ちょっと付け加えると、2005年のオフサイドルールの改正以降に起こったのは、守備ではローラインプレッシングが完全に主流になったこと、攻撃面ではボールを繋げる最終ライン、中盤の底に配置されたゲームメーカー、ゾーンの隙間で受ける能力の高いアタッカーの台頭です。


ただし、思わぬ副作用もありました。何度も書いてきましたが、よりいっそう、FWの守備参加が必要とされる時代に突入したんです。守備時には、陣形をコンパクトに保つ為、また、引いて守るのであれば、相手のゲームメーカーや繋げるCBをゲームから追い出す為、より一層の守備時の献身性が求められる時代になっています。


そのため、FWの献身性は重要な要素となっており、それが出来ないようだと、去年のクラシコじゃないですけど、エジルのような傑出した能力の持ち主であってもスタメンから外されるなんて事が起こるようにもなりました。


今の所、次に何が起こるかを予測するとなると、「ゾーンの隙間で受けるのに長けたアタッカー達を如何にして封じ込めるか」って話になります。彼らはローラインプレッシングの破壊者であり、現状だと、彼らを抑えきれなくなってきている。ようするにバルサ対策なわけですけど、前からいってボール運びを完全に破壊するか、あるいはマンツーマンの復活かとか、身も蓋もない10人守備の人海戦術とか、色々と思う所はありますが、それが次の時代を形作るんじゃないかと。


今日はそんな所で。

MarioMario 2012/01/14 20:50 60年代後半のマスロフ/ディナモキエフは、J.ウイルソンの「ピラミッド」で書かれていました。 なかなか映像が見つからず残念です。 何処かにありませんでしょうかね。

634634 2012/01/22 12:47 左SBに「長友」はありかもしれない。

DPDP 2012/01/31 14:08 オフサイドルール改正後に3バックで成功したヨーロッパのチームってあるんでしょうか?

ideapineideapine 2012/06/14 12:36 これは重要な指摘すぎますね。
とてもためになりました。
ゴールから逆算されたメタの部分でプレイヤーがどう動く必要性に直面してるのかがなんとなくわかってきた気がします。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/pal-9999/20120111

2012-01-09

[]CWC決勝などから考えるサッカーにおけるモダン戦術の潮流について  CWC決勝などから考えるサッカーにおけるモダン戦術の潮流について を含むブックマーク

えー、皆様、空けましておめでとうございます。本当に更新が空いちゃいましたが、久々のブログ更新でございます。内容は、バルサ対サントスの話になります。


内容的には試合後するやろうと思っていたんですが、やたらと空いちゃいました。理由はブログさぼってたからです。うはは。


で、なんですけど、今回の試合は、バルサの圧勝であった上に、もうそこいらで、レビューの記事も出てるので、もう二番煎じどころか222番煎じくらいなんですが、個人的に気になった事があったんで、そこを重点的にお話します。


その前にバルサというチームの特殊性と得意のプレス回避について

で、サントス戦の前に、バルサというチームについて。以前の記事でも触れましたが、バルサというチームの特徴は、最終ラインからボールを細かく繋いでいくビルドアップしかやらないって所です。ロングボール蹴ってセカンドボール拾う戦術は使いません。


通常、こういったサッカーをやるチームは、組織されたハイラインプレスに弱いと考えられています。自陣内のパス回しでミスがあった場合には、そこから一気にピンチになるからです。なんで、相手が組織だったハイラインプレスをかけてきたら、普通はロングボールを使ってプレス回避をするチームが多い訳です。(それが普通なんで、FWには、ボールを収められる長身選手が使われる傾向があるんですな。ロングボールの的として。)


この間のバルサ対レアル、通称エル・クラシコでは、開始数分で、まさに、ここにミスが出ました。バルサのGKのビクトル・バルデスのパスミスから、バルサがレアルに先制を許してしまったんですね。


普通のチームは、こういうミスがでると、怖がってGKがロングボールを蹴ってしまうようになります。ただ、やっぱりバルサはバルサだったわけで。最初のミス以降も、バルサは、ひたすら繋いでレアルのプレス回避をし続けました。


エル・クラシコにおける、バルサのハイラインプレスの回避方法は以下のような形になります。


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こんな形です。まず、レアルはラインを上げ、バルサの最終ラインまで執拗にプレスをかけてきました。それに対して、バルサが行ったプレス回避がこの形です。つまり、ピケとアビダルゴールラインぎりぎりまで下げ、アビダル、ピケ、バルデスの三人で数的優位を形成。この三人で、ディマリアとベンゼマのプレスを回避し、円で囲った数的優位が生じている中盤中央のエリアにボールを入れて行く形です。


これが今回のバルサのハイラインプレス回避の手法です。レアルは、CB二人が最終ラインから出てこなかったので、この形で中盤と最終ラインで数的有利を形成し、レアルのプレスを無効化させていました。


ちょいとキャプでやりますが、


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このシーンが象徴的ですが、レアルがハイラインプレスをかけた来た場合のピケのポジショニングに注目してください。ゴールラインぎりぎりの所まで下がってボールを受けています。あそこまで下がるのは、ベンゼマを前に釣り出す為です。まず、ベンゼマを前に釣りだし、レアルの陣形を出来るだけ間延びさせようとしているわけです。


レアルが、これに乗ってしまうとレアルの陣形は間延びさせられ、バルサの中盤には攻略すべきスペースが生まれます。

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そして、これが次のシーン。ベンゼマのプレスを外された事によって、レアルの守備陣が次々と崩れ始めます。まず、エジルが自分のマークであるブスケツを捨ててピケに当たりに出てます。また、シャビがボールを受けに下がって来たので、それのマークでアロンソが前に引っ張りだされています。結果として、ブスケツがフリーになり、アロンソのポジションがガラ空きになってしまうわけですね。


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で、ここでピケが選択したのは、前に張っていたダニ・アウベスへのフィード。アウベスはボールを受けると、シャビにボールを落とします。この時、アウベスをマルセロとアロンソで挟み込めればボール取れたのですが、アロンソは、シャビに釣られて前に出て行ってしまっていたので、それが出来ませんでした。


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で、その後の流れはこうなりました。シャビ、セスク、サンチェスへとパスが繋がり、プレスを完全に外されてしまったわけです。この時、レアルの守備の問題点が幾つか。つまり、左SBのマルセロの戻りが遅いのと、右SBのコエントランとCBの間に広大なスペースが生じていること。

この時は、マルセロの戻りが遅かったので、メッシがフリーになっており、そこにクロスをだされたのですが、長すぎたので、カシージャスにキャッチされました。


このようにバルサってチームは、どんな時でも、最終ラインから繋いでいくスタイルだけは崩しません。この部分はCWC決勝でも、何もかわりませんでした。


ちょっと寄り道しますが、レアルの守備の問題点の話

この試合というか、その前のスーパーカップでのバルサ対レアルや、去年のクラシコから、気になってるんですけど、レアルの守備方法は、かなりバルサに研究されてる感じです。モウリーニョがバルサを研究しているのと同じくらい、グアルディオラとバルサは、レアルを研究していて、お互いに相手の穴を突いてきてます。


で、モウリーニョのレアルの守備上の問題点なんですが、SBとCBの間のスペースが、しばしば空いてしまうんですね。特に狙われているのが左SBのマルセロで、マルセロって、カバーに若干、難がある選手です。


4バックのSBは対面の相手に抜かれないのは当然として、その上で、中央のカバーもしないといけません。けど、マルセロは、中央へのカバーが若干ですが遅い。そのため、SBとCBの間にスペースが頻繁に生じてるんです。バルサじゃなきゃ、問題ないかもしれない穴ですが、バルサは見逃してくれません。キャプでやりますが、


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スーパーカップの時のレアルの失点シーンですけど、ピケからサイドに張ってたセスクにロングパスを飛ばされ、左SBのマルセロをサイドに引っ張り出されてます。この時のポジショニングは、まさに、SBとCBの間のスペース狙いで、ダニ・アウベスが、そこを狙ってポジショニングしてます。そして、セスクは、中央のメッシに一度入れます。これで、CBを引っ張り出し、SBとCBの間のスペースを更に広げ、メッシはワンタッチで裏へのスルーパス。ダニアウベスが飛び出して、それを受け、中央のメッシにクロスを入れて、メッシが三点目をたたき込み、勝負を決めました。


これ、去年のクラシコからそうだったんですが、バルサは執拗に、左SBと左CBの間を狙っていて、あそこにスペースが出来るってことを研究されてるんですね。マルセロのカバーが遅い所が狙われてるです。もっとも、マルセロのカバーが遅い理由は、クリロナがサイドのフィルターになってないってが原因のひとつでもあるんで、マルセロだけを攻めるわけにもいかんのですけど。


それからもう一つ。エジルの守備の悪さ。これも見逃せません。去年のクラシコの時に、エジルがスタメンから外されていたのを覚えている人も多いでしょう。これ、エジルを使う限り、相手の中盤の底のブスケッツかシャビをエジルが見ることになるんですけど、バルサの心臓部であるブスケッツとシャビをエジルが見るとか、かなりリスキーなんです。去年のクラシコの前に、モウリーニョがエジルを外すだろうって意見がWSDなんかで良く出てたのは、当然だと思ってます。あそこでしっかり守備できないようだと、バルサのポゼッションを止めれる訳がない。


で、今回のクラシコでも、やっぱり、エジルはやらかしていて、

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こんな感じで、簡単なマークの受け渡しを失敗してしまうんですね。で、エジルとアロンソがマークの受け渡しに失敗したので、下がって来たシャビにフリーで前を向かれてしまい、そこから崩されてしまう。それから、もう一つ見逃せない点、この試合のコエントランです。この試合、右SBのコエントランなんですけど、完全に穴になっていて、バルサに執拗に狙われていました。この試合みていて思ったんですが、コエントランは、中央のカバーがマルセロと同じくらい遅い。あれだと、SBとCBの間にスペースが生じてしまうので、そこをバルサに使われた終わりです。実際に、そこをセスクに付かれてまくってました。


バルサが同点にしたシーン。あそこでは、メッシの異常なドリブルがあったんで、あまり話題にはなりませんでしたが、メッシからサンチェスにスルーパスが出た際に、コエントランの中央への絞りが甘かった事からサンチェスのシュートを防げませんでした。


また、バルサの勝ち越し点は、CKからですが、そのCKを取られたシーンでも、コエントランには問題がありました。キャプでやりますが、


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ここのシーンですが、モロに、レアルの守備の問題点が出ています。つまり、CBとSBの間にスペースが出来やすい。バルサの中央でのポゼッションの際、CB二人は中央に絞ってるんですけど、SB二人の絞りが甘いんですね。このシーンではサンチェスとイニエスタが、まさにそのスペースを使っていて、そこから崩されてます。というか、コエントラン、あそこはボールサイドに絞っとけよと。逆サイドは捨ててもよかったろ。


もっとも、一番、コエントランに呆れたのはバルサの三点目でしたが。


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ここですね。バルサの駄目押しの3点目。まず、コエントランはイニエスタにチェックに出て交わされてしまう。ここまではしょうがない所です。イニエスタからボール取るのは本当に難しい事ですからね。ただ、問題は、その後です。悔しがってて、戻るのが遅れてしまってるです。そこで、悔しがってるコエントランを尻目にセスクは、コエントランが空けたスペースに猛ダッシュしてます。はっきりいって、セスクはスピードはない選手です。だから、コエントランと、よーいドンで勝負したら勝てません。ところが、コエントランが、悔しがってて最終ラインに戻るのが遅れてしまった。結果として、セスクと並走するハメになり、セスクにヘディングをたたき込まれるハメになりましたとさ。イニエスタにチンチンにされ、セスクにヘディングを叩きこまれと、コエントランは、この試合、良いとこ無しでした。というか、なんでモウリーニョはコエントラン使ったのか、ここだけよく分かりませんマジで。




バルサ対サントス。 4−3の守備ブロックの問題点。


――今年を通してバルセロナの試合を見ていたわけだから、今日は1人中盤の選手を増やして、少し違ったスタイルを採用することはできなかったのか?

 できなかったと思う。そうしたらネイマールかガンソかボルジェスを外さないといけなくなる。そうなったらどうなるか。可能なはずがない。MFを入れるためにはFW1人を外さないといけない。それは考えられなかった。ボルジェスはストライカーだし、ネイマールとガンソなしでは、サントスじゃないと思う。


ラマーリョ監督「恥ずかしい負け方はしていない」 (1/2) サントス監督 決勝後会見


さて、ここで、バルサ対サントスの話にうつるわけなんですけど、試合後の監督のコメント読んでて、それはどーなのと思ったんですけどね。


はっきりいって、モウリーニョでも、去年は、守備に難があるエジルをクラシコで何度か外してました。エジルは、ガンソと同じレフティですけど、ずうううううううううううううううううううっっと良い選手です。それでも、外すことがあった。試合後のコメント読んでて、世論とかからの圧力もあったのかなとか思いましたが、どう考えてもガンソ起用は、僕には正しいとは思えなかったんですよね。守備意識はエジル以下な上に、ハードワークができない。あまりに動かないし、オフザボールの動きがほとんどないクラシカルな司令塔タイプです。ブラジルで、なんであんなに騒がれているのか、理解できない所がある選手でして。。。リケルメ並のダイナソーです。ミランが追いかけてるみたいですけど、あれでは・・・・


エジルの守備の軽さや、守備の不味さから、バルサの中盤を止められないのは、モウリーニョの頭の痛い所になってます。エジルも急速に守備能力を向上させてますが、バルサとやるにはまだ不十分な所があります。簡単なマークの受け渡しを失敗してるようだとね・・・カカはさらに守備やらん訳だし・・・


レアルでも問題になるのに、サントスが、あんな事やったら、それがそのまま命取りになるでしょ・・・というね。


ただ、サントスは、守備組織自体にも問題が多すぎました。ここからは、サントスの守備の問題点にうつります。


サントスは、守備時に、ガンソとネイマール、ポルジェスの三人を残し、自陣深くで4−3のブロックを作る感じで、最初は守っていました。最終ラインの4人と中盤の3人で、深く守る形なんですけど、これが恐ろしいまでに組織されてない。柏対サントス戦の時から、酷い守備だなと思ってみてました。


ちょっと図でやりますが、4−3の守備ブロックは、以下の形に弱いです。


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簡単な図ですけど、43の守備ブロックの場合、どうしても両サイドにスペースが出来ます。その為、ラインを必要以上に高く保つことは出来ません。もし、ラインが高いなら、相手はただ単に、図の形でサイドにボールを出してから、アーリークロスから裏へのスルーパスを出してるだけで得点できるからです。その為、普通は、ラインを下げて守ることになります。


ただ、ラインを下げても、やっぱり問題があります。これも図でやりますが、


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こういう形に弱いです。つまり、一回、サイドに出してから、相手のボランチを一枚サイドに釣り出す。そうすると、ボランチの間にスペースが出来ます。そこにボールを入れれば、今度はCBが出てきます。CBが出てきたら、最終ラインに穴が空くので、そこにボールと人を送り込んで裏へと抜け出せばいい。それだけです。



サントスの守備の問題点

さて、ここからは、サントスの守備の問題点にうつります。まずは、柏対サントス戦のキャプからですが、

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このシーン。このシーンで赤で囲ったゾーンにスペースが生じているのがわかると思います。サントスは、後ろは7枚で守るやり方で、4−3で守備ブロック作っているんですが、あれだと人数的に、スペースを埋めきれません。なので、サイドにボール出されると、必ず、あそこにスペースが生じてしまう。


柏も、それがわかっていて、レアンドロ・ドミンゲスジョルジ・ワグネル、澤が、そのスペースを上手に利用してました。

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一番、決定的だったのが、このシーンで、アンカーの横のスペースでボールを受けたワグネルが、SBとCBの間にいた澤にボールを送って、澤が裏へと抜けだし、シュートがバーを叩いたシーンです。


他にも、前半から、レアンドロが

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こんな形で、ボールを受けてました。


正直な話、こういったシーンを頻繁に柏が作っていたんで、柏は二点は取らなきゃ駄目な試合でした。あの試合を見たとき思ったのは、サントスのDF4人と中盤の3人は、レベルが全然低く、組織も上手くされていないって事です。サントスは、今年のリーグ戦で34試合で55失点してるみたいですが、このシーンみただけで、納得がいく出来です。普通にザルです。相手にスペースを与えすぎている。GKは相当いい選手でしたけど。


特に気になったのが、澤の抜けだしでもそうでしたが、引いた守っている時の右サイドの守備方法。右サイドにボール出されると、ボランチが一枚、右サイドに出てくるんですけど、その時に、中盤の3枚が右サイドにスライドしないんです。そのため、アンカーと左CHの間に広大なスペースが生じていて、あそこにボールだされたらどうするんだ?って何度も思いました。実際、そこから柏に崩されてましたし。


バルサの一点目と二点目は、右サイドからでしたが、最初の得点から。


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これですね。やり方は、バルサ対レアルのスーパーカップの時と全く同じ。実は、WSDの347号で、セスクのコラムがあるんですが、そこで、あの時のシーンの解説があるんで、ちょいと引用します。



ゴールシーンを簡単に解説すると、まず、僕が右サイドのライン際でボールを受けて、そこからレオに横パスを出し、レオがこれをダイレクトでアドリアーノへ。メッシの素早いパスによってマドリーの最終ラインを突破したアドリアーノは、ニアサイドに正確なクロスを入れ、これをレオが左足のボレーで見事に合わせたというわけだ。


 僕が右サイドでパスコースを探していた時、アドアーノとレオが一直線に並ぶように後方から駆け上がってきてね。僕から見て、手前にアドリアーノ、奥にレオがいたんだけど、僕は近くのアドリアーノじゃなく、よいインサイドにいるレオへのパスを選択した。それは、レオのダイレクトパスからアドリアーノが縦に抜けるとこまでのイメージが、僕の中で完全に出来上がっていたから。

 レオにパスを送れば、おのずと相手のDFはレオに目を向ける。そして彼らの背後、いわゆる”死角”となる位置には、アドリアーノが使う為のスペースが生まれ、レオからのパスが通れば、確実にアドアーノへの対応は遅れるはず−。


 僕のパスから数秒でゴールが生まれたけど、僕にとってはすごく時間がゆっくり流れているように感じられたんだ。プレーがひとつ、またひとつと成功していく度に心の中で「よし!!」って言ってた気がする。


セスクがボールを受けた位置には違いがありますが、メッシはセスクへボールをはたく。ボールをうけたセスクは、一端、DFとMFの間でフリーになっていたシャビへとボールを当てる。CBがシャビへと視線を向け、当たりに出た瞬間に、CBとSBの間にできたスペースにメッシが飛び込み、シャビからボールを受けて裏へ。


正直、絶対、これでサントスはやられると思ってました。


で、二点目も、予想通りの失点の仕方でした。というか、ひどすぎた。


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正直、ちょっとどうかしてるんじゃないかと。サイドのアウベスにボールが出た時に、ボランチ一枚がサイドに出て行く。それは良いとして、残りの二枚が右サイドに向かって絞らない。結果として、ボランチの間にバカでかいスペースが出来て、そこで完全にシャビがフリーになってしまっている。で、ダニ・アウベスは、そこにいたシャビにパスだして、シャビは、PAで一人交わしてシュート。バルサが2点目。


正直、バルサを舐めすぎじゃないかと。バルサ相手に、あんなスペースを与えてくれる相手、普通はいません。マジで。アンカーはマジで何やってんだと。シャビをあそこでフリーにするとか、お前、守備放棄モンだぞと。


でもって、三点目も酷かった・・・・

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サイドのダニアウベスからなんですが、ここでラインが高すぎる。これだけラインが高いなら、そりゃ、裏へのパス一発でやられるよと。プレスがろくにかかってない状態で、あの高さはないでしょう。


こういっちゃなんですけど、後ろで4−3で守るときの欠点を全くといっていいほど、チームでカバーできてなくて、正直呆れました。バルサのワンサイドゲームになったのは当然で、サントスの守備だと、ヨーロッパの中堅所にも勝つのは難しんじゃなかと感じた次第です。




4−3の七枚で守るのは正直、モダンなチーム相手じゃ無理なんじゃないでしょうか・・・・


実は、ブラジル代表も同じ守備方法でやってるんですけど、ここの部分を突かれて、ドイツにやられてました。この間のブラジル対ドイツの親善試合で、ドイツがブラジルに3−2で勝った試合での事です。この試合は、かなり衝撃的な試合で、ブラジルがドイツに内容でも完敗するという試合でした。ブラジル代表といったら、美しいチームであることを求められる訳ですけど、この試合では、より美しく、より組織され、洗練されていたのはドイツでした。はっきりいって、ブラジルのほうは時代遅れのチームでした。


ドイツの二点目は、本当に美しい得点で、ブラジルの守備ブロックの中央をぶち抜いて決めた得点です。この試合、エジルが欠場してて、今では欧州最高の若手と呼ばれるまでになったゲッツェがドイツ代表のトップ下に入ってたんですけど、ゲッツェが、ブラジル代表に挨拶代わりの一発をかましたシーンです。キャプでやりますが、


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こういう形でした。本当に綺麗に中央をぶち抜いたので驚きました。現在のドイツは、世界最高の代表チームの一つなのは間違いなく、ブラジル代表より、遙かに完成度の高いチームです。崩し方も完璧で、サイドを上手く使って、まず相手の中盤3枚の間にスペースを作り、そこでドイツのゲームメーカー、シュバイニーがボールを受ける。シュバイニーがボールを持ったら、クローゼがボールを受けに下がって来る。この動きで、相手のCBを前に引っ張りだし、CBが空けたスペースにトップ下のゲッツェが走り込み、クローゼが落としたボールをシュバイニーがゲッツェに送る。完璧な崩しでした。


僕は、もうバルサやドイツ代表みたいなモダンなチーム相手に、43の守備ブロックで守りきるのは不可能と考えているクチです。フィードとスローイングが良い世界最高のGKノイアー、繋げるCBのフンメルス、ゲームメーカーのシュバインタイガーがいて、前には、ゾーンの隙間で受けるのが得意なゲッツェ、エジル、ミューラーがいる。後方でのビルドアップから、2列目のポジションチェンジと素早いパスワーク、スペースへの走り込みで振り回されたら、ゾーンの隙間が空きやすい43の守備ブロックでは、引いて守りきるのは無理があるんです。こういう相手には、最低でも9枚で守備ブロックを作らないと守りきれません。


ぶっちゃけ、今のブラジル代表は、日本代表相手でも無失点で抑えきるのは無理だと思ってます。あの守備は、ゾーンの隙間で受けるのが上手い香川の為に守備してるようなモンです。


香川の得意パターンの話をちょいしますけど、こないだのフライブルグ戦のキャプですが、


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ドルトムント対フライブルグの試合のキャプですけど、ドイツって、本当に、SBとCBの間にでかいスペースがしょっちゅうできるんですよね。このシーンみた時には、「ブンデスって本当にあそこの守備が緩いなあ・・・」とか思ってみてましたが・・・・


で、案の上、香川にあそこ使われて、ドルトムントに先制されてましたフライブルグ。

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見事な崩しで、バルサみたいでした。香川は、これがとっても上手くて、この形を作らせたら日本で一番です。フライブルクは4141だったんで、まだスペース潰せてますけど、それでも香川にやられたわけです。やり方としては、バルサがレアル相手にかました形と同じです。一端、サイドに出してSBをサイドに釣り出す。このとき、フライブルグのボランチの一人が、SBとCBの間のスペースを埋めてるんですが、ここで香川の判断が上手い・・・・一度、中央へのドリブルを入れて、SBとCBの間にいたボランチを前に引っ張りだし、SBとCBの間にスペースを作る。その後で、一度、中央のギュンドアンにボールを入れて、相手のCBやアンカーの視界を中央に寄せる。その瞬間、CBやアンカーの死角となるスパース、つまり、SBとCBの間から、裏へ飛び出す。


これ、ブラジル代表やサントスの433だと、さらにスペースが広大になるので、とてもじゃないが香川を抑えられません。タジキスタン戦の4点目とか見れば、それがわかります。


タジキスタン、最後は4−3で引いてブロック作ってたんですけど、ただでさえ、守備力ないのに、あんなんじゃね・・・・キャプでやりますけど


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一連の流れですが、崩し方はセオリー通りです。4−3で引いてブロック作ってる相手には、まず、空いているサイドにボールを入れる。サイドに入れれば、ボランチが出てくる。ボランチが出てきたら、アンカーの横にスペースが出来る。そこにボールを入れれば、今度はCBが出てくる。CBが出てきたら、最終ラインに穴があく。最終ラインに穴が空いたら、それを塞ごうとして、SBやアンカーがどんどんポジションを空ける為、連鎖的に守備が崩れる。あとはフリーの選手にボールを出せばよい。


他にも、ドルトムント対ウォルフスブルグでも、似たような崩しがありました。ドルトムントが、ウォルフスブルグ陣内でスローインを得たシーンからでした。ウォルフスブルグは、この時、4−3の7人で守ってましたが・・・・

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このシーン、見事なコンビネーションから、ゲッツェのゴールでした。流れ的には、スローインから、ゲッツェに一度、ボールを当てて、ボランチのライトナーに落とす。その後、ゲッツェは下がる動きを入れてSBを最終ラインから引っ張り出す。これで、SBとCBの間に広大なスペースが出来ました。一回、ゲッツェは中を確認し、その後、すぐに香川が生まれたスペースに動いてボールを引き出す。この時、ウォルフスブルグのアンカーが香川についてくるわけですが、これで、守備陣7人のうち、4人がサイドに引っ張り出されてしまったわけです。当然ですけど、ゴール前の守備が薄くなっている。この後、上手にSBのマークを外していたゲッツェは香川のヒールでのリターンパスを受けて、そのまま中へ切り込み、先制点を決めましたとさ。


ドルトムント、シーズン初期は、こういう崩しが全くできてなくて苦労してましたが、前半戦の終わり頃になると、こういう崩しができるようになってきて、非常に感心しました。引いた相手には、ピッチを横に広く使い、相手の最終ラインを横に間延びさせ、SBとCBの間のスペースを攻略する。非常にモダンなやり方です。単純にクロスあげるだけじゃ、難しい時代ですからね。


今回の試合で感じた南米と欧州の大きな差。サッカー戦術の変化。

正直、相当差ができてます。バルサ対サントスもそうですが、ドイツ対ブラジル見た時も、随分、差ができちゃったなと思った次第です。


W杯の時もそうだったんですが、アルゼンチンとブラジルは、攻→守の切り替えの時、後ろ7枚の戻りは、おっそろしく早いんですけど、前3枚の戻りが遅いか、あるいは全然見られないって事がありました。あれだと、攻守の切り替え時に問題がでます。南米ならアレでもいいかもしれないけれど、欧州のトップリーグだと、あのやり方でなんとかなってるのは、セリエAくらいで、そのセリエAですら、最近は、その風潮に疑問がもたれてます。(もっとも、後ろ7枚で守るやり方で有名になったのは、うちの代表監督だったりするんですが)


欧州のトップリーグ、特にチャンピオンズリーグだと、FWの守備参加は、ほぼ必要不可欠になってます。高い位置からプレスかけるか、ハーフウェーラインからプレスにいくかは、チームによって違いがありますが、迅速な攻守の切り替えと9〜10人での守備は、ほぼ必須といっていいのが現状です。そうでないと、トップチーム相手には、とてもじゃないが守りきれません。多くのトップチームは迅速な攻守の切り替えと、最終ラインから繋いで相手の守備ブロックを破壊する能力を手に入れつつありますから。


欧州のリーグ戦で、迅速な攻守の切り替えと自陣内に組織された9〜10枚の守備ブロックを作って挑んでくる中位〜下位チームに、上位チームが苦戦するのは、別に珍しくもなんともなくなっています。そういった守備戦術の広まりと合わせて、攻撃戦術も変化してきています。


そういった相手に取りこぼしをしないように、ビッグクラブは、より素早い攻守の切り替えを徹底し、CBやGKにも足下のある選手を使い、中盤の底に優れたゲームメーカーを配置するのがデフォになりつつあります。ゲームメーカー墓場だったドイツみたいな所でも、ファン・ハールがシュバインタイガーをボランチにコンバートして成功して以来、次々とトップ下の司令塔タイプやOMFの選手が中盤の底のゲームメーカーにコンバートされてます。(サヒン、ギュンドアン、ホルトビー、ルディなどなど)


それに伴って、トップ下の選手の選択にも変化が起こっており、かつての司令塔タイプでなく、ゾーンの隙間で受ける能力の高いアタッカーが使われるようになってきています。例をだせば、アンチェロッティのミランにおけるカカとピルロ、去年のドルトムントにおけるサヒンと香川、ゲッツェ。ドイツ代表におけるシュバインタイガーとエジル、ミューラー。司令塔の位置が、一つ下がった事によって、彼らのようなアタッカーがトップ下では重用されるようになってきています。


また、一方で、守備戦術においても、中盤の底に強力なパサーを配置するチームが増えているため、CFとトップ下の守備参加は、ほぼ必要不可欠になってきています。そして、中盤の底のゲームメーカーがトップ下やセカンドトップにタイトにマークされる事が増えた事から、ゲームメークの役割は、CBやGKにまで求められるようになってきています。これは、ワントップのチームが増えた事から、CBの一人やGKはフリーでボールを捌けるからです。そういった守備戦術の変化にともない、GKやCBに求められる能力も増えてきています。ノイアーのフィードやスローイングは相手にとって脅威ですし、ドルトムントのCBフンメルスは、異様なフィード力をもっています。


サッカーの世界では、守備戦術がまず広まり、その後に、攻撃戦術に変化が起こるってのが普通なんですけど、この辺りの変化から、どうにも南米のチーム(とセリエA)は置き去りにされてる感じで、どうにも時代に取り残されてしまったという感じです。


サントスとブラジル代表については、ガンソは、ちょっとクラシカルすぎるし、やってるサッカーも古い・・・ネイマールは、十分、欧州でもトッププレーヤーだと思いましたが。


モダンなサッカーの戦術とかについては、日本代表の話もからめて、また日を改めて書こうと思います。今日はこのあたりで。

相変わらずすごい相変わらずすごい 2012/01/10 10:58 このサッカーコラムの読者としては、pal-9999さんのこれまでの解説に乗っかって「そうだよね」と分かった気になってます。わたしはにわかファンなので有料TVまでは見ていませんが、この前のバルセロナはアメーバみたいな一つの生命体に見えて、詰将棋を詰まして捕食完了!という感じでゴールするように見えました。生物学者のように解説するとこういうことなんですねぇ。

slawboatslawboat 2012/01/10 21:05 バルサを倒せるのはミランぐらいかなとは思っています。4-3-1-2でやったら全然でしたが、初戦は。

通りすがり通りすがり 2012/01/11 03:00 セリエが守備戦術で遅れてるとはなにを根拠に…
試合を見る中で、あなたの考えるモダンな守備戦術に合わないからといって遅れているとはならないでしょう。取り敢えずもう少しセリエの試合を見ることをオススメします。
それと、ビッククラブを見るのが中心のようですが中位以下のクラブにももっと目を向けるべきですね。それをしてから、リーグ単位での戦術の話をしてください。ビッククラブだけがそのリーグを作り上げてるわけではないですからね。

おもしろーおもしろー 2012/01/12 16:38 なるほどなぁ〜。すっげぇ面白かったです。ぜひ今年も
サッカー熱をそのまま保持して頂きたいところ(笑)

セリエAが件の潮流に今一つ乗れてない(乗る気がない?)という意見は
特にそうだと思いますね。実際、前からの守備がアレなプロビンチャーレの
古臭〜い守備だと「ショートパスでの釣り出しor相手DF裏へのクロス」
という二択に対して全然人が足りてないし。万能パス型のバルサのみ
ならず、SBの上がりに中盤の底から正確なパスが出るチームに対しては
情けないくらい弱い。欧州の他リーグとの差もそうですが、資金を維持できる
ミランやユーベなどのビッグクラブと中小との差がつく一方という気がします。

つか、もともとイタリアって経済自体が終わってるし…。中小はヤバくなる一方でしょう。
環境のみならず内容もブンデスが近いうちセリエを抜くでしょうね。

なるほどなるほど 2012/01/14 08:47 なるほど。しかしセリエは最近こうした守備じゃ不味すぎるということで

今年から全体的に変わってきましたね。元々戦術オタクの国ですから、変わるのも早い。今期のCL、ELでセリエが勝ってるのはこのためでしょうね。

むしろ、プレミアのほうが変化が遅いんじゃないかという気がします。



ザックは後7枚で有名になった監督だから、逆にいえば欠点や攻略方法とか精通してるでしょうね。思えば、タジキスタンアウェーで点を立て続けに取ったのも、相手がこのスタイルになった時ですし。

んーどうでしょんーどうでしょ 2012/01/18 15:57 4.・3とGKで守れるチームっていうのは現在でもありますし、強いですよ
代表例はレアル、ミラン、インテル当たりでしょうか。
特にレアルの4・3は非常に硬いですね
まあ、そんな上記のチームでも場合によってはリトリートもしますが。

上の人にですが上の人にですが 2012/01/22 18:32 セリエが戦術面で遅れてるという意見はここだけでなく、色んなところで言われてることですよ
それがあなたの言う根拠の一つにはなるでしょう

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