panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

昼すぎ、戻る------アンコールトムより

  8時半からだから4時間近く、一人で気ままに見学した。ガイドは不要なのでは?。というのは、幾組も日本人ツアーが来るので、嫌でもその語りが耳に入ってくるからだ。それにガイドの趣味でそそくさと歩き、奥にひっそり静寂の空間があるのがわからないまま去ってしまう組がある。その点、こっちは気楽だ。アジアの愛想とか云っている割に、そういう関係が煩わしいタイプなのである。御承知のように。ふふふ。
  そんなことはどうでもいい。・・・アンコールトム、またの名をバイヨン。圧倒されました。地図読み70年の我輩であるが、想像以上に大きい。ハイヤーの動きと地図の関係がおかしいと思って、はじめてアンコール群の壮大さが分かった。縮尺が根本から違ったのである。日本のチマチマした遊園地をやや大きくした程度だと思っていたのだが、自然全体が遺跡だ。小松製作所の重機がなかった時代に、これほど巨大な構想と建造をどうやったんだろうか?。別にコマツ---今はこっちだね---でなくてもいいんだが。クボタでも。あ、いやそういうことではなく、石一個もちあげるだけで休憩が必要なんでは?。驚くほどだ。
  観光地は騒々しいと相場が決まってるので、期待薄だったのだが、中国人も韓国人も白人も、つまり人のいない空間がいっぱいあり、そこでは、物音もせず、静まり返っている。たまにゆっくり歩いてくる人の気配がするだけだ。こんなにでかけりゃ、そうかもしれない。計り知れないサイズである。結局、午前中はトムというのが一般的なので、タ・プロームというよく巨木が遺跡を浸食する写真で有名なところと2か所だけ見て帰った。4日目ともなると、疲労がたまるので、このペースがいのかも。午後はいよいよワットだ。驚けよ、我輩。わっと!