panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

名所旧跡ほぼ見尽くす


(誰もいないメコンを僧侶が3人歩いていた)
  10時過ぎに出て、2時に戻る。あらかた見るべきものは見た。
  まずタート・ルアンという黄金寺院に行った。ラオス最大規模にして市内最大の観光地である。遠いのでトゥクトゥクだが、これが、運転手はどこでも同じような顔をしたずんぐりむっくり男である。前に書いて消えたが、ラオスの人間は全体に小柄である。しかし、細くて体つきもすっきりし、鼻筋も通った人も多く(仏像はこの顔である。かなりぶくっとした日本なんかのラッキー池田D顔とは違う。白人のような鼻筋がいる。そういう仏像はよそよそしいと感じるのは気のせいか)、これと、背が低くかつ総じてスタイルも悪い連中に分かれている。労働者は後の方だ。いうまでもないが、観光者の触れ合いはこっちが主である。ただヴェトもカンボもラオも小柄だが、スタイルが悪いというのは珍しい。体型と社会的階層が関係しているかに見える。見た目が重視されるアジアであるが、美人は高級接客に事務仕事に、そうでない人は裏方にと。男もそうなのかもしれない。日本に生まれてよかったと秘密の安堵の声が聞こえるが、日本人は見た目は誰もあんまりだから心配いらないのでは。目くそ鼻くその争い。って汚くてすまん。それに見かけで判断しないのが、真の古典中国たる日本の美点だ。
  タート・ルアンは青空に映えて、華やかだが、そばで見るとやや汚いのが難点。全体に乾期のせいか街が埃っぽいことは触れた。ゴミもカンボ並みに多く、そこに風だから、夜に髪がゴミ固まりしているのを発見するのである。そこがちょっとマイナス。でも5月の北海道もそうだ。うす曇りでカラッと晴れてはいないので余計はっきりしない寂寞感がある。でもその後行った凱旋門---があるのだ---あたりは、一雨降れば、緑もつややかで綺麗だろう。パリ風の放射状の道は広くて、豪華だ。
  で、今日はこれで終わりである。終了11時30分。3日にわたるヴィエンチャンの勉強も大体終了。ぶらぶら大通りを歩き、リセ・ド・ヴィエンチャン(ヴィエンチャン高校)の生徒がバイクで帰るのを眺めたり、制服にシンというこちらの例の巻きスカートが採用されているとかを逐一確認。これは場所柄いわゆる一つの名門高校なのだろう。昨日も飲んだ伝統的なラオスカフェを今日はホットで飲み、昼を食べて、メコンを見に行った。やはり誰もいなかった。そうなのだ。ヴィエンチャンではバックパッカーメコンに無関心なのだ。今はもう乾期、誰もいない川♪♪♪。トワ・エ・モワは仏語を第2外国語にとったのだろうか。
  今夜一晩過ごし明日朝7時、バスで11時間、ルアンパバンへ行く。カンボ同様、これが一応、一般の観光にはメインということになろう。パバンはプラバンともいい、プラバンは昔流。だからそういう人は昔のルアン・パバンを知ってる人なのだ。
  パバンは明日の話だ。ともあれ中華の呪縛から逃れたのかと感心してくれている方々には申し訳ないが、昨日も今日も、昼は実は、バーン・ナームという五目中華麺である。今日のはナンプ・コーヒーという旅行者も地元民もという有名店で食べた。屋台に毛の生えた雑駁な店だが、まことに満足である。華人店主はかいがいしく働き、頭を低くすることを知っている。こうして旨いし丁寧だし、蓄財していくのだろう。実るほど、、、である。頭の垂れる稲穂かな、であって、頭を下げない奴はない、ではない。念のため。・・・昨夜のラオス料理は少ししょっぱくて旨いということはできなかったし、接客がなっていない。さすがに中華は食の殿堂だと感心する。15000Kか16000K。150円強。こういうのが好きなんて、やはり何かを論じる資格がないのだろう真摯に反省。
  タート・ルアンと凱旋門。昼のナンプ・コーヒー店で麺類を食べる地元の事務方の皆さま。スカートはシン。これはアジア人の体型に合ってる。非常にいい。歩きやすくもある。はいたわけではないが。