panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

果てしのない旅------どこへ行けばいいのか

  現地時間、午後4時近く。現地とはバンコクではない。朝7時半に成田につき、笑顔で清潔できちんとした日本人たちに迎えられる。8時15分の快適なバスで横浜エアターミナルに出発。9時35分に早くも到着。かくして自宅には10時前後に入った。しかしやはり疲れていたようでさきほど目ざめる。あーー、帰ったんだなあ。もうこの生存ブログも終わりだ。
  さて、タイでは半年いて半分は飽きてきていた。日本は帰りのバスでずっと眠っていて、目を覚ますと、横浜駅前だった。目にしたものは、摂氏8度の日本。まったく興味を引かない風景があった。全体に無機的で装飾無愛想、個々の建物は単調で色はすすけて、しかもどれも同じ2,3種類の形、色。人々は黒一色でそそくさと歩くが、よく見るとてきぱきというより鈍重。それらのものを一挙に目にした瞬間、日本には飽きてしまった。帰りたい。タイでもマレーシアでも。どこでも南国に。
  まさかなあ。こうだったかなあ。チベットの奥地、ラオスの僻地に来たのかと思ったよ。これがあの日本だったか。すべてにおいて負けそうじゃないか、これじゃ。タイ人を外見的装飾的と云って悪かった。外見は大切だし、宣伝看板の字体一つだって重要だ。ブックオフや薬のセイジョウの大看板は、近代的達成への挑戦だ。何にも考えていない。ただただ安い広告費ということだけだ。それが街をいかに汚し否定しているか。こうだったなあ、たしかに。日本って国は。ああ、無情。死ねよ、ドラゴン、日本。
  昨日まで通っていたソイ39の、鼻の曲がるような刺激臭屋台。辛みが酸っぱさと高温で出あう場所。そして、空港へのタクシーからとったスナップ。南国には色がある。こんな零細企業でも綺麗じゃね?
  あ、もう少し続くよ。