panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

イヤホンに屈する


  土曜日銀座に出る前にヨドバシカメラに寄って、4枚ヨドバシカードを出し、角(カド)がたつのも恐れず、このなかにあるポイントを使えないかと礼儀正しく聞く。久しぶりの大衆的雑踏の中で礼節を守っているのは自分だけではないかと恐れつつ、つまり21世紀の礼儀をわきまえていないのではないかと考えながら、結局、イヤホンはただで手に入った。結構残っていたわけである。ポイントは。消えもせず。
  ヘッドホンというかイヤホンに対しては長らくたった一人の反乱を戦ってきた。結局のところもう100年も生きて、これ以上耳の状態をいたわる必要もないかと判断し、個人的には比較的高級なもの、社会的には平均値的なのかもしれないものを買った。・・・写真は関係はない。
  夜さすがにマーラーを大音量で流すわけにもいかず、だからといって小声で聞こえる程度の音ではまずい。そういう葛藤をへて、考えてみれば、マンション的状況の産物であるが、イヤホンで聴くことにした。ながい延長コードも買った。これもただですんだ。そして寝ながら聴いて眠るのである。といっても二晩だけしかやってみていない。
  ということでポキの場合、たった一人の反乱(丸谷才一)的系統の戦いが多い。これもその一つ。虚しいといえばむなしいが、ま、乗り掛かった青函連絡船、乗っていくしかない。でも乗っていくなら、ずっとイヤホンは耳に悪いと言い続けたっていいわけだ。反乱はいつも敗北なのであるなあ。・・・弱すぎね?もしかして。