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2014’07.30, Wed

絵本「ぷしゅ〜」の感想

 表紙を見て思わず図書館で予約後、借りた絵本です。


ぷしゅー

ぷしゅー (カラフルえほん)


 夏の砂浜で男の子が浮き袋を膨らましています。タイトルの「ぷしゅー」は、最初浮き袋を膨らませる音かと思っていましたが....読み進めていくそれは違っていることに気がつきました。

 海で一日たっぷり遊んだら片付けをしましょう....というくだりで、男の子と女の子が浮き袋に飛び乗って空気が抜けていく音が「ぷしゅー」。

 そして、この「ぷしゅー」がどんどん続いていきます。更衣室を後にすると....まるで空気が抜けたかのように更衣室が「ぷしゅー」。バスから降りたら、バスが「ぷしゅー」。

 と、いわゆるナンセンス絵本です。ストーリーはありませんが、子どもだちの想像力を膨らませるには....なんだか楽しそうな絵本です。淡々と読めば2分ぐらい。

 正直、前後に読む絵本との関連性などがあるので、大勢の子どもたちが集まるお話会での読み聞かせに向くかと聞かれたら....難しいかもしれません。でも、親御さんがお子さんへ読んであげるなら「どーして!」「なんで!」「嘘だよー!」なんて、子どもなりに想像力を膨らませて盛り上がりそうな気がします。

 年齢は問わないと思います。「ぷしゅー」の読み方が....ポイントですね。言葉が少なくて単調なセリフの繰り返しが多い絵本ほど、実は読み聞かせは難しかったりします。

 この絵本で作者の風木 一人さんを知りましたが、私はむしろ「かいじゅうじまのなつやすみ」が気になって、先ほど図書館に予約をかけました。これも読んだら感想をアップします。



かいじゅうじまのなつやすみ


 妖怪といい、怪獣といい....私はどうも男の子が好きそうなテーマの絵本に惹かれる傾向があるようですね(笑)

 そういえば、去年の夏に小学生向けに読み聞かせした「よりみちエレベーター」も男の子が好きそうなお話でした。お婆ちゃんの家にアイスクリームを届けに行こうと主人公の男の子がエレベーターに乗ったら、エレベーターが暴走。勝手にいろいろなところへ連れて行ってしまうのです。

 SL機関車のいる大草原、宇宙、オバケの住む墓地、海....あと、なんだったかしら? これも最後がイルカくんと海で泳ぐという夏向けの絵本でした。



よりみちエレベーター

2014’07.29, Tue

絵本「だめだめすいか」の感想

 8月末頃に絵本読み聞かせをしますが、そのために合間をみては図書館で絵本を借りて読んでいます。感想などをまとめておきます。


だめだめすいか

  • 作: 白土 あつこ
  • 絵: 白土 あつこ
  • 出版社: ひさかたチャイルド

だめだめすいか


 夏にぴったりのお話です。

 たっくんはお母さんにお爺ちゃんのところにスイカを持って行ってと、お使いを頼まれます。途中、スイカを運ぶたっくんを見つけたタヌキが声をかけてきます。

 「ねえねえ、スイカ割りしようよ」
 「スイカの種飛ばししようよ」
 「スイカ提灯つくって、くりぬいた中身をジュースにしようよ」
 「ちょっとだけ食べようよ」

 と、タヌキはいろいろと楽しいことを言ってきますが、たっくんは「だめだめ!」と誘惑に負けずに頑張ります。

 ついに「だめだったら、だめだったら、だめ!これは、じいじのスイカ!」と大声で言います。....するとタヌキはもう後をついてきませんでした。

 無事にお爺ちゃんにスイカを届けたたっくん。お爺ちゃんと一緒にスイカを食べていると、ふとタヌキのことがきになるのです。そして、たっくんは....。

 最後はほっこり。とてもあったかい気分になれるお話です。

 この「たっくんとタヌキ」はシリーズになっていまして、「はるじゃのばけつ」「なかよしゆきだるま」「おちばきょうそう」と、この「だめだめすいか」の4冊。いずれも春夏秋冬季節感たっぷりで全部読んでも楽しいかもしれませんね。

 内容からいって未就学児向けに読み聞かせるのに良いかと思いました。

 また、作者の白土あつこさんの7月18日に発売されたばかりの最新作「ようかいえんにいらっしゃい」を図書館で借りようとしたら....予約待ち人数だけで凄いことになっていました。ならば立ち読みだけでも、と大きな書店に行ってみましたが売り切れ。

 「妖怪ウォッチ」の影響か、子どもたちの間で妖怪がブームなんでしょうか?



ようかいえんにいらっしゃい


 「ようかいえんにいらっしゃい」に登場する妖怪たちは日本の妖怪たちなので、季節的にも是非読んでみたかったです。でも待っていればいずれ予約した絵本が手元に来るでしょうから、そのときに読んだらまた感想を書き留めておきたいと思います。

2014’07.28, Mon

7月に読み聞かせする絵本紹介

 7月に実際に読み聞かせした絵本です。


7月に読み聞かせする絵本(未就学児向け)

おじさんとすべりだい

  • 作: 谷口 國博
  • 絵: 村上 康成
  • 出版社: ひさかたチャイルド
  • 【読み聞かせ時間】5〜6分

おじさんとすべりだい


 「おじさんとすべりだい」はいわゆる、シチュエーション絵本。

 いろいろな動物がでてきて、やりとりは基本同じ。反応や行動の違う動物たちの姿を楽しむという、「ねずみさんのチョッキ」っぽいシンプルなストーリー。

 「ねずみさんのチョッキ」の場合はチョッキを着たいといった動物たちの表情が面白いですが(オチも面白いです)、「おじさんとすべりだい」は滑り台を動物たちがどうやって滑っていくか、その反応を見るのが面白いです。

 また、登場する動物が、ラッコ、クマ、ヘビ、アリ、ナマケモノとなんだかマニアック。ヘビの滑り台の滑り方は面白かったし、最後にナマケモノを登場させたのも....ニンマリ。

 個人的には「アリ」が斬新でした(笑)。実際、子どもたちにも大ウケで、アリやナマケモノところはみんな大笑い。私もノリノリで読んでいたようで、メンバーのかたに「今日は声も出ていたし、とっても良かったわ」と褒められました。

 最後のシメはおじさんが滑りますが、これも私の想像斜め上を行く斬新さ。とってもステキな終わり方でした。人気絵本なのもうなずけます。季節感がないのでいつでも読めるのも嬉しいです。





7月に読み聞かせする絵本(小学校低学年向け)

たいふうがくる

  • 作: みやこしあきこ
  • 絵: みやこしあきこ
  • 出版社: BL出版
  • 【読み聞かせ時間】5分

たいふうがくる


 これはこの冬に小学低学年向けに読み聞かせした「もりのおくのおちゃかいへ」の作者さん、みやこしあきこさんの作品デビュー作にして第25回ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞受賞作です。

 ___今日は金曜日台風が上陸するからって学校先生はもう帰っていいって言った。でも明日は海に行くのに...ずっと前から決まっていたのに、台風なんてイヤだ。夜になって雨が激しく降ってきた。台風がやってきたんだ。

 布団をかぶっても雨の音は小さくならない。寝るときに台風を追い払う機械があるといいのになって考えた。大きなプロペラで台風より強い風を起こす機械を船に積んで真っ黒い雲に立ち向かうんだ。次の瞬間、雲が晴れて太陽の前に出た___

 なんていう夢を見た主人公は朝一番で目を覚まし....外を見てみれば真っ白な雲が浮かぶ青空

 丁寧に描かれたモノトーン挿絵。それだけで引き込まれますが、最後の場面で主人公が見た空の色だけ....色がついています。そして文章はありません。というか、文章は必要ないですね。

 この作者さんは本当に色の使い方が素晴らしいです。「もりのおくのおちゃかいへ」では赤や黄色といった色が効果的に使われていました。そして今回は逆光気味な「光」の使い方がとても印象的。

 2月に「もりのおくのおちゃかいへ」を読み聞かせしたとき、「モノトーンの挿絵だけど、遠目がとっても映えるわね」とボランティアのメンバーの方に言っていただけたので、今回も季節感のある「たいふうがくる」を小学低学年向け読んでみましたが、先日台風が来る来ないでニュースになっていただけに、子どもたちは身近に感じていたようです。

 ただ、想像していたようりもあっという間に読めてしまうので....3分ぐらいで読める簡単な絵本を急遽読むことになりました。用意しておいて良かったです。時間調整も必要ですね。