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メゾチント・ブログ

2015-08-19

カラーメゾチントについて

メゾチントはイタリア語で、「ハーフトーン」を意味するようです。線で描くことの多い他の銅版画の技法とはちがい、微妙で美しいグラデーションを描けるのが特徴です。フランス語のマニエール・ノワールスペイン語のマネラ・ネグラはいずれも「黒の技法」を意味します。印象的な深い黒を表す命名でしょう。

その黒の美しい諧調を表すために黒一色で摺られる事が多いですが、銅版画のインク油絵の具や水彩など他の画材と同じように豊富な色数のインク市販されており、インクの混合も容易なので、もちろんどんな色で摺ることも可能です。

4版によるカラーメゾチントは、ひとつの作品のために、赤、青、黄、黒のインクそれぞれのための4つの版を作り、一色ずつインクを載せて4度プレス機を通します。それぞれの版にグラデーションを施し白い紙に摺るので、印刷と同じように理論上全ての色彩が表現できるわけです。

そのほか、ひとつの版に複数の色のインクを載せて摺る、1版多色のメゾチントの技法もあります。