春を一緒に

宅配の公園の猫たちと春を一緒に感じられる季節は本当に嬉しい。そして今年、どうしても一緒に春を迎えたいやつがいた。まだ1歳にもならないその猫は真っ黒で夜しか会えないからどんな顔をしているのかもわからない。とてもじゃないけど触れない。少しでも近づこうものなら、ものすごい勢いで逃げる。
そのくせ、、、ボクが座ってると、1mくらいのところにちょこんと座ってグルーミングをしていたり、考え事をしていたり……こんなに近づいてくれるのなら触っても大丈夫かな、と思って手を伸ばすと、やっぱり逃げる。
サンボと名付けたその猫、そう遠くない日に触れるような気がしていた。そうすれば保護してあげられる……だけど、サンボは先週水曜日の雨の日を最後に姿を見せてくれない。長い冬を頑張って乗り越えたのに、まさか……いや、そんな風に考えるまい。甘いことも考えないかわりに、最悪も考えない。ただ待ってみよう。姿を見せてくれる日を待ってみよう。
サンボ。去年突然現れたサンタの兄弟。まだ一枚も写真がない。
日比谷公園の梅がほぼ満開に。