チアダンスのポニーテールは薄毛の原因になるのか?

索引性脱毛症とは?
フットボールチームを応援するために生まれたチアダンスで良く見られるのがポニーテールと言う髪型です。このポニーテールは見た目が可愛いですが、薄毛の原因になることがあります。それは生え際を引っ張る髪型を長期間続けると、髪の毛や頭皮に負担が掛かるからです。この生え際を引っ張って結ぶことが原因で起こる抜け毛や薄毛のことを牽引性脱毛症と呼んでいます。
ポニーテールは前から引っ張り後ろで結ぶと言った関係上、額の生え際から牽引性脱毛症の症状が進む傾向があります。額の生え際から髪の毛が後退し、額が広くなってしまうのです。有名なスーパーモデルでこの牽引性脱毛症の症状が見られたことがありました。特にチアダンスを行うと束ねた髪の毛が上下左右に振られて生え際により負担が掛かりやすいため注意が必要です。

自然脱毛と索引性脱毛の違い
毛穴の奥には毛根があり、一番先にある毛乳頭は毛細血管と繋がっています。血液によって酸素と栄養の供給を受け、毛母細胞に指令を出して発毛を促しています。ところが、髪の毛が引っ張られると頭皮の血流が悪くなるため、毛乳頭や毛母細胞に悪影響が出てしまうのです。
毛根には成長期と退行期と休止期を繰り返す毛周期があります。成長期は活発に髪の毛が伸びる期間、退行期は髪の毛の伸びるスピードが遅くなる期間、休止期は髪の毛が伸びなくなり休んでいる期間です。休止期から再び成長期へ入るときには自然に髪の毛が抜けていきます。髪の毛は季節にもよりますが1日100本ほどは抜け落ちると言われています。正常な毛周期であれば100本抜け落ちても問題ありません。しかし牽引性脱毛症による抜け毛は毛周期により自然に起こるものでは無いために注意が必要です。

索引性脱毛症の予防法
牽引性脱毛症を予防するには、髪の毛を長期間引っ張らないのが一番です。チアダンス以外はポニーテールにせずに髪の毛をおろしたままにして下さい。チアダンスでどうしてもポニーテールにしないといけないと言う時は、結ぶ位置を変えてみると良いです。いつもより緩めに引っ張ってポニーテールにすると言う方法も有効です。
その他にも悪くなった血流を改善させるため、頭皮マッサージを行うと言う対策もあります。爪を立てると頭皮に傷を付けてしまうことがあるため、指の腹を使って円を描くように優しくマッサージしてみましょう。普段、ポニーテールにしない方でもいつも同じ分け目だと牽引性脱毛症を起こすリスクが高まります。一定期間ごとに髪型の分け目を替えてみて下さい。

索引性脱毛症の治療法
牽引性脱毛症が既に起きている場合、対策を行っても今すぐ改善される訳ではありません。そんな時はクリニックに来院すると言う選択肢があります。クリニックの中には牽引性脱毛症の治療を行っている場合があるからです。女性の薄毛治療で最も一般的なのがパントガールと言う内服薬です。しかし女性に良く見られるびまん性脱毛症の治療には有効ですが、牽引性脱毛症では期待出来ません。
他に、治療方法の中に自毛植毛と言うものがあります。これは残っている髪の毛を採取し、薄い部分に植毛すると言う治療です。植毛した後は自然な生え変わりが進むため、今まで通り美容室でカットして貰えます。男性のみに行う治療と言うイメージがありますが、女性でも治療を受けることができる場合があります。
この自毛植毛なら牽引性脱毛症でも改善しやすいです。ただし、他の薄毛治療より費用が高額になると言うデメリットがあります。