ベトナムのノンラー

こんにちは!
ロシアワールドカップが盛り上がっていますね。日本が本戦出場を決めて、ついつい熱く語ったパパハゲです。
今回は世界の帽子シリーズ(勝手にシリーズ化しております)、ベトナムの帽子についてお話いたします。


ベトナムの帽子

ベトナム全土で用いられる伝統的な帽子は、「ノンラー」といい、ベトナムのキン族が使う伝統的な葉笠で、現地では「ノン」とも呼ばれているそうです。ノンラーは円錐型をしており、ラタニアやアブラヤシの木の葉っぱでできた帽子で、男性用と女性用があり、一般的に私たちが目にしたことがあるのは女性用になります。

ノンラーは日よけとして最適

「ノン」は笠、「ラー」は葉、という意味があり、最大の役割が日よけで円錐型の形は多少の雨を避けることにも役立っています。ノンラーは通気性が良いため、熱く湿気の多いベトナムでも頭が蒸れることがないため便利な帽子です。
育毛剤を使って女性が抜け毛を減らしたい、と考えるときには髪型も隠れ通気性もよく見た目もかわいいノンラーは大きな見方かもしれません。
日差しの強いベトナムを観光するときにおすすめの一品で、お土産としても人気があります。

ノンラーはベトナム全土で作られている

ノンラーはキン族が使う伝統的な笠でしたが、生産はベトナム全土で生産されており、最も有名な生産地はフェという古都です。
フェで作られたノンラーは品質が良いことで有名で、透かし模様や刺繍入りの美しいノンラーを作る技術を持つ職人が多くいます。ノンラーの色をピンクにしたり、と様々なものがあります。

ノンラーはすべて手づくり

ノンラーの作り方はベトナム全土で共通しており、葉を固めの紐で縫い合わせ竹で縁を作っていき、葉と骨組みを縫い合わせていく工程を、すべて手作業で行っていきます。手作業ゆえに耐久性があり蒸れにくい特徴をもち、ひとつひとつが同じようで違うノンラーであり味わい深さと愛着がわいてきますね。

実際、ノンラーを被っている人は少ない

しかし、ベトナムも世界の情報を取り入れ近代化や時代ががすすむにつれ、ノンラーを被っている人が減少しており、年配の方しかノンラーを被っていないのが現状のようです。
若者からみると、「ノンラーはちょっと…」という意見らしく、日本では農作業で使う「麦わら帽子」のような捉え方に近いのでしょうか。
若者たちはノンラーではなく、海外の野球チームやスポーツメーカーのロゴが入った帽子をかぶる人が多いそうです。

需要が最盛期より減ったことで、ノンラーを売る場所も以前はあちらこちらに点在していたようですが、現在は売っているところも減少し、市場やお土産屋さんでしか見かけなくなってしまったそうです。

工場見学もおすすめ

若者が被ぶらなくなってしまったノンラーですが、お土産品としては人気の一品です。
ベトナムのノンラーを作る工場見学で、ノンラーを編み上げる様子を見ることができ、人気の観光地となっています。
ベトナムを訪れる際には、ぜひ足を運んでみるのもいいかもしれませんね。