The Dragon Scroll

Be just and fear not.

次世代ウェブ グーグルの次のモデル (光文社新書)

次世代ウェブ  グーグルの次のモデル (光文社新書)

次世代ウェブ グーグルの次のモデル (光文社新書)

副題は、「グーグルの次のモデル」。帯には、「Web3.0のステージを
制するのは、一体どんなビジネスモデルなのか?」。
これらのセンテンスを読んで、買わないわけがありません。
わくわくして読みました。


読み終えて、どうにも腑に落ちない気分に襲われました。
内容は、薄っぺらいものなどではなく、流石に佐々木氏と思わせる
楽しめるものでした。
しかし、どうもタイトルに、違和感があるような気がして
なりませんでした。


本書の締めくくりは、グーグルに代表されるような、プラットフォームを
提供する”地主”の支配から、脱却し、新しいビジネスモデルを生み出す
べきであり、それを作り出すのは、ベンチャー企業だ、というもの。


私が、本書のタイトルから期待したのは、まさにその”新しいビジネスモデル”
だったんですが…。
それが課題として終ってしまうとは。
コンテンツも、『次世代Web』というよりは、Web2.0の最新情報の
展開といった印象を受け、微妙に期待とは、ずれていました。


あとがきを読んで、分かりました。
元々は、ITメディアの連載で2006年7月から12月にわたって書かれた
ものなのですね。
おそらく、その時々に読んでいれば、その話題の最先端度合いに
わくわくする内容といえるでしょう。


私の期待が別にあったため、微妙なズレを感じましたが、
内容は、含蓄のある一冊です。

御社の営業がダメな理由 (新潮新書)

御社の営業がダメな理由 (新潮新書)

御社の営業がダメな理由 (新潮新書)

"営業"という、エンジニアからすれば、住む世界が全く異なるにも
関わらず、SIビジネスに、必要不可欠なステークホルダーに、
興味が尽きることはありません。
以前いた、会社でつきあっていた営業さんは、様々なことを
私に教えてくれました。
"交渉"とかね。勿論、営業さんとの交渉です。
時に、絶大な障壁となり、時に、この上なく心強い存在。
それが、私の"営業さん"像です。


この本は、まえがき15ページ目にある方程式が最も重要なことを
述べてくれています。
営業さんの姿が見えてくる、面白い一冊です。

忙中に閑あり。

忙しい日々を過ごしています。
ただ単に忙しいだけであれば、空しくもなりますが、
充実感のある忙しさというのは、転じて、喜びになります。
今はただ、自分の仕事に魂を込める時期と思って、身と心に
鞭を打っています。


東洋思想の言葉に、『六中観(りくちゅうかん)』というものがあります。

  • 忙中閑あり
  • 苦中楽あり
  • 死中活あり
  • 壷中天あり
  • 意中人あり
  • 腹中書あり


「忙中閑あり」というのは、忙しい状況にこそ、閑(一服する時間)が
必要で、そこで取る閑というのが本当の閑である。暇な時に閑はない。
という教えです。
私の場合は、どんなに忙しくても本を読むことです。
本を読むことで、むしろ心にゆとりが生まれるからです。