次世代ウェブ グーグルの次のモデル (光文社新書)
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/01/17
- メディア: 新書
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副題は、「グーグルの次のモデル」。帯には、「Web3.0のステージを
制するのは、一体どんなビジネスモデルなのか?」。
これらのセンテンスを読んで、買わないわけがありません。
わくわくして読みました。
読み終えて、どうにも腑に落ちない気分に襲われました。
内容は、薄っぺらいものなどではなく、流石に佐々木氏と思わせる
楽しめるものでした。
しかし、どうもタイトルに、違和感があるような気がして
なりませんでした。
本書の締めくくりは、グーグルに代表されるような、プラットフォームを
提供する”地主”の支配から、脱却し、新しいビジネスモデルを生み出す
べきであり、それを作り出すのは、ベンチャー企業だ、というもの。
私が、本書のタイトルから期待したのは、まさにその”新しいビジネスモデル”
だったんですが…。
それが課題として終ってしまうとは。
コンテンツも、『次世代Web』というよりは、Web2.0の最新情報の
展開といった印象を受け、微妙に期待とは、ずれていました。
あとがきを読んで、分かりました。
元々は、ITメディアの連載で2006年7月から12月にわたって書かれた
ものなのですね。
おそらく、その時々に読んでいれば、その話題の最先端度合いに
わくわくする内容といえるでしょう。
私の期待が別にあったため、微妙なズレを感じましたが、
内容は、含蓄のある一冊です。
御社の営業がダメな理由 (新潮新書)
- 作者: 藤本篤志
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/05/16
- メディア: 新書
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"営業"という、エンジニアからすれば、住む世界が全く異なるにも
関わらず、SIビジネスに、必要不可欠なステークホルダーに、
興味が尽きることはありません。
以前いた、会社でつきあっていた営業さんは、様々なことを
私に教えてくれました。
"交渉"とかね。勿論、営業さんとの交渉です。
時に、絶大な障壁となり、時に、この上なく心強い存在。
それが、私の"営業さん"像です。
この本は、まえがき15ページ目にある方程式が最も重要なことを
述べてくれています。
営業さんの姿が見えてくる、面白い一冊です。
忙中に閑あり。
忙しい日々を過ごしています。
ただ単に忙しいだけであれば、空しくもなりますが、
充実感のある忙しさというのは、転じて、喜びになります。
今はただ、自分の仕事に魂を込める時期と思って、身と心に
鞭を打っています。
東洋思想の言葉に、『六中観(りくちゅうかん)』というものがあります。
- 忙中閑あり
- 苦中楽あり
- 死中活あり
- 壷中天あり
- 意中人あり
- 腹中書あり
「忙中閑あり」というのは、忙しい状況にこそ、閑(一服する時間)が
必要で、そこで取る閑というのが本当の閑である。暇な時に閑はない。
という教えです。
私の場合は、どんなに忙しくても本を読むことです。
本を読むことで、むしろ心にゆとりが生まれるからです。