1年経った今も、自分にとって大切な一冊に変わりなかった。
酒を飲んでいると、先輩が一冊の本を取り出した*1。とても気に入られたようで、その本を、
後輩たちに、回し読みさせているという。ご本人も、この本の著者の、他の本にも手を広げるという。
私は、その本を1年ぶりに手を取って、頁を捲ってみた。次の日、自分の本棚から取り出し、再読した。
一気呵成に。新たにメモを取り、そして、また本棚に戻した。
この1年間、無意識のうちに、この本に書かれていることを自分は体現していた気がした。
その本のことは、このブログでもエントリをしていた。ちょうど、1年前のことだった。
変わるまで、あきらめない。 - papandaDiary - Be just and fear not.
1年経った今も、自分にとって大切な一冊に変わりなかった。そのことを確認した。
受託開発の極意―変化はあなたから始まる。現場から学ぶ実践手法 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
- 作者: 岡島幸男,四六
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/04/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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変化は、自分から始まる。
*1:面白いことに、去年DevLOVE2008でプレゼントとして配った一冊だった
コミュニティや職場で、ハンガーフライトしよう。
飛行機乗りの世界では、ハンガーフライトという言葉があるそうだ。
天候が悪ければ、良くなるまで、ハンガー(格納庫)で待つ。その間、同じように天候の回復を
待つ他のパイロットと雑談をする。この雑談が、飛行に関する貴重な情報源となっていたらしいい。
というのは、一人の人間が経験できることは限られているからだ。
お互いの体験談を話すことによって、それぞれの経験を共有することができる。
さて、稲作60回の話。
「まだ60回しか稲作したことがない」という含蓄ある言葉 - サンフランシスコ出羽守手記(masayangの日記
システム開発も同じ。一人が、経験できるプロジェクトの数など、知れている。
だから、システム開発なんて、いつまでたっても手に負えることはない。
とは思わない。
経験は、その人自身のもの(経験とは、行動を起こした人への唯一の褒美)。全く同じ経験を、他の人が
手に入れることはできない。
しかし、経験から得られる知恵は、それ(経験)を語ることによって、他の人でも共有することができる。
同じ事例を聞いても、聞き手次第で、さまざまな知恵が生まれるだろう。
話し手の数だけ、知恵を成長させる機会がある。
稲作も、フライトも、システム開発も、容易な仕事ではない。
ただし、われわれは一人ではない。
コミュニティや職場で、ハンガーフライトしよう。
参考
機長のマネジメント―コックピットの安全哲学「クルー・リソース・マネジメント」
- 作者: 村上耕一,斎藤貞雄
- 出版社/メーカー: 産能大出版部
- 発売日: 1997/02/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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